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 [レイ、頼みがある。今日中に王族に関する資料を頼む。期待している]

 [はい。かしこまわりました。本日中に王族に関する情報を集め資料に致します]


 それから他の依頼に関する事の話をした後念話を終えた。

 レイは今の会話から成長したのが近くにいる時よりも遠くにいるからこそ分かった。

 俺も老けたなと考えながら溜息を吐いた。

 外を見ると日が昇り始めていた。俺は窓に近寄る。今の時期は冬。窓には水滴が沢山ついていた。部屋は魔石で動いている暖房という家具のお陰で暖かい。

 暖房というのはイーロ商会といってここ数年の間急成長している商会の新商品だ。そういえばこのふかふかなベットも木のところにイーロ商会の独特な丸の中に猫のシルエットがかかれたマークがついている。よく見ると机もだ。余程ロイはイーロ商会にはまっているのか。


「フィー、入るよ」


 ノックもされず唐突にロイが入ってきた。ロイの後ろにはリックもいて猫被ってる方の無表情をしている。俺はロイとリックを部屋に招き入れた。

 流石に立ったままにするわけにはいかないと机についていた椅子にロイを座らせ俺とリックはベットに座った。

 机をベットと椅子の真ん中におき俺の鞄からコップと紅茶をだし3人分作った。それを3人で飲んで落ち着いたところでロイは話し始めた。


「あのね、今こんな時間に来たのは訳があってね王様いるでしょ。僕のお父さんが君の事を知りたがってるんだよ。僕はそんな事どうでもいいんだけど。言われたからいくつか質問させてもらうよ。あと執事の仕事内容も伝えるから。全部先に言っちゃうからちょっと黙っててね。質問内容は3つ。1つ目は字が書け読めるか。できなかったら教えるから正直に言ってね。2つ目は年齢。もし言えなかったら僕が見た目の外見だけで判断するから。というか部屋の中でもまだフード脱がないの?3つ目は絶対に僕を裏切らないのか。王族じゃなくて僕個人だから安心してね。」


 ロイは早口で一気に喋ると息切れを起こしリックに背中をさすられていた。


「字は読めるし書ける。年齢は言えない。あと外見は先に言っておくが少し幼い顔をしているらしいが成人の15歳とっくに過ぎている」


 俺が前フードを取った時顔と身長の所為もあってか1桁位に見られた。その時はショックと怒りで言った相手を半殺しにしてしまった。

 だから一応事前に言ってフードを取った。


「わぁ、綺麗だね。艶やかな白…いや銀髪。何の属性かな?もしかして無属性?」

「っ…」


 やっぱりロイは油断ができない。ここで嘘をついてもリックに見破られてしまう。多分その為にリックを連れてきたのだろう。


「あぁ、無属性だ。生活魔法しか使えない無能のな」

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