㉗話『情報操作社会』
それは突然怒った。
「近童 優だな」
「?? 何の用ですか?」
優は言えの前のおじさん2人に聞いた。
「我々こういう者です」
そう言っておじさん2人は警察手帳を見せた。
「あ、えっと? 警察ですか?」
取り敢えず優は会釈した。
「あなたに強姦罪の疑いで逮捕状が出ています」
「はい? なんで?」
優は理解が出来なかった。
(え? 何で? 分からん? 咲菜とヤッたのはちゃんとお互い合意だったし訴えられることはないだろ? どういうことだ?)
脳をフル回転していたが普段使っていない頭じゃ何も分からなかった。
「投降してもらう」
「いや、ちょっと待って」
「待ちません!」
そう言って2人の男に優は容赦なく連れて行かれた。
********************************************************************************
「えっと? これ間違ってたらあなたたち誤認逮捕ですからね? 分かってます?」
「それは拷……取調室で聞かせてもらう」
「今拷問室って言いかけなかった?」
「取調室だ、公務執行妨害も付け加えておく」
そう言って刑事さんはペンを走らせた。
「今ので! どういうことだよ! おかしいだろうがい!」
そして取調室に優は連れて行かれた。
優は取調室を見て質問をした。
「これが取調室ですか? 何か人を縛る椅子があるんですが?」
「そうだ」
「あの水はなんですか?」
「自供を取るために必要だ」
「やっぱ拷問だろうが!」
そして優は抵抗したが運動なんてしていなかったせいで2人の大人に完全にされるがまま椅子に縛られた。
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
悲鳴を上げながら優は暴れようとしたが全く椅子は微動だにしなかった。
「では早速取り調べを開始する!」
そういて水の入っているバケツを目の前に置いて
ズブン!!
「うぶううううううううううううぶぶぶぶぶうぶうううううううううううううううう!!」
顔面を水の中に押し付けられた。
「さあ吐け! お前は女を強姦したのか!」
「うぶううっぶううんぶうぶうううううううううううううううん!!」
呻きながら優は真っ青になっていく
「うんだと? 今自供が取れました」
そう言って手を放して優はすぐさま水から顔を上げた。
「ぐああああごほほほがおあえっほお!!」
咽ながら優は顔を上げながら
「セ……せめ……エッホえええお!! せめて裁判を……」
それを聞いて警察官は
「ち、仕方ない」
そして優は少しほっとした
(裁判なら……何とか咲菜をそこに引っ張り出せるはずだ)
と期待を持ちながらそこで待った。
「……せめて縄解いてほしいな」
「黙れ社会のゴミ! そんなことが言える立場か!!」
「いや普通にいえるだろうがい! たとえ犯罪を起こしていても!」
思いっきり警察に無視された。
************************************************************************
1時間後
「あの? こういうのってもうちょっと時間がかかるものでは? 何でもうすでに裁判が始まってるのでは? てか被害者は?」
「お前とは会いたくないそうだ」
「検察である私が今日は代わりを務めさせてもらう」
「それでは裁判を始める」
「その前に俺の弁護士を紹介してください、てかどこにいるんですか?」
「被告には弁護士は不要だな」
と裁判官にさらっと言われた。
「何でだよ! もうそれちゃんとした裁判ですらないだろうが!」
「ではあなたはちゃんとした裁判を御存じなんですか? どうすればどんな風な物が必要かどうやっているのか? きっちり説明できますか?」
と裁判官に聞かれた。
「それを裁判官が聞きますか?」
「今は私の話ではありません、貴方に聞いてるんです」
それを聞いて優は諦めて
「えっと? 検察官がいて、弁護士がいて、えっと……罪があるかないかを言いある場所?」
「つまりよくわかってないんでしょう?」
「えっと、まあ、詳しくは? そりゃ裁判なんて初めてですし」
「ではあなたには弁護士を雇う資格はありません、裁判を続けます」
「何でだよ! 何? 弁護士ってスーパー○君なの? 間違ったら没収されるの!」
と文句を言ったが裁判は容赦なく続いた。
(クソ! このままじゃ俺は濡れ衣を着せられる! これはまずい!! もう俺自身で何とかするしかねえ!!)
