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㉕話『なぜこうなった』

「浮気されてるのかもしれない……」


咲菜は青ざめながら言った。

それを聞いた愛紗は


(よっしゃああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! ついに本性を現しやがったなあああアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! これで咲菜様があの糞男と別れるうう兎ウウううううううううううううううううううううううううう!!)


と心の中で大喜びしていた。


「愛紗?」

「ああ! ごめんごめん! 何あの男! 最低! やっぱり屑は屑なのね、いったいどんな奴と浮気したの?」


とあざとく心配そうに言った。


「えっと、尾貞さんという方かもしれない……」


不安そうに咲菜は言った。


「マジかよ! 最低だな! も別の男にチェンジしなさい! 大丈夫! 咲菜ならもっといい男と出会えるから!」


そう言って愛紗は咲菜を励ました。


「そうだ! 今度合コン行こうと思うんだけどどう思う! 良い相手いると思うよ!!」


と言って咲菜を誘った。


「私、彼のこと信じたいの、でもどうしても不安な心が出てしまうの! 私! 最低だ!」

「そんなことないよ! もし違っても疑われるような行動しているその男がいけないの! 女を不安にさせる時点であいつはダメなの! だから咲菜はもっといい男を見つけるべきよ!」


と言って愛紗は咲菜を合コンに誘った。


「ダメよ! 私はあの人に好かれるためだけに生きて来たんだから! この性格もあの人が気に入ってくれると思って作り上げたんだから!」

「なんか爆弾発言したと思うけど気にしないね! 大丈夫よ! 咲菜は優しいんだからそんな男に縛られないで! 勇気出して!」


そう言って


抱き!


愛紗は咲菜を抱きしめた。


「大丈夫! 大丈夫だよ!」


そして咲菜は


「よし!」

「うん!」

「性転換手術に踏み切ろう!」

「うん! ……ちょっと待って? 何に踏み切るって?」

「だから性転換手術よ! 私男になる!」


決心を着いたように咲菜が言うことを

戸惑いながら愛紗は聞いていた。


「待って? どうしてその結論に至ったのか詳しく聞いていい?」

「? アレ? 尾貞さんのこと知りませんでしたっけ?」

「うん、知りません」


戸惑いながら愛紗は答えた。

咲菜は


「尾貞さんは優君の友達の方なんですよ」

「そうか、で、その男と浮気か、最低だな! よし! 別れよう!」

「いえ、性転換手術すれば戻って来るかと」

「ちょっと待て! 本当にちょっと待て!」


慌てながら愛紗は咲菜を止めようとした。


「なぜ止めるんですか! こうすれば戻って来るんですよ!」

「それは分からんがそれは本当にちょっと待て!」

「どうしてですか!」


と咲菜は涙目になりながら愛紗に聞いた。

愛紗は息を整えて


「えっとね、普通にそこは別の男に切り替えないの?」


と正論を言った。

しかし


「さっきも言ったけどね、私は彼と結婚するために今まで生きて来たの、この性格もこの経済力もこの格好もこのファッションもこの髪も勉強も成績も安心感もすべてすべてすべて彼のために今まで努力してきたの、全て、全てなの、だから私を彼が選んでくれなのなら私の人生はそこで終わるの」

「そっそんな! おかしいよ! 絶対そんなのおかしいよ! 他の道もあるんだよ!」

「そんなこと関係ない、私にはそこしか見ない、そこしか見たくない、それだけが見たいの、例え行く通りの蚊のせいが待っていてもそこに優君がいない未来には何の興味もないの、どうでもいいの、例え優君と結婚する未来より幸せだとしても私はそれを蹴るつもりなの、どうでもいいのだから」

「咲菜ちゃん……」


そして咲菜は狂信的な目で


「そう! あの時小さい時の一目ぼれ以外のことはどうでもいいの! 私の人生は彼がいてこそのものなのだから! そして私は彼の子供を産んで彼と幸せに暮らす未来しか見ない! たとえどんな人に他の幸せを見せられても彼と結婚できない以上はそこで終了! 終わりなのよ! だから性転換手術する! 決意した! 私にも覚悟が足りなかった!」

「ちょ!!」


そして愛紗は


(まずい! このままじゃ本当に性転換手術してしまう! それだけは阻止しなければならない! それだけは止めなければ! まずはそれだ! どうしてこうなった!)


