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ブラッディ・モスキート  作者: Mr.ゴエモン
新たなる出会い
203/206

人気者

走達が、この大阪の地で多くの悲劇を起こした、まだ見ぬ黒幕に対して、怒りをあわらにしている頃、他の場所にて。


「「嵐子さん!!」」

「2人とも無事で何よりだよ!」


嵐子が新堂姉妹と再会し、喜びあっていた。

いつの間にか、姉妹にとって嵐子は、少し強面だが、頼りになる姉の様な存在になっていた。


「うえ~ん、センパ〜イ!!」

「メグさん!」

「メグちゃんも元気で良かったよ!」

「グスッ…先輩達も無事で良かった…何処か怪我とかしてない!?」

「お陰様で、何処も異常ないよ!」

「同じく!」

「うぅ…」


2人にしがみついて喜ぶメグこと、神門 恵美。彼女達は同じ高校の先輩後輩の間柄。メグは、新堂姉妹の一つ下の学年で、例の日の事件の前から、性格は真逆だが中の良い双子として有名な、姉妹の事を知っていた。


そんな彼女達は、辰馬達が隠れ家にしていた、警察署での交流が元で、すっかり仲良くなった。

現状の様な状況下でなければ、放課後や休日にでも、一緒に遊びに行く間柄になっていたであろう。

が、そんな彼女達は、テナントビルの一件でバラバラになり、それぞれ安否不明状態だった。


なので感動も一入(ひとしお)だった。


そこへ、


「あっ、双子のお姉ちゃん達だ!」

「本当だ!」

「わ~い!」


子供達が揃ってやって来た。


「みんな!」」」」


姉妹は、この子達とも仲良くなっていた。


「お姉ちゃ〜ん!」

「遊ぼ!」

「キャハハ!」


姉妹に甘える子供達。

顔こそは同じだが、髪型は異なる姉妹。子供達は、各々に好みがあるらしく、姉妹の好きな片方にづつ、群がっている。

それぞれの人気は、五分五分といったところのようだ。


「コラ、困らせる事をするんじゃないよ!」

「そうだよ。せんぱ…お姉ちゃん達も、いろいろあって疲れてるんだから!」


子供達を嗜めるも嵐子とメグ。


「別に構いませんよ!ねぇ、登紀子!?」

「ええ!そんじゃ、遊ぼっか!?」

「わ~い!」

「でも、他の人達の迷惑にならないように、静かにね!?」

「は~い!」


そう言って子供達と遊び始める姉妹。


「たく…」


その様子をメグと共に眺めつつ、小さくため息をこぼす嵐子。


「あ~あ、すっかり子供達の人気、持って行かれちゃった…」


と、少し寂しげに呟くメグ。


「「…」」


そんな2人を見かねた子供達。その内の何人かが、2人の下に駆け寄り、


「ランコお姉ちゃん、メグお姉ちゃん!」

「!?」

「お姉ちゃん達も一緒に遊ぼ!」

「えっ!?いや、でも…」


少し戸惑う嵐子。

それに対してメグは、


「うん!遊ぼ遊ぼ!」


と、ノリノリで返した。


「ちょっ、メグ!?…」

「ほら、嵐子さん、行こう行こう!」

「あっ…」


子供達(+新堂姉妹)の輪の中に入る嵐子とメグ。そのまま、他の女性陣も加わって、子供達と静かながらも遊びに興じた。


見た目は少し強面だが、辰馬と同様面倒見のいい姉御肌の嵐子。

普段から子供達と遊ぶ事の多いメグ。

性格は真逆ながらも仲の良い双子の新堂姉妹。


それぞれ、キャラクターはバラバラではあるが、皆、子供達の人気者であった。


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