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⑭話『親との雑談』

『え、俺がエリートサラリーマンで何でも買ってくれるから付き合ってた? じゃ僕と君には愛はないの?』

『当たり前よ! だから付き合ってたのに!』

『そう言うことか、カマをかけて正解だった、君とはもうお別れだ』

『え、待って! そんな!』

『これからは君の愛に応えるよ』

『野江沢さん! はい!』


そんなドラマを見ていた優とお母さん


「……こんなのが感動できるの?」

「さあ? 感動するんじゃない?」


と2人は話していた。


「大体、金目的で近付くも何も、こいつには金以外のいいところなんて見ていて何もなかったんだけど?」

「それはさすがに酷くない?」

「え、そうじゃない? 見ていて気付かなかった? 独善的で周りを見下して、自分のやり方を確立しているみたいなカッコつけた言葉で誤魔化すブラック会社の社長じゃない? むしろ金以外であの女はどうして選ぼうと思ったのかさえ不思議よ」

「まあそうだけど、だからって言って一応は好きなんだしいいんじゃない?」

「何言ってんの? 本当に金が全てと思った方がどんなに楽だったか、お母さんだってね、お金は私の方が多く儲けてたけど、カッコよくて優しいと思ってお父さんと結婚したの、それが今じゃこんな様よ……」


とお父さんを指さした。


「おい、聞こえてるぞ」

「こんな中年太りして愛嬌の1つも無くて残念すぎると言っても過言でないオッサンになったのよ、しかも私の儲けた金で酒飲んでんのよ、時々テレビはつけっぱだわ電気わつけっぱだわ、色々とやらかしてんのよ、分かるでしょう」

「おい! 確かに優はもう33歳だがそんなことを息子に言うんじゃない! 私だってお前のことを今でも愛してるんだぞ!」

「へえーそうですか……」


と遠い目でお母さんはお父さんに言った。


「なっ何だよ、その目は……」

「別に~」


すっかり機嫌を悪くしてお母さんはそっぽを向いた。

それを見てお父さんは


「優、お前からも言ってやってくれ! って、何でお前も冷めた目で俺を見てるんだ?」


優はそれを聞いて冷めた目のまま片言で


「タシカオトウサンアニキノヨウチエンノオムカエタノマレテモ、ソンナミットモナイコトデキルカッテイッタッテッオバアチャントオカアサンガ……」

「ううっ!」


と過去のことをお父さんは抉られた。

それを聞いたお母さんは


「ナイス、優! 明日はあんたの好きなすき焼きよ!」

「しゃあ!」


パチン!

2人はハイタッチした。

それを聞いてた父親は


「待て! だからって愛がないわけじゃ!」

「お迎えもみっともないとか言い訳した男のどこに愛があるのかしら?」


とお母さんは笑顔で聞いた。


「ぐう!」

「何がみっともないのか俺もいまだにわからんのだが? 何でみっともないの?」


と純粋に優はお父さんに質問した。


「そっそれは!」

「何だよ~すぐに答えられないのかよ~」


と戸惑っているお父さんを優は笑いながらからかった。

そして


「まあお父さんとお母さんが離婚しなくてよかったよ……」

「優……」

「優……」


お母さんとお父さんが嬉しそうに言った。


「もし離婚したら俺生まれなくてアニメも咲菜にも出会えなかったし」

「そうね、私が我慢して人が幸せになるならこれ以上の喜びはないわ!」

「何で俺が不幸の原因みたいな言い方をするんだよ!」


とお父さんは涙目になって言った。


「とにかく、私はもっとお金のある人と結婚すればよかったと思ったわ、どうせイライラは変わらないと思うし……」

「まあ、金持ちでも不幸になった的なことをようつべで見た覚えがあるし、ある意味今のままでいいんじゃね?」

「まあ、そうね、33歳の童貞がやっと可能性を見せたときは正直感動で涙が出たぐらいだし」

「そこまでか? ……そこまでか……」


一瞬疑問に思ったが優は自分の人生を思い返して優は悟った眼をして申し訳ない気持ちになった。

そして


「でも俺は咲菜のお金目当てではないよ、貧乏すぎるのは確かに良くないけど金持ち過ぎるのもなんか怖いし」

「それはあんたがビビりで33歳になっても彼女出来ないから見境が無くなっただけよ」


と呆れながら言われてしまった。


「そこまで俺って見境なかった?」

「うん、なんかあまり可愛くない女の子に欲情して電車内で勃起してたの、私知ってるからね……」

「マジか、勃起してたのか……それはドン引きだな」

「ドン引きね」


と苦笑されながら言った。

そして話を戻した。


「つまりはね、優しくてカッコよくても結局年を重ねるごとに糞になるのよ、オシドリ夫婦なんて都市伝説なのではないかと思うことなんてしょっちゅうではないかって思うぐらいにね、だから金目当てで結婚する奴の方がまだ分かりやすいわ、あのドラマの女だってそうでしょ、明らかに金目当てだなって分かったでしょ?」

