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⑫話『当分』

「おい、このパラサイト・シングル! 今日ご飯どうする!」

「おいなんだよそれ! いきなり暴言吐くの止めろよな!」


優はお母さんの言葉に文句を言った。


「だってお前学卒したくせに自立せずにずっと内に留まってるじゃない! それってパラサイト・シングルって言うのは知ってるでしょ?」

「ああ、まあ知ってるけど、だからってそれは酷んじゃないか? そうやって正論を言って相手を傷つけることはやってはいけないと思うんだよ」

「なら私よりお金をもうけてみなさいよ、あんたとお父さんは私より給料が安いんだから、いつまで私の金に頼るつもりよ!」

「「ぐはああああああ!!」」


そこにいたお父さんにもダメージが入った。


「かっ母さん、何でそんなことを言うんだ? パラサイト・シングルのこいつを責めているんじゃないのか?」

「え、じゃあ言わせてもらうけど、そのビール、誰のお金?」

「……お母さんのお金からです……」

「でっでも! ちゃんと月に1万円は払ってるじゃないか!」

「そうね、まさか本当に独身を貫いて生きるとはふつう思わないからあのときは言ったけどね」

「だっ大丈夫だって! 咲菜がいるんだあ! きっと俺はあの子と同居して素晴らしい家庭を生み出すって!」


するとお母さんは


「へえ、あの安月給で? まさかあんたあの子の給料で生活する気? 第二のお父さんになるつもりなの?」

「なっ何で俺を引き合いに出すんだ母さん!」

「え、俺専業主夫になる!」

「……へ、あんたに出来るわけないじゃない」


それを聞いて優は


「ああ、言ったな! いつも家で俺洗濯物干したり畳んだり皿洗ったり買い物手伝ったり掃除したりと色々してるじゃないか!」

「でもあんたのやってることは極一部よ、その前に一人暮らしして全部一人でしないといけないと言う状況でも作らないとあんた絶対に専業主夫なんてれないんだからんね! 主夫をなめんじゃねえぞ!」

「じゃあ今から練習する!」

「出来るわけねえだろ! 身の程を知れ! この役立たず!」

「ひっ酷い! いくらなんでもそんなこと言う必要なくね!」


それを聞いたお母さんは


「それを言われたくないのなら死ぬ気で練習しなさいよ! さあ、今から練習よ!」

「!! りょっ了解」


そう言って料理を作らされた。


「で、今日は何を作る気なの?」

「え、っと卵焼き?」

「アンタ、本当にそれと目玉焼きしか作れないの?」

「う」


それを聞いたお母さんは


「それだけで乗り切れるほど専業主夫は甘くないわ!」

「スッすみません!」


謝るしかなかった。


「仕方ない、私が料理を教えるよ、料理のできる男はモテるわよ」

「もうモテてるけどね!」

「つまり、料理が出来るようになると愛想を尽かされることもないってことだけど?」

「よし、頑張りましょう!」


と言って料理を教えてもらいながら作った。


「えー本当にあんた駄目ね、味噌汁の作り方も知らないなんて」

「えっと、ただ説くだけじゃだめの?」

「ダメではないけど味見しないで分かると思ってるの? 私はだいたい感覚で同じ味が作れるけど、あんたみたいなど素人がどう担成程料理は甘くないわよ」

「でもコメは炊ける!」

「当たり前だ! 洗ってスイッチ入れるだけだからな!」


と言い合いながら料理を作る。

お父さんはあまり関わりたくないのか、スマホを弄りだした。

それを見てお母さんは


「あんたも、結婚したら料理はちゃんと手伝ってあげるのよ、料理が出来るのが一番いいけど、手伝えるだけでも女性はその心が嬉しいんだから、料理を手伝わずにスマホを弄りだすような夫にはなってはいけないわよ」

「うっうん」


それを聞いたお父さんは


「てっ手伝おうか?」


と聞いてきた。

それを聞いてお母さんは


「あ、大丈夫よ、余計なことしないで、貴方料理どころか手伝いだって出来ないでしょう? だから仕事の疲れを取っておきなさい、私も仕事で疲れているけど大丈夫だから」


と言われて


「……はい」


と俯きながら気まずそうに椅子に座った。


「てか男でも寿退社って出来るの?」

「さあ? 聞いたことないから知らないし、調べたこともないから分からないけど一回調べてみたらどう? 出来るんじゃない? 今じゃ育休取れるって聞くし、それで浮気したら意味ないけど……」

