㉘話『親心』
「で、覚えていないとはどういうことですか?」
笑顔ではあるが咲菜がキレていることがヒシヒシと優には伝わっていた。
咲菜は
「まさか、私との関係をなかったことにしないでしょうね?」
「いや、違うます、そう言うことではないんだが、あの、俺もね、初めてをちゃんと覚えておきたいんだ、しかしなんか気が付いていたら終わっていたんだ、そこでお願いがあるんだ」
「聞きましょう」
深呼吸しながら優は
「もう一回してください」
「……」
優は勇気を振り絞って行ってみて少し後悔した。
(いや、そりゃドン引きだろ! 何を言ってるんだ! トランス状態になって記憶が飛んだのは自分の責任だろうが! そんなことで女の体目当ての男じゃねえか!!)
「良いですよ」
「ファ!!」
そして優は礼背になって考えた。
(いや、うすうす気づいていたが咲菜はヤンデレ、断るわけねえか、なら俺はやるだけだ!)
そう思いんがら優は咲菜を見るともう脱いでいた。
「!! おい! さすがに早すぎ!」
「え、でもやるんですよね?」
「えっとまあそうなんだけど……」
優はなんか違うと思った。
(おかしい、俺はやりたかったんじゃないのか、でも今この場で脱いでもなんか違う気がする、おったってるけど)
優はその気持ちを伝えた。
「ごめん、やろうと言ったがもうちょっと雰囲気を素晴らしくしてからでいいか?」
「私とやるの嫌なんですか? もしかして本当は覚えてるのに私に対してもう飽きたとか?」
「それは違う」
優はすぐさま否定した。
「いいか、俺が言うのもあれだが、雰囲気で俺は楽しみたいタイプだアニメもそうだろ」
「!! 確かに! 雰囲気で色々と楽しむシーンがある! 昨日はクリスマスって言う雰囲気があったけど今日はもう違う、なら次の正月?」
「?? 正月ってそういうことする日だっけ?」
「まあ違いますね、でもそれじゃあ次はバレンタインデーになりますよ?」
「あ、でもその前に成人式があるのでは?」
「それかな?」
2人はそんなことを悩みながら優は
「でも、何で初めてを覚えてないんだ? さすがにショックなんだが」
「でも私は嬉しいですよ、私との行為を記憶を無くしてしまうほど何発も出してくれるなんて……」
顔を赤くしながら咲菜は言った。
「え、ちょっと待って? 俺昨日そんなに出してたの?」
「はい、出してましたよ」
「……」
そして優は取り敢えず買っておいたゴムを確かめた
中身は空っぽだった。
「えっと、中だしって?」
優は少し申し訳なさそうに聞いた。
「いえ、その前に優君も私も尽きましたので」
「そうなんだ、でもそうか、この箱ゴムを一個無駄にしてもあと11個あるし、てかどんだけ性欲強いんだよ! 俺!」
優はエロゲーをやり過ぎて性欲が強くなっていると思った。
「まあいいじゃないですか、私は3回目で気を失いましたし……同じですね!」
「俺は一発前にトランスしてますがね」
自分の記憶がないことに優は少しショックを受けていた。
「まあいいじゃないですか、大丈夫です、次は覚えてますよ!」
と咲菜は優を励ました。
「そうかな、そうだといいな……」
しかし優はまだショックを受けていた。
取り敢えず2人はホテルから出た。
「さてと、今日はどうする?」
「えっと……!! ちょっといいですか!」
咲菜はビックリしたように優に聞いた。
「えっと、いいけどどうし……」
「ありがとうございます!」
そう言って咲菜は優が言い終わる前に行ってしまった。
「何じゃろうか? 気になるなあ」
そう思いながら優は咲菜を見ると男の人と話していた。
「?? 誰じゃろあの人」
そしてしばらく見ていると男が泣き出した。
「?? どうしたんだろうか? こわいこわい」
妙な恐怖を覚えていると男はいきなり咲菜に抱き着いた。
咲菜も笑っていた。
「!! 落ち着け落ち着け! お父様かもしれん! いきなり帰ってきたのだろう! きっとそうだ!」
と自分を落ち着けた。
「だってベタじゃん、いきなりそんなことねえよ、だって普通に考えてそうだろう、ヤンデレの咲菜を抱き着いてあいつが喜ぶなんてきっと……」
「私がヤンデレでなんですって?」
「わああああああああああああ!!」
詰め寄ってきた咲菜に優はビビった。
「怖い怖い! 興奮するけど怖い!」
優は素直な気持ちを言った。
「君が近童 優君だね」
「うわああああああ!! びっくりしたあああああああああああああ!!」
「驚かせてしまったようだね」
「私の父です」
「ですよねー」
優は予想通りの答えに安心したが
(ちょっと待て、さっきの言葉このお父さんに聞こえてたんじゃ? 大丈夫だろうか?)