「まあ、確かにそうだね、言葉言葉に胡散臭さが半端なかった、むしろ胡散臭さを演じきった女優さんがスゲエよ」


と優は素直に褒めた。


「そうね、でも今はその話じゃない、演技はすごいけどそうじゃない、つまり夢を見すぎて後々がっかりするか、夢も見ずにガッカリしながらも金の欲望にすがるかどっちかよ、そして金持ちとでもね、いざ子供が出来たらお父さんが必要だと自然に思うようになってくるものだからちょっとしたことで別れようとは思わないの、なんせ責任感が湧くからね」

「でもこういうドラマの金持ちって良く破産するくね?」

「まあその時は借金が押し寄せるわね、でもね、愛はあっても相手がギャンブル中毒になる可能性と自己破産する可能性なんて確率的に同じよ」

「!! そうなの!」

「多分?」

「そこ疑問形なんだ!」


と自分たちの論争をお父さんをそっちのけで2人は続けた。

そして


「まあ、誰と結婚しても不幸になる可能性があるってこと」

「そうか、どんな幸せにも不幸はついてくるのか~」

「まあそうね」


そうな会話をして2人はせんべいを食べた。


『今! 地球が大変! 皆! エコしよう!』


テレビのcmを見ながらお母さんは


「地球も大変ね~……あ、優! エアコンの温度上げて! 寒い!」

「了解!」


そして優はリモコンを取って


「何度にする?」

「22度」


と言って優はリモコンの温度を20度から22度に変えた。


「今さっき地球が大変と言われたのに温度上げるのかよ」


とお父さんが言った。


「はあ、そうね、でも今更遅いじゃない」

「そうだよ、使えるものは使おうぜ!」


と言って2人は気にしなさそうに言った。

それに対してお父さんは


「いやいや、俺たち一人一人が協力し合って地球を……」

「未だに排気ガスバンバン出すだけじゃとどまらずにポイ捨ても止めれなくて煙草も中毒状態の人間で溢れているバカ共にいったい何が出来るの! 昔どこかの偉い人が我々は消費社会をコントロールできていないとか言ってたけどあれからどれだけの時が経ったと思ってるの! 未だに実現しているようには見えないけど!」

「そうだそうだ! ……そうなの?」


と知識のない優は疑問形で言った。


「全くアンタは世界情勢とか興味もなくアニメしか見ていないから」

「はい、すみません」

「お母さんね、アニメを見るなとは言わないわよ? テレビでなくてもパソコンのニュースや新聞ぐらい読める時間を作ることが大切なのよ、人間はね、自分の好きなことばかりするだけじゃ生きていけないのよ?」

「はい、仕事だけで十分だと思っておりました」

「そうね、プライベートを犠牲にはしなくていいけどニュースは見ときなさい」


そう言って新聞を渡された。


「せっかくお金払って取ってるだから読みなさい、もったいないわよ」

「了解!」


そして優は読んでみて


「うん、わかんね!」


と言って目を通していった。


「読み続ければ分かって来るから頑張りなさい」


と言って優は新聞を読んでいく。


「まあ地球環境のことをとやかく言うならあなたはまずテレビの付けっぱなしとかやめてくれるかな? 私のお金で電気代を払ってるんだから、エコの前にお金を節約しなさいよ:

「はい……」


と言われてしまいお父さん自身も黙ってしまった。


「はあ、まあ取り敢えず優が彼女出来て良かったことがあなたと結婚して良かったと思った事よ、卓は出来て優には出来ないという残念なことだけは避けることが出来たわ」

「そうですか、それは良かったっすね」


と優は新聞を見ながら言った。

そして新聞をとじて


「さてと、政治の何パーセントとか国税が何万とか本当によくわからんな、勉強しなかったのが俺の今のレベルの低さを表してるな……」

「本当に、あんたのためにいくらのお金を出したと思ってるの、それなのにこの体たらくよ! 本当に子どもってうまく育てられないわね!」

「酷い! そんなに言わなくたっていいじゃない!」

「そんなに言いたくなるぐらいのことを仕出かすから言ってるんじゃない!」

「そうだな、卓は大学もいいところ行ってコミュニケーションもうまくいって彼女も2人作ってそのうえで今の奥さんと結婚したんだからな、お前はどうだ! やっと33になって彼女作れたじゃないか! 本当にピンチってお前自身が気づいているのか!」