「お母さん、そんな危なっかしいことは決して外では行っちゃいけないよ」


と優はなんとなく危険なワードに注意をした。


「何が危険なの? そんなことをする奴が悪いんじゃない」

「まあ、そうなんだけど、名誉棄損とかあるでしょ?」

「え、嫁さんのことを大切にしないのに名誉は大事なの? お母さん分からない」

「もういいです」


優はお母さんの言葉に何も言えなくなった。


「ところであんた何を作ってるの? 味噌汁までは分かったんだけど、何できゅうりとキャベツとレタスを切ってるの? そんなに切ってどうするの?」

「え、アレ? お母さんが決めてくれてるんじゃないの?」


それを聞いてお母さんは


「あんた何を言ってるの! 自分で料理を決めて作るから料理なんでしょう! 専業主夫になって近くにお母さんはいないのよ!」


と正論を言われて


「はい、すみません、えっと、レタスときゅうりは生でキャベツはおみそ汁に入れることにするよ」

「野菜づくしね、お肉とか入れないの?」

「揚げ物は惣菜でよくね?」

「まあそうね、今は作り立てで売られてるし、わざわざ時間をかけて作る必要もないし、いいんじゃない? 作れる方が便利だと思うけど」

「とか言ってお母さんだって子供の頃はなんかお総菜を買ってくることが多かったじゃないか!」


お母さんはそれを聞いて


「アンタたちあほ兄弟のわがままを聞いてちゃんとした料理が作れるとでも? あんたらがしょうもないことで大ゲンカしたこと忘れてないんだからね! 何よ! ティッシュのケースがレビアかレビレビかどっちかって! そんなことどうでもいいわよ!」

「本当にそんなことで喧嘩してたの!! 俺とアニキは!」

「うん、びっくりするぐらい喧嘩してた、どっちも鼻血出して泣いてたのよ……もうドン引きよ」


優も今聞くとびっくりするぐらいどうでも良かったことで自身もびっくりしていた。


「ところで、またあんた咲菜ちゃんとデートするんだって、前はどうしたの?」

「取り敢えずめっちゃ朝早く起きたから店が開いてなくてそれで最初散歩してから映画に言った」

「ほほう、まあいいんじゃない? 今度は朝早すぎるのはやめていたら、毎回散歩は飽きるわよ」

「え、俺は大丈夫だけど」

「いや、咲菜ちゃんのことも考えた方が良いけどね……でその後、本屋に行ってラノベでお勧め聞かれてその後ラーメン屋に入った」

「……そう」


お母さんはすごく残念そうな顔で優を見た。


「まっまあ確かに俺に気を遣ったみたいだけど本人も食べてみたかったみたいだしたまにはいいんじゃないの?」

「まあ、当人がいいなら別にいいんじゃない? またオシャレな店でも探しておきなさい」

「はい」

「それで、お昼の後どうしたの?」


とお母さんは話を続けようとした。

それを見て優は


「……あ、そろそろお味噌汁できるよ!」

「誤魔化すな、どこへ行った」


優の必死の抵抗を思いっきりお母さんは無視した。


「えっと、怒らない?」

「事と場合によっては」

「えっと、その、もういいや! エロゲーショップ」

「……なんだ、さっそくラブホテルではないのね、まあ当人同士がいいならいいんじゃない? 女だって早めに男の好み熟知したいだろうし、やるわね、咲菜ちゃん、そこで男の弱点を掴めばイチコロってことを直感的に悟ったのね」

