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㉔話『ヤンデレお茶会』

(俺はなぜこんなことをしたのだろうか、いつもなら事前に連絡を入れてから人の家に行くのにもかかわらず今日に限って俺はサプライズ的な感覚で咲菜の家に訪問を掛けてしまった。そしてそこには……田波がいた……)


そんなことを考えて優は気まずい思いで椅子に座っていた。

だが


「おい、何で今日という日に来た、お前は気まずそうにしているが、私はそれ以上だからな……」


とコソッと言ったとたん


「何がそれ以上なんですか? 2人して仲がよろしいのですね?」

「「!!」」


咲菜がお茶を持って現れた。

その言葉に2人はビクッとなった。


「いや、別に何でもないよ! 俺には咲菜ちゃんだけだし!」

「そっそうですよ! 私はもうこいつの事狙ってないので! 大丈夫です!」

「……」


ビクついている二人を睨むように咲菜は見下ろした。


「まあ、大丈夫ならいいですよ」

「「ほう」」


2人は取り敢えずは安心した。


「では今日は仕事の打ち合わせでしたね」

「はい、先生」

「えっと、俺帰るね、ごめんいきなり来て」

「いえ、ここにいてください、2人が本当に何でもないのか今ここで見定めます」

「マジか、別にいいけど」

「はっはい、別に大丈夫です」


2人は思った。


(今ここで帰ったら怪しまれそうだ)

(今ここで帰らせたら怪しまれそうだ)


2人は本当に付き合っていないがそれでもさすがにビビった。


「では、ここのところなんですけど」

「はい」


田波は緊張しながら小説の訂正を伝えた。


「何か聞いてて俺は全く理解が出来ない、あほだから?」

「多分?」

「……ひでえな」

「ふふ、そうかもね」

「仲好さそうね」

「「ヒイ!」」


2人はこわ声にビビった。


「いや、別に雑談ですから気にしないでくだされば嬉しいのですが!」

「そっそうですよ! これで好きになるのなら全国の人間が全ての雑談者に恋してますよ!」

「ふーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん」


と長い頷きで2人は冷や汗をかいていた。


(本当にどうしよう)

(てか、こんな時に来たんだ、おかしいだらうがい!)


田波は文句を思いながら優を睨みつけた。


「……」


優は思った。


(ここでなんか言ったらまた怖いことになりそうだ)

「さてと、咲菜ちゃん! 仕事仕事! 仕事終わったらデートしよう!」

「はい!」


(良かったら、機嫌直った!)

(怖かった、)


2人はびくびくしながらお茶を飲んだ。


「……どうして二人同時に飲んだんですか?」

「いや! 咲菜ちゃん! それはたまたまだよ! そんな偶然にまで目を向けると大変だからやめなさい!」

「はい」


咲菜は優に怒られて照れた。

いやむしろ高揚した。


「何故に興奮した」

「気持ち良かった、あなたの罵倒」

「それはそれは、喜んでいただけて何よりです」


優は高揚しながら言った。


「うわー」


その光景を見て田波は引いた。


「さてと、仕事に戻ってもいい?」

「はい大丈夫ですよ!」


そう言って仕事を続けた。


そして数時間後


「はい、これで大丈夫ですのでまた直しが終わりましたらメールしてください」

「分かりました」

「ふー、やっと終わったか! 緊張したー!」

「アンタは別に何もやってないでしょうに」

「いや、だって監視の下で座ってたんだよ、例え何もなかったとしても俺は緊張してたよ」

「あ、そう」


そう言って田波は優の言葉を無視した。


「では優君! デートデート!」

「おう!」


すると田波は


「じゃあこれに行ってきなさい! カップル専用ウエディング体験」

「あれ? どこかで聞いたことのあるネタのような?」

「そんな寝たなんて使い古されてるのだから気にしないの」

「「了解です!!」」


そう言って2人はそこに行こうとしたが


「まずは判定から行きます!」

「「! え!」」


咲菜の言葉にビビった。


「え、っと判定って何?」

「私もそれは聞きたいですが?」


すると咲菜は笑いながら


「点数によって浮気を疑います!」

「捨てないでくれええええええええええええエエエエエエエエエエエエエエ!!」

「浮気の常習犯みたいなこと言うな!」

「常習犯ちゃうわ!」

「知ってるよ!」

「仲がいいんですね」


その言葉に2人はまた汗を流した。


「まあまあ! 聞いてみようではないか! 咲菜ちゃん! 俺は浮気してないよね!」

「点数は100点で死刑! 50点で予備軍! 0~49点でセーフ!

