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ブラッディ・モスキート  作者: Mr.ゴエモン
第一章 始まり
3/201

山口走2

所々文が変と思いますが、ご了承下さい。

 「ん⁉」


 ふと、走は左腕に異変を感じた。異変といっても少し痒みが生じるというだけだか。痒みを感じる腕を見てみる。すると、作業の為袖をまくっていた左腕の肘近くに、黒い小さな虫が止まっていた。そう、ハエと同じ夏場の害虫の代表格「蚊」が走の腕に止まって血を吸っていたのだった。

走は、蚊に気付かれないよう注意しながら右手での作業を止め、狙いを定め一気に掲げた右手を振りかざした。

 

 パチン!


 乾いた音が響き渡った。手を退けるとさっきまで血を吸っていた蚊は、血まみとなり走の腕の上で無残に潰れていた。

走は潰れてた蚊を人差し指でデコピンでもするかのように弾き飛ばした。潰れた蚊はそのまま地面へと消えていった。 


「たく、もう10月の中頃だってのに、まだしぶとく生きてる蚊がいんのかよ…」


 走は蚊と血で汚れた部分を拭いながらつぶやいた。

 蚊がいるといえば夏場のイメージだが、10月位になっても、たまに生き残りがいたりするものだ。その度に同じ事をつぶやいている気がする。

例えば大晦日位になると、


 「今年もあっという間だったなぁ」


 と思うのと同じで、毎年様々な時期に同じように


 「今年も〇〇だな」


 等という事を思うが、これもその一種なのかも知れない。等と、そんな事を思いながら、走は作業を再開した。

 自転車が使えないと困るとはいえ、こんな事にあまり時間もかけたくないからだ。

 

 そんなこんなで、その後も悪戦苦闘しながらもようやくパンク修理が完了した。走は冷えて汚れた両手をアパートの台所で洗った。ボロアパートなのでお湯は出るがあまり温かくなく、ぬるま湯程度の温度だったが文句も言ってられなかった。家賃が安いので決めた物件だからだ。

 走は手を洗いながら、棚の上のデジタル時計に目をやった。


 「うおっ!もうこんな時間かよ…」


 かれこれ修理を始めてから1時間半以上経過していたのだった。周りもすっかり暗くなっている。

 普段ぼんやりしてたら1時間でもそれなりに長く感じるというのに、今はあっという間だ。これが俗に言う相対性理論なのかなと、走が思っていると、腹の虫が鳴り出した。


 「そういえば腹減ったな、昼にカップラーメン食べたっきりだったな。つっても冷蔵庫には、まともなものが無いし…しゃーない、何か買いに行くか。自転車の修理具合の確認にもなるしな。」



 そんな長い独り言を言うと、走は財布を持ち上着を羽織り、自転車のライトのスイッチを入れると近くのスーパーに向けて漕ぎ出した。  

 走のような若者ならコンビニに行きそうだか、コンビニは

 

 「24時間空いてるがその分割高だから」


 と言う理由で、走はもっぱらスーパーを利用しているのだ。


 「ウー、日が暮れたから結構冷えるなー」


 秋風の冷たさが身にしみながら、走は自転車を漕ぎ続けた。どうやら、パンク修理は上手くいったらしい。

 

 「上手く行ってなかったらどうすればいいんだ、アパートまで押して帰り、1時間以上かかったあの工程を、又やり直すのか…」


 と、途中で気付き、その場合の事を心配したが、途中、チューブの空気が漏れる様子もなく、無事にアパートとスーパーを往復することが出来たのだった。


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