「娘から聞いたよ、昨日娘と数発ヤったんだって?」
(本当に大丈夫だろうか? さっきの涙は娘さんの貞操を奪われてしまったショックの涙な気がしてきたぞ、こわいなー娘はお前にやれんとベタなこと言われそう……)
と少し不安そうにしていた。
すると
「ありがとう!」
とお礼を言われてしまった。
「?? えっと、はい」
と訳も分からないまま答えた。
「ああ、すまない、娘の将来を私は心配していたんだ、金はあるから正直そう言う面は大丈夫なんだがね」
「えっと、それはいろいろと話は聞いております」
優は戸惑いながら言った。
「だがね、私が心配は結婚できるか何だ、結婚願望がないのなら別にいいんだ、それはそれで幸せだろ?」
「まあそうですね」
「だが娘にはその願望があるのに誰とも付き合うことがない! 私が見つけてきても断られてしまう始末だ!」
それを聞いて優は少し罪悪感を覚えた。
(俺がこいつが小さいころにいらんこと言わなければ心配させなかった気がする……)
そんなことを考えた。
「そのうえ、優君と結婚するからいらないことしないで! とも言われてしまう始末でこの子はガチで妄想の類で言ってる頭のおかしい子ではと考えてしまったこともしばしばだ」
「それは普通に失礼では?」
「おっと、はっきり意見を言ってくれるなんて嬉しいね、そう言うタイプは嫌いではない、私の立場で誰も私に意見をしない奴もいるからね」
と少し嬉しそうにお父さんは優に言った。
「そっそれはどうも」
少し優は嬉しかった。
褒められることがごく限られていたからである。
「正直心配だった、このままその妄想から脱却できずに壊れてしまうんじゃないかって、もしかしたらうちの娘はもうすでに壊れているのではないかと……しかし私が間違っていた、君は本当に存在していたんだね?」
「何だろう、少し心が痛い気がする」
優は少し心が折れた。
「で、中出しはしたのかい?」
「何だそのビビる質問!」
優はお父さんのいきなりの質問に動揺した。
「えっと、まあゴムをしていたので中出しはまだですかね……」
「そうか、孫の顔はまだ見れないのか……」
と残念そうに言った。
「ではそこのラブホテルで……」
「そんなに孫の顔を見たいんですか!」
「優君、雰囲気があれでもう一回はまだできてないじゃないですか? ちょうどいいのでは?」
「いや、そんな考えなしで子ども作っていいのだろうか?」
と少し考えた。
するとお父さんは
「大丈夫! 金ならある! そして子供の面倒がどうしても二人だけだときつい場合はジジババのアフターケアーがあるしもし頑張ってやりたいのなら見守るし! だから大丈夫!」
「必死さが怖いが俺は大丈夫だな! だけどいきなり結婚はまだかな、てか俺ももうちょっと恋人を続けたい」
と優は正直に言った。
「そうか、それならしょうがない」
そう言ってお父さんは
「2人のことを見守ってるよ、私は反対しないから、な、母さん」
「ええ、そうね」
と咲菜のお母さんがそこにいた。
「……いたんですか」
「はい、ずっと……」
そして優はお母さんに
「えっと、お父さんの中出しの言葉にどう思いました?」
「ちょっと優君?」
「大丈夫、後で縛って牢屋にぶち込むから」
「!!」
「へー」
数日後に
お父さんとはしばらく会わなかったと咲菜から後で聞いた。




