帰路
精神世界での継承の儀式が終わり、私は元の世界に戻るための出口に向かっていた。
「ソレイユ、貴女は今莫大な力に包まれています。周りの人に危害が出ないように気を付けてくださいませ」
...いや、そもそも私をこんな状態にしたのはあなたですよね??
今にもマジックサックから魔力が溢れ出てしまいそうで、とてもじゃないが落ち着けない。
「はい..気を付けます」
「では、お元気で」
初代シャイニー様と挨拶を交わした後、私は出口に向かって歩いて行った。
出口を通った瞬間、私は浮いているような感覚にとらわれ、気が付けば目の前には涙目でこちらを見つめているフォレストがいる。
...これもしかしてだけど、私ずっと眠ってた感じ?
そんなことじゃなければフォレストは泣かないだろう。
「フォレスト...?」
「...。」
フォレストは黙り込んでいる。
「フォレスト、元気そうでよかったです」
「何を吞気なことを...私がどれだけ心配してたかわかってるの!?」
泣きながらフォレストは言っているが、私だって行きたくてあの精神世界に行ったわけではない。
「フォレスト、一つ質問があります。私はどのくらい寝ていましたか?」
「...丸一日」
...へあ?
まさか丸一日経過しているとは思わなかった。
「事情は後で話すから、フォレストの魔力を収めて」
フォレストははっとしたように感情で膨れ上がった魔力を抑えていく。
「ねえソレイユ。なんか魔力増えた?」
...ギクッ
私はフォレストの視線からそーっと目をずらす。
まさかほかの人から見てもわかるような変化だったとは知らなかった。これはまずい。
「それになんか変なオーラが出てるよ?」
...それはおそらく初代シャイニー様のだね。
私はフォレストに席についてもらった。
「初代シャイニー様とかくかくしかじかで...」
「ふーん」
どうやら納得してくれたようで一安心だが、
...執事たちにどうやって説明しよう。
とりあえず最近はフォレスト以外の王族と会ってないから私の魔力の劇的な変化に気付く者は少ないはず。
私は執事たちにどうやって説明しようかフォレストと悩まされるのだった。
この後執事たちもすんなり納得してくれたとさ。