「だっ大丈夫! 別れなければ」

「そうね、咲菜ちゃんはあんたが別れを切り出さない限り別れるように見えない子だから絶対に何があっても離すんじゃないよ! たとえあんたが圧倒的にあの子にふさわしくなくてもね!」

「形振り構うな! そんなことをしたら終わりだぞ! お前に恋愛はもう回ってこない!」


と明らかに優のことを心配しながら言った。


「うっうん、ありがとう」


そう言って優は肝に銘じた。


***************************************************************************


「さてと、俺はどうするか……これからあの子と結婚する準備を進めるために取り敢えず料理の作り方を覚えるか」


すると


「優! 同窓会のはがき来てるわよ!」


と言って部屋にお母さんが入ってきた。


「早い! でもいいよ、エロゲーやってなかったし」


そして優ははがきを受け取ると

ビリ

ポイ

破って捨てた。


「……あんた、それだからモテないのよ」

「え、いじめのあったあの場所に行かなきゃだめなの?」

「まあそうね、いじめをした連中から恋愛するほどあんたってMじゃないしね、ていうかあんたSだしね」


と言って優の性癖が筒抜けだった。


「何で知ってるの」

「アンタ、自分がいじめられるのは苦しそうだったけど、リア充が別れ話を見て爆笑するほどなんだから、最初はただ僻んでうっぷんを晴らしてるかと思ったけど、いじめに会う前からドラマとかでも人の不幸を笑ってたのを見てそう実感したわ……」


と残念そうに言った。


「そうなの? まあ人の不幸は蜜の味って言うし仕方ねえだろ?」

「最低の屑ねあんたって、咲菜ちゃんにバレる前に決着はつけなさい」

「お母さんも考え方ゲスイよ」」


そしてお母さんは


「まあ彼女もいるんだしあのバカ共も大人なんだしさすがにいじめ何ていう屑行為しないでしょ、しょうもない、何ら関係ない人間にオラ!! って態度とれるほどこの世の中は甘くないしね、とにかく一回は行ってみたら」

「どうせアルハラとかありそうだしなぁ……どうしようかな~」


と悩んでいた。


「じゃあアルハラがあったら帰れば?」

「それな!」


そして、優は同窓会に行ってみることにした。




そして、当日


「ああ、入りたくねえ」


とテンションが駄々落ちの状態で同窓会に来ていた。

そこへ


「なんだ、珍しい、お前が来るとは」


と尾貞が来た。


「おお、お前も来てたのか」

「まあな、なんとなくお母さんに一回ぐらいは行ってみろって」

「何で同窓会なんて言う糞みたいな回に行かなきゃダメなんだろうな」

「本当本当、いじめてきた連中とかのもう大人になりました! いじめ何てしないよ! と言いながら昔のことを懐かしむと言う古傷を抉る行為は本当にやめてほしい」


と言いながら入って行った。


「ああ、憂鬱」

「もうここで吐きそう、俺酒は好きだけどここでの酒は美味しく飲めねえよ」


とブツブツ文句を言いながら会場に入って行った。

すると


「おお、尾貞、来たか……あの? 部外者は来ては行けませんよ」

「そうですか、分かりました帰ります」

「逃がさねえぞ! 近童! 何上手く逃げようとしてんだよ!」


と無理やり服を引っ張りとめた。


「離せええええええええええええ!! 俺帰る! 帰ることをみんな望んでんだ!」

「何だ! お前近童か! 何だよ! 久しぶりじゃねえか! 昔はあれだったけど楽しんで行けよ!」

「本当だ、ムカつく」

「だろ、一回来たときもこんな感じなんだぜ、イライラが止まらねえ」

「仕方ねえ、出来るだけ我慢しよう」

「チ! せっかくの休日を糞うぜえ連中と過ごすとか何の拷問だよ」


と2人は文句を言いながら席に着いた。

すると前の男の人は


「あの? ここは部外者は入ってはいけませんよ、常識あるんですか?」


と言われて近童は


「今のは許せなああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアい!!」

「落ち着け! こいつに言われるのはムカつくのは分かるが今は騒ぐな! あと5分ぐらいは我慢しろ!」


そんな感じで始めった同窓会 いったいこの後どんなことが起こるのか


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