そう思いながら必死の抵抗をする決意をした。
「それではゴミ、いえ、被告人私の質問にはいかいいえで答えなさい」
「今ゴミって言おうとした? てか、はいといいえ何て質問によって答えられないんじゃ?」
「それでは始めます」
「聞けよ!」
そして検察官の質疑応答が始まった。
「あなたは12月24日まで童貞でしたか?」
「え、何その質問、裁判官! 検察官にセクハラ受けました、訴えてもいいですか?」
「却下します」
「それってそこで使うの!」
検察官はいらいらしながら
「質問に答えなさい!!」
バン!!
机をたたいた。
「!! おこんなやい、黙秘権を使います」
「被告に黙秘権を使う権利はありません」
「いやあるだろ!」
「ありません」
裁判官は冷徹に言った。
「えええ、……はい」
ビクつきながら優は質問に答えた。
「それではあなたはその日、このラブホテルに女性を連れ込みましたか?」
「え、はい、でもそれは同意の……」
「はいかいいえで答えろ!」
バン!
と検察は机をたたいた。
「く、はい」
「それではそこで女性を押し倒しましたか?」
「はい」
「そのあと女性と性行為をしましたか?」
「はい」
そして検察は
「裁判長、被告は強姦を認めました」
「いや違うだろうが! はいかいいえじゃやっぱり無理があるだろう!」
「被告! 静かに!」
「ええええ、俺が悪いの?」
そして裁判が続いた。
「被告人のやった事は悪逆非道で残忍、そのため最高刑である死刑を求めます」
「ちょっと待て、この流れどこかで見た事あるんだけど! 何か小○みたいになってるの! もしかしてドッキリですか!」
「ふざけるな! この神聖な裁判を何だと思っている!」
「……はい」
取り敢えず優は黙ることにした。
「それでは被告人、何か言いたいことは?」
「検察の証言に異議を申し立てます!」
「却下します」
「聞いておきながら!」
優はもう成す術がなかった。
しかし、
(まあ、壮大などっきりだろう、水攻めはやり過ぎだから後で訴えよう)
そう思いながら優は裁判の続きを聞いた。
「それでは判決を言い渡す、……判決、死刑」
「やっぱりかい」
そして優は連れて行かれた。
「執行は今日の15時だ、それまでこれでも見ておけ」
「ちょっと待て、小○だって執行は明日だったぞ!」
そして警察官はテレビをつけて行ってしまった。
「なんだこのドッキリはよう……」
そして暇なのでテレビを見た。
すると
「今! 被告人! 近童 勇容疑者の自宅に着きました! 今から母親にインタビューします!」
「警察官もっと俺に配慮しろよ! 何で死刑になる前に俺の家族の行く末見ないといけねえんだよ!!」
そしてそこに母親が出て来た。
「イエ―イ! お母さん見てる!!」
「お母さん! それ犯罪起こした息子の母親のテンション違う!」
「被告人のお母様ですか、なぜ彼はあんなふうに育ったんですか?」
「さあ? 気が付いたらあんな感じでした、テヘペロ」
「だそうです」
「記者そんな回答で言いの! 何か完全にドッキリだろこれ!」
そんなことをおもながら優は
(でもドッキリで良かった、こんなことで死刑とはふつうありえないし大丈夫だろう)
そして時間は15時になった。
「そろそろ時間だ、ついて来い」
「へいへい」
そう言って優は警察官について行った。
(いつになったら終わるんだろうな~面倒臭いなあ)
そんなことを考えながら優は歩いた。
すると
「あの? この椅子は? それとこれは?」
「この薬で死の時間を遅くされせることが出来る、意識をちゃんと持ったままな」
「え、何? 俺どんな死刑を執行されるの?」
「感電だ」
そして優は無理やり椅子に縛られた。
「え、え、え、」
「それでは死刑執行」
「ええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!」
*******************************************************************************
「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「!! どうしたんですか!」
「……夢……」
優は飛び起きてそれを咲菜は心配をした。
そして
「だよなあああああああああああああああああああああああああ!! よかったあああああああああああああああああああああああああ!! めっさ怖かった!」
「疲れているんでしょう、なんせ初めてであんなにしたんですから」
「そっそうかもしれないな、でもそうだよな、あの裁判はないわ」
「? 裁判?」
咲菜はホッとした優に聞いた。
「いや、夢だし別に大丈夫、ごめんね」
「いえ、大丈夫ですよ」
そして咲菜は再び床に就いた。
「さてと、俺も……って、俺どうしてse○のこと憶えてねえんだ! どういうことだ、もしかしてトランス状態!」
と優自身が行為をしたことの記憶があいまいだったことに気づいた。
「トランス状態ってこええ」
優はその後必死に思い出そうとしたが、思い出せなかった。




