㉙話『周りが何故……』
「俺は常々思うんだが……何で周りから色々と言われるんだ? おかしくね?」
優は疑問に思った。
「まあ確かにそうですね、なぜか周りからは! 反対されるんですよね~私たちの関係……」
咲菜も同じことを言っていた。
「そうか、なんかうん、大変だな……」
他人事のように咲菜の父親は言っていた。
「ハハハ、お父様、それなら目の前の人どうにか説得してもらっていいですか?」
「僕は反対です父さん」
と一人の男の人が言っていた。
隣には咲菜の妹がいた。
「まあこの人も身内の1人だから周りからってわけではないでしょう?」
「そうなんだけどね……」
と優は言った。
「まあ父親としても説得したいんだが、革命家みたいなこいつを止めるのって本当に困難なんだ、正直野心家過ぎて引く……」
とお父さんも目を逸らした。
「父親として、息子を制御できないってとてつもなく残念ですね」
と咲菜のお母さんは言った。
そして追い打ちをかけるように
「それもこれも仕事のために家族の時間を大切にしなかったのが原因かもね」
「止めて、お願い」
優は
「ここでも女が強いのか、きっと俺も尻に敷かれそうだな……それはそれでいいな!」
と少し興奮した。
「コっこんな変態に咲菜をやるのは反対です! 俺の話を聞いてくれ! そして無視をするな!」
とお兄さんは怒った。
「え、何でそんなに反対なんだい? どういうことだい?」
優はお兄さんに聞いた。
「咲菜も昔の約束なんて忘れるんだ!」
「俺のことは無視ですか、そうですか……」
「私は自分で自分の将来を決めます! 絶対に結婚するんです!」
もはや言い合いが優にはついていけなかった。
「なあ、お父様、お父様は反対じゃないんですよね? それにお互い成人してるから別に許可もいらないですよね?」
「まあそうだな、反対じゃないな」
「じゃあ説得しなくてもいいですかね?」
「いいんじゃないか?」
「良いな、話が通じるのはいい!」
そして優はお父さんに許可を貰った。
「ちなみにお母様は?」
「私はこの子が幸せなら別に構いませんよ」
「マジか! やった! 咲菜! 結婚できるぞ!」
「やった!」
「ちょっと待て!」
と話が終息する前にお兄さんが止めた。
「何だよ、入って来るなよ~」
とお父さんに言われた。
「お父さん! ほんとにいいんですか!」
「うん、早く孫の顔みたい、それだけが望みお前じゃ当てにならない、何だよ、真の天才は孤独って、別にいいけど孫の顔見せないのならこの決定に口を出さないでほしい」
とお父さんは素直な感想を言った。
「そうよ、孫見たさで今の結婚を望んでるけど、別に私たちが口を挟んで出て行かれるとかのほうも今ではあり得るんだからそれもいや、ならいっそう受け入れる方が良い、どこの馬の骨とかいうけどうちじゃそれぐらい條島が調べてくれるから大丈夫よ」
とお母さんもお兄さんに言った。
「何だよ! こいつがそんなにいいのか!」
「うるさいなシスコンちょっと黙れよ、」
と妹も言った。
「糞! 俺の言うことが正しいって事! 今に分かるからな!」
そう言ってそのままどこかへ行ってしまった。
「嵐のように来た人だったな、てか何で咲菜の家に言ったら板のあの人……」
「一緒に帰って来たんだよ、仕方ないだろ、まあ正直あいつは従兄弟だからな身内ではあるが別に本当に気にする必要がないから気にしない」
「そうですね、まあ会社はあの人に任せていいんじゃないですか? お父さん、そうすれば老後もゆっくりできるんじゃない」
「ていうかもうゆっくりしたい、もう働きたくない」
「働かないとボケるわよ」
「まあそうなんだけどね、でも疲れるじゃん、何だよ、この企業は君の手にかかってるとかもう昔言われてから本当に色々頑張って来たんだからもうぼけーっとしていいんじゃない」
「そうね、まあでもボケない為の何かを見つけたら?」
「そうだな、趣味がある方が楽しいかもな」
「俺と一緒にアニメめぐりしたらいいんじゃないですか? 結構楽しいですよ、しょうもないことに人生を費やすとか滅茶苦茶普通ですよ」
「まあ、人間のやることなんて結局滅びるのに色々と生むもんな、まあそんなことでも楽しめるなら案外人間って娯楽を産むために何かを犠牲にしてきたんだろうな、まあそんなもんか」
と椅子にうなだれながら言った。
「まあいまは結婚のことを考えた方が良いのかもな」
「まああんまり深く考えないことだ、なってからじゃないと分からないことって人生にはいろいろとあるんだぜ、どうなるかなんて人間には分からんからな」
「深く考えるから躊躇うんだからあんまり考えない」
「はーい」
そう言って笑っていた。
「そうだな、結婚やったーって方が良いのかモナ」
「そうですね、もうちょっと楽しみにする程度がいいのかも……」
そう言って2人は納得した。




