表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ブラッディ・モスキート  作者: Mr.ゴエモン
新たなる出会い
200/205

キャンピングカー

一部章タイトル変更しました。

 「全員いるか!?」

 「…あぁ、全員いるぞ!」

 「よし!」


いつもの如く、リーダー格の高倉達が手早く、存在確認を行った。

 彼等はコレより、近くの家にあったキャンピングカーを借り、それに乗って移動する。

現在一同は、その家の庭に集まっている。勿論、周囲の警戒は抜かりない。


 「しかし、完全に定員オーバーだぞこれ…」

 「やむを得んだろう。先程の件もあるし、もう、何回も往復する時間も余裕もないんだ!」

 「だな…」


またいつ何時、変異種が襲って来るかわからない。もう移動に、時間をかけてる余裕は、彼等には無かった。

なので、定員を無視して、一度に全員乗り、目的地に向かう事となった。


 キャンピングカーは大きいとはいえ、当然ながら乗れる人数は限られてくる。

乗車定員数は、車種によって異なる。


 ・軽キャンパー(軽自動車をベースにしたタイプ)は2~4人

 ・バンコン(ハイエース等のバンをベースにしたタイプ)は4~6人

 ・キャブコン(トラックのシャーシの部分を居住スペースに架装したタイプ)は4~8人

 ・バスコン(バスを改造したタイプ)は6~10人


 といった感じで、上記の人数が目安となる。


 普通免許て運転できるキャンピングカーは、乗車定員が10人以下のものが殆どだが、キャンピングカーの種類によっては、中型免許又は、準中型免許が必要になる場合もある。


 なお、平成20年の改正により、車両の後席でのシートベルトの着用が義務化されている。そのことから、シートベルトが装着されている、座席の数が、その車における乗車定員となってくる。

 

 彼等の場合は、彼等が拝借するキャンピングカーは、バスコンタイプで定員10人となるが、その10人を完全にオーバーしている。


「仕方がないだろう。皆が助かるためだ。おそらくだが、緊急避難の範疇(はんちゅう)だろう!?」

「まぁ、ここには警察もいない事だしな!?」


と、自分達に言い聞かせる高倉達。

そんな彼等の側で、


「(いや私、交通課でこそないにしても、一応は警察なんですけどね…)」


と、FBI捜査官のブライアンが心の中で思った。

完全に管轄()が違うけど、FBIも警察の機関。なので正確には、警察がいないという訳では無い。

が、状況が状況なので、ブライアン()は黙って黙認した。


それは置いといて、

一同は、キャンピングカー内の物を極略、車外に出して、軽量化とスペースを確保した。


「こんなとこだな!」

「よし!それじゃあ、皆乗り込むんだ!」


高倉の合図で、一人づつ、キャンピングカーに乗り込んでいく。女性・子供優先で。

一通り乗り込んだのを確認する高倉・三船。


「後は…桜島君、君も早く!」


外に残っている辰馬に声をかける高倉。

すると、


「「辰馬さん!」」


入部と早良の2人がやって来た。


「どうだった?」

「俺等が見回った限り、この辺にはもう、生存者はいないみたいッス!」

「変異種等を問わず、蚊もこの近くには、見当たらないッス!」

「そうか、ご苦労だったな!」

「生存者って…なんだ、生存者の有無を確かめてなのかね!?」

「ええ。助けられる命があるのなら、助けたいと思ったんで…」

「そうか…(この状況下で、尚も人を救おうと思うとは…)」


自分の命を守るだけでも大変なこの状況下、他人を助けようと思える辰馬。

辰馬の器の大きさを再確認した高倉。


「それは兎に角、もう出るぞ。君達も、早く乗りなさい!」


遅れて辰馬達もキャンピングカーに乗り込んだ。

本来の乗車定員を完全にオーバーした、20人を越える人数が乗っているので、少々キツかった。

とはいえ、贅沢は言っていられない。


「それじゃ、出すぞ!?」


古河が車内の皆に合図をし、キャンピングカーを発進させた。

大人数が乗っている事もあってか、スピードはあまり出ない。それでも、キャンピングカーは皆を乗せて目的地目指して走った。

走り出して暫く経って頃、


「見えて来たぞ!」


目的地の倉庫が見えてきた。

そして、


キキー!!


「よ~し、到着だ!」


予定をかなりオーバーしたが、彼等は目的地にたどり着いた。

蚊が襲って来るか気配もない。

車内では、安堵する者、思わず叫びだす者など様々だった。


「ふ〜、ホンの数時間ぶりなだけなのに、妙に懐かしく見えてくるぜ…」

「そんな大げさな…と、言いたいところだが、確かに、同感だ…」


安心して声を漏らす走と正一。

倉庫の出入り口を見ると、内海が手を降っているのが見えた。

かくして彼等は、無事帰還を果たしたのだった。


気付けば早くも200回目になります!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