困惑しながら愛紗は


「取り敢えず! ちょっと待とうか!」

「何がですか?」


そう言いながら咲菜はもうすでにスマホで目星をつけ始めていた。


「スマホ置こうか!」

「……はい」


そう言って一旦スマホを置いた。


「あの? お客様? さっきからうるせえんですけど? もうちょっと静かにしろ」

「「はい」


2人はテンションを落しながら返事した。


「えっとね……それでね」


(くそお!! 何を言えばいいんだ! あいつを庇うことしか出来ねえ! 何という屈辱! しかし! ここで止めないと咲菜は本当に性転換手術に踏み込む勢いだ! 仕方ない!)


そう思いながら愛紗は


「えっとね、彼氏さんとの恋は反対だけどでもね、男と浮気したとはまだ確定じゃないんじゃない? かもって言ってたじゃない? どんな状況だったの?」

「えっとね、オネエのいるカフェに2人で出て来た」

「……それだけ?」

「もしかして早とちりでしょうか?」


それを聞いて愛紗は


「まあそうだろうね、じゃあ女の人との浮気は?」

「それはない!」

「言い切ったな!」


自信満々に咲菜は答えた。

それに対して愛紗は


「むしろそっちの方が可能性が高いって思わないんだ……」


と疑問を聞いた。


「だって私は知ってるもの、他の女に興味がないってことに、実際に私と田波さんっていう泥棒……いえ、編集さんと会った時に特に変な気を起こすような節はありませんでした」

「今、泥棒猫っって言いそうになったよね?」


そして無視して咲菜は話を続けた。


「でも、オネエの店に言っていたのでもしかしてそう言う趣味があるのかと……」

「うーん、でもあれでしょ、まだかもなんだから転換手術は踏み切らない方が良いと思うよ? だってもしそれに踏み切ってしまうともし勘違いだったら性転換手術したら彼氏が大変なことになるんじゃない?」


それを聞いて咲菜は


「は!!」


となった。


「でしょ! だってそれをしたらもうすでに手遅れだから踏み切るのはちゃんと分かった時にするって言うのが大切だよ」

(くそ、本当はあいつを庇うなんて本当に屈辱だ! しかし本当にあいつがホモだった場合! 咲菜が男の手術を受けてしまう! 絶対ないだろうけど本当にやめてくれよ!)


そう願う愛紗

すると


「ありがとう! 愛紗のおかげで落ち着いた、もしかしたら私の勘違いかもしれないんだし! いきなり行動するのは大変なことになるところだったわ! あなたは私の最高の親友よ!」

「!!! うれひいいいいいいいいい!!」

「うるせえって言うのが聞こえねえのか! お客様!」

「「スッすみません!!」」


2人は再度謝った。


「取り敢えず、踏みとどまってくれて良かったわ」

「ええ、ちゃんと確かめます、次会った時に、クリスマスに、」

「!! クックリスマス……」


それを聞いた愛紗は真っ青になった。


(まっまさか、そんな、いや、童貞がそんなすぐにするはずが、信じるんだ! あの屑のダメっぷりを信じるんだ、それから崩せばいいのだから! いやでも、クリスマス=発情期の人間たちの習性上やはり、いや!! 私も強く生きるぞ! 大丈夫! そんなことはないはずだ!)


そう思いながら愛紗は


「えと、ね、クリスマスだからって、羽目を外しちゃだめよ」

「? どういうことか分からないけど大丈夫だと思うわ」

「そっそうだといいんだけど」


渋りながら愛紗は言った。


*******************************************************************************


「よし、ゴムを買ったぞ、俺はクリスマス! 発情する!」

「はあ、そうですか」


優と尾貞は2人で話し合っていた。


「あの男たちはそう言う関係なのだろうか……」


それを見ていた男が言った。


「「違う!!」」


2人は全力で否定した。

すると男は2人に増えて


「またまた~俺たちと同じだろう? 今夜一発どうだい? リードするよ!」

「ああ、俺たちに任せろ!」


2人は真っ青になりながら


「「嫌だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」」


と悲鳴を上げて逃げて行った。


「全く、照れ屋な奴らだな、兄貴」

「ああ、後輩!」


2人は夜の街に消えて行った。


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