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ブラッディ・モスキート  作者: Mr.ゴエモン
地下 隠れ家
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ブライアン

 外国人ブライアン。フルネームはブライアン・カーター。アメリカ人。日本が好きで、休暇を取り1人日本に、観光をしに来ていたらしい。例の日には通天閣に行く予定だったが、例の事件に巻き込まれ、今に至るという。

 ここに身を寄せた際に、有希子をひと目見て気に入ったとかで、以降、この有様だとか。


 「随分と積極的は奴だな。」

 「そもそも、あんな観光地とかで売ってる漢字のTシャツ。来てる人、初めて見たぞ…」

 「まあ服は飾り物じゃないし、着た方が価値があるわよ。ねぇ、登紀子ちゃん。」

 「そうかもしれないけど、ダサい事には変わりないわよ。」

 「(はっきり言う子…)」


 「ところで、ユーたちがニューフェイスですか?」

 「あっ、えぇ僕は吉元正一です。」


 正一から初め、走・カエデも自己紹介をし、ブライアンにこれまでの経緯を手短に話た。


 「オー、タイヘンでしたねユーたちも。」

 「えぇ、無事ここに来れただけでも運が良かったですよ。」

 「正直、生きた心地がしなかったよ。」

 「でもユーたち、ミストキコをタスケタそうですね?リッパでーす。センゴクジダイだったら、シュッセデキますよ。」

 「(何時の話だよ)たまたま通りかかって、見過ごせなかったんで、助けたんだ、突然の事をしたまでだ。」

 「イヤイヤ、ミスユキコ。どうですか?ハクバにノッタプリンスがアラワレタカンソウは?」

 「プリンスって、そんな…」


 有希子は無茶ぶりでもされた様に困り顔だ。


 「でも私は助かったけど、袴崎さんが…」

 「有希子…」


 再び空気な沈んだ。


 「有希子、あの人は残念だったけど落ち込んでても仕方ないでしょう。」

 「登紀子…」

 「あの人も油断してたかもしれないけど、あんな針が伸びる蚊だなんて誰も思はないわよ。」

 「針が伸びる?」

 「ええ、あっそうか。あの時の事知ってるのはあたし達以外剣持さんだけだったわね。」


 登紀子は袴崎がやられた時の事を説明した。自分達4人が食糧調達に出かけて、その帰り際に蚊に襲われ、剣持と袴崎が撃退していたが、針が伸びる蚊によって、油断した袴崎が犠牲となった経緯を。


 「何だよそれ…蚊の針が伸びるなんて…」

 「そんな蚊、聞いたことないぞ。」

 「それでその袴崎さんって人は、やられたのね…」

 「ええ、まさかあの場で変異種と出くわすなんてね。」

 「変異種?」

 「そう、変異種。便宜上、あたし達が勝手にそう名付けて呼んでるだけだけど。本来、蚊が持っていることの無い能力・性質を持った進化した個体とも言える蚊の事よ。」


 


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