「セーフ判定長くてよかったよ!!」

「その通りだよ!」


2人はビビり通しながら言った。


「それで結果なんですが」

「「ゴクリ」」


息を呑む2人


「取り敢えずは49点です」

「「ぎりぎり!」」


予想外の結果に2人はさらにビビった。


「なんか仲良かった気がして仕方なかったから」

「そっそうですか、それはそれは」

「申し訳ありません、でもそんなんじゃないので大丈夫ですよ」


と2人は咲菜にフォローを入れた。


「本当に?」

「本当本当!」

「大丈夫ですよ!」


そう言って2人は咲菜を宥めて


「分かりました、ではデートに行きましょうか!」

「おう!」


そして2人は出かけた。

それを見ていた田波は


「本当に何でもなくなったけど、あいつある意味大丈夫だろうか、さすがに不安になってきた……」


負担を拭いきれない状態で仕事場に戻った。


***********************************************************


次に日


「で、尾貞、クリスマスのサプライズだがどうすればいい?」

「知らん、俺に聞くな、そう言うのは田波に聞いたらどうだ、最近会ったんだろう?」

「お前知ってるのか?」

「なんか委員長やってたからしっとる」

「そうか、俺だけだったとは思わんかったぜ」


そう言って優は言った。


「取り敢えずあいつはダメ、咲菜が怪しんでるからこれ以上怪しまれるのはごめん」

「マジか、嫉妬深かったっけ?」

「みたいだ、でもそこも愛おしい」


それを聞いて


「愛を感じるな、お前からは、ちょっと引くは」


と言った。


「ひでえ」

「で、サプライズだっけ? 内緒でクリスマスプレゼント出せばいいんじゃねえの? 指輪とか」

「早くね? 咲菜の親にも挨拶がまだなのに!」

「じゃあ、ゴム」

「……いやそれは」

「俺も冗談で言ったんだが、今の間は何?」

「……したことないからあらかな、そろそろそう言うの考えた方が良いのではと少し思って」

「……まあ、確かに今どきそういう行為は結婚後ってこととかじゃなくて子ども作るだけの者でもなくて、2人の盛り上がりだとかそんなんって聞いたことがあるような気がする多分」

「俺もそんな感じだ」


そんなこんなで2人は性行と言う意見に悩んだ。


「でも一概にこれはサプライズにもなるし結婚までしないっていうのも今ではおかしいのかモナ、彼女が出来たことないから知らんけど」

「だからお前は童貞なんだよって言葉が出来るぐらいだから今どき性行は普通なんだろうか、彼女が出来たらそんなものなんだろうか? でも結婚後まで守る人もいるって聞いたことがあるかな?」

「知らん、てか俺をバカにしてるのか! 彼女がいない俺を!」

「!! いやいやいや! そんなつもりはさすがになかった!」

「本当か! 故意はないか!」

「ない!」


そう言って2人は


「でも、クリスマスにs○Xってベタな気がする」

「いいんじゃねえの? 知らんけど、クリスマスって交尾が一番行われるイベントだろう?」

「そう言うとバレンタインとか誕生日とかそう言うときも含まれそうな気がするぞ」

「てか人間は毎日が発情期なんだからいつでもどこでも子供作りだから、その中でもクリスマスが多いって聞いたことがある気がする」

「……するべきかな?」


その言葉に尾貞は


「お前が決めるべきだろう、そう言うことだって、結婚だけが自分で考えるべきことでもないし、s○xだってそんなんじゃねえの? とにかく、したいのか、したくないのかは自分で決めるべきだろうから俺からは何も言わねえ」


それを聞いて優は


「そうだな、俺が決めねえとな、そう言うことは」

「じゃあ、プレゼントはどんなん買うの?」

「それはお前の意見を聞きながら」

「なぜ俺の意見を!」


すると優は


「それを聞ける相手がお前だけなんだよ、友達が小中高専門学校でお前だけだったから」

「ウワ! キモ!」

「止めろよ! そういうこと言うの! そういうお前は!」

「……察しろよ……」

「……ごめん」


そう言って2人は外出した。



「取り敢えずアクセサリー的な物はどうだ?」

「妥当だな、そんなんで良いのかって思うが、深く考えすぎるのも悪いし、そうだな、ベタな方が妥当だな」


そう言って2人はアクセサリー店に言った。


すると


「あらお兄さんたち! カップル!」


おねえ系の店員が話しかけてきた。


「違う、」

「ああ、お願いだからやめてくれ、気持ち悪い」


2人は全力で否定した。


「えーー、恋人出来ないと10年短命よ~」

「え! そうなの!」

「それは知らんかった」


そう言って2人はビビった。


「どう? 私は?」

「「結構です」」


2人は即断った。


「じゃあここには何をしに?」

「アクセサリーを買いに」

「俺はこいつの付添で来た」


そう言って尾貞はスマホを弄りだした。


「あらあら駄目よ~あなたの彼氏さんのプレゼントなんでしょう?」

「ちげえって言ってんだろうが! 気持ちの悪い!」

「もう出る! ここ出る!」

「でっるううううううううううううううううううううううううううう!!」


2人は逃げるように店を出た。


「あらお客さん! まってええええええええええええええええええええ!!」


悲鳴のような声を出すおねえの店員さんは泣いていた。


「……優君? 尾貞さん? どうしておねえのいる店に? ……ウソでしょ、まさか2人って……」


咲菜は2人を不安げに見ていた。

そして


「よし! 次のクリスマスに! 覚悟を聞いてもらおう!」


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