「生々しいこと言わないでもらえるかな!」


するとお母さんは


「まあ、絶対アンタは嫁に尻に敷かれるタイプだからある意味働くよりも専業主夫する方が少しはましな待遇になるんじゃないの?」

「何、何でお母さんは俺にそんなに俺に対して酷い事言うの!」

「だって溜まってるんだもの、私の給料をむしり取る男どもに」

「「すみませんでした!」」


そして優は


「ということはお父さんも同じ目に逢ってるの?」

「うん、時々酷い中傷を受ける」

「まあ、お互い頑張ろうか」

「そうだな、息子よ」

「何被害者面してんのよ、あんたらは加害者よ」

「「はい」」


お母さんの言葉にどうしても逆らうことが出来なかった。


「で、そういえばあんた次はどんなデートする気?」

「えっと、まあ友人からも聞いたんだけど、たまには咲菜ちゃんとゲームでも協力プレイしてみようかな~って思って」

「はあ、家デートでもする気?」

「まあそうだな、でも新しいゲームを買うのにハードがないからそれを買ってからかな」

「それってお金は?」

「俺的には咲菜が良ければ2人で一緒にお金を出して買う、もちろん半分ずつ出して」

「そう、まあいいんじゃない? だってそれってお互い協力して買うってことだからある意味思い出の品にはなるんじゃない? それにゲーム機って高いから小っちゃい理由で別れることも出来にくいし、部屋に連れ込むことで関係を進めると言うのならその日は私もどこかに出かけとくわよ、お父さんは勝手にどこかに出かけていて」

「俺の意見は無視ですか、そうですか」


お父さんはビールを飲みながら俯いた。


「ありがとう、お母さん、気を遣わせてすまない」

「何言ってるのよ、私が見たい孫と老後の面倒を見てくれる人が来るのよ、今のうちに気を遣うわよ」

「なんだろうか、この人は」


優は疑問に思いながらも取り敢えずはお礼を言った。


「さてと、料理も完成したな」

「まあ、下手ではないわね、私がいたおかげよ、感謝なさい」

「はい、ありがとうございます、お母様」

「うむ」


そう言って料理を机に運んだ。


「さてと、どこかの誰かさんは本当に何も手伝わずに飯を貪り食うだけだけど、どうぞ召し上がれ」

「召し上がれ~」

「手伝わなくていいって言わなかったけ?」

「本当に手伝わないのもどうかと」


とお母さんがお父さんに言った。

それを聞いてお父さんは


「申し訳ございませんでした」


と謝った。


「さてと、頂きます」

「頂きます」


2人も頂いた。

そしてご飯も終わり


「さってと、食器も片づけたし、俺は明日のために寝るよ」

「そう、まあ遅刻は厳禁よ」

「おう、大丈夫だ、明日はそんなに早く起きるような時間じゃないから」

「ならいいけど」


そう言って優はそのまま自分の部屋に戻った。

そして


「さってと、エロゲーをやらずにハードの値段の価格とそれに対しての咲菜の答えでも聞こうかな」


そして優はハードの値段とソフトの値段を確認した。


「へえ、二つで4万近くか」


それを見てさっそく咲菜にラインを送った。


『明日は家デートでゲームでもしたいんだが、その前に、ゲームのハードを買って新しく出たソフトを一緒にお金を出しあって買いたいんだが? 良いだろうか?』


と送った。

すると返事はすぐに帰ってきた。


『はい! 嬉しいです! 実は私もそのゲームはチェックしてたんですがなかなか買う暇がなくて! 優君と一緒にするのが始めだなんて! 歓迎です!』

「予想以上に大喜びってことでいいのかな?」


そうして優はハードのことをもう少し調べた。

すると


「へえーもうカラーとか出てんだ、何色にしようか? 2人で好きな色を言い合ってどの色がいいかを検討するのも楽しみな気がする」


ワクワクが止まらないぐらいにそんなことですら楽しみが心から溢れるほどであった。


「何だろうか、俺はカラーなんてどうでもいいがそれすら話し合うのが今から楽しみだ! やべえ、寝れるかな!」


と言って悶えていた。


「さてと、ゲームは最新作はこれか、昔はこのゲーム買ってたけど今はそんなにやらなくなったしな、まあ久しぶりにいいだろうな」


そう言って布団にくるまった。


「そういや、俺このゲームキャラメイキングが出来るからって一時間ぐらい悩んでた覚えがある、迷惑かけなければいいけど」


そう言って優は最初にようつべを見て自分が作りたいキャラを取り敢えず考えてから寝ることにした。


「コっこれぐらいでいいