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闇との戦争 クリス視点

俺は剣を持ち侵略者に立ち向かう。


...せめてソレイユが戻ってくるまでは持ちこたえなければ。


そう思うと、自分が無力に感じて仕方がなかった。


ソレイユの隣に立つことで自分も強くなった気になっていたのだ。


せいぜい自分は、ソレイユのために足止めすることしかできない、ただの時間稼ぎに過ぎなかったのだ。


...俺は、光を借りなければ美しくも、価値もないただの宝石(クリスタル)だったのか...


そうこう考えていると、敵の軍団がやってきたのを本能(光の力)が感知した。


「10時の方向から抵抗闇軍団(レジスタンス)の侵攻を確認!総数は....わかりません!」


そう言うが早く、俺は術式を編んでいく。


「光よ、我を導け。我が道に立ちはだかるものを、薙ぎ払う力を」


術式がまばゆく光る。


光の導き(カトルギーシ)!」


まばゆい輝きを放つ一筋の光が、敵を薙ぎ払う。



はずだった。



ガキンッッ!


鋭い金属音がしたかと思い、目を開けると、そこにいたのは



「さすがは我が()が選んだ伴侶よ、精度の高い術式であった」


そこには、あくどい笑みを浮かべた、『暗黒王』がいた。


「おそらく、我がいなければこの軍は壊滅していたであろうな」


そんなことを言いながらこちらを見上げたその眼には、確固たる殺意がこもっていた。


...あいつが、ソレイユの家族を壊した張本人...!


そう思うだけで魔力が膨らみ始めてしまう。


...お前だけは許さない。許されない。


俺は怒りのままに剣を構え、魔法を放つ。


月光(セリノ)!!」


俺の剣から黄色みがかかった白の光線が飛び出し、一直線に飛んで行く。


だが、


ガキンッッ!


「少しは学べ、伴侶よ」


いとも簡単に弾かれる。


「フォトス、マティア、ランプル。ここは任せた」



三人は力強くうなずいてくれた。


俺は、抵抗闇軍団の目の前に立ち、にらみつける。


「そのような怖い顔をしなくとも、すぐに終わらせてやろう」


その瞬間、俺の周りから無数の闇兵たちが現れる。


光の裂け目(ファリグマ)


ザシュッッ!!


闇兵は一瞬のうちに切り裂かれ、跡形もなく消えた。


「やはりこの程度は効かぬか」


...こいつ...部下を駒としか思っていない。


そして奴は手を高く掲げる。


「ならばこれならどうだ?」


奴の周りにおぞましい闇の魔力が渦巻く。


深淵の闇(アヴィパタラ)


俺の周りに無数の闇の玉が浮かび、すべてが俺をめがけて飛んでくる。


...まずいっ!!


そう思い、強く目をつぶってしまったその瞬間だった。


コーーーン


鐘が響くような音とともに、城のほうから広がってきた巨大な光の輪によって、俺の周りの脅威は消えていた。

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