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㉚話『まさか』

「では私の部屋で待っててくださいね」


そう言って咲菜は優を部屋で待たせた。


「おう、分かった」


優は取り敢えずベッドに腰掛けた。


「でもすげえな、正直俺のことそんなに好きだったのかって感じだな、20代とか言わずに18歳で付き合おうとか言っておけばよかったぜ」


と周りを見ながら優は言った。

咲菜の部屋中に優の写真がビッシリ貼られていた。


「まさか高校の時からずっと写真を撮ってたのか、なかなかにスゲーな、正直誰かと付き合わなくて正解だな、もし誰かと付き合ってたら浮気と同じじゃねえか」


優は愛の重さが分かってなかった。

理由はマニアックなゲームに毒され過ぎたからである、

今回はそれが活かされて、咲菜との恋愛がうまくいっている、

しかし優に一般的な恋愛の常識が分かっていたら大変なことになっていただろう


「俺はこういう女の子は意志が強くていいと思うよ、そういえば意志が強い女の人が好きな人が多いのかな? 咲菜のファンクラブが出来るぐらいだし」


ぐらいの事しか思えなかった。


すると


「お待たせ、コーヒーブラック持ってきましたよ、どうぞ」

「ありがとうイヤーコーヒーうめえ」


と言いながらコーヒーを飲んだ、


「良かったら私のお菓子もどうぞ」

「ありがとう、不思議な味だな、何入れたの?」

「愛を」

「そうか、ありがとう、嬉しいぜ」


と言いながらパクパク食べ続けた。

優は


(いやーいつものことだが絶対なんかすごい調味料入れてそう、だって食べるたんびに目が言ってるんだもの、そこを弄ってるんだもの、ちょっと何入れてるのとか聞いたら怒られそう、だからこそ興奮するんだけど)


と受け入れ態勢が優には出来ていた。


「さてと、結婚するのは恋人関係を長く続けてからするとして周りの人たちをどうするかだ、だってあいつらに邪魔されるのはさすがに困るだろう? それを解決するにはどうするか考えよう」

「大丈夫ですガードマンを大量に呼ぶしどこか分からない場所でひっそりするのでばれないでしょう」

「マジか、俺の不安がアッサリと解決したぞ、」


と優はいつでも結婚できることに少し喜びを感じた。


「でも俺が結婚するとか思ってもみなかったよ、一生童貞で独り身で死ぬと思ってたからな」


と優は嬉しそうに言った。


「私も優君と結婚できるのが楽しみです」

「ホントに自分の将来がどうなるのか分からないものだな、尾貞の家で結婚できないとか言ってたのが嘘みたいだよ」


とそんなことを言った。


「大丈夫です、あなたの未来は私と会った瞬間に決まりましたから」

「マジか、あの時の俺すげえ、大したこと言ってないと思ってたのに」

「そんなことありませんよ、あなたの言葉にどれだけ救われたか」

「マジか、そんなにか!」


優は思った。


(子どもってスゲエちょっとしたことでもここまでになるとは、それを大人になった今でも感謝するとか、俺って意外とモテるのかな?)


と少し自信を持った。


「さてと、俺は結婚してから頑張って働いて幸せを実感すると言う使命があるぜ! 幸せこそが俺の未来なんだろ!」

「そうですね!」


そして優は


「というわけで膝枕して!」

「はい!」


と膝枕をしてもらう


「きもちー」

「それは良かったです」


と咲菜は喜びながら頭を撫でた。

咲菜は


(大丈夫、何があっても離さないから、私の傍から離れないようにするから、他の女に目がいかないようにするから、安心して浮気なんて絶対に出来ないから、ってするわけないか! 何言ってるんだろう? わたし!)


と思っていた。

優は


「さてと、俺はいったい何人子供作ることになるんだろうな?」

「さあ? でもいっぱい欲しいね!」



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「もうダメだ、俺たちの手の届かないところになってしまった」

「まさかここまでするとは、絶対に許さねえぞ! 近童 優! 呪って殺してやる!」


そう言って男たちは気に藁人形を打ち付けていた。


それを見ていた尾貞は


「うわー、殺気立ってるな、ま、俺には関係ないか、てか、ここって国境大丈夫なのか??」


と招待状を見て行った。


「地平線の彼方ってどこだよ、場所までは目隠しって部分もちょっと怖いんだが? ま、面白そうだしいっか」


と尾貞は思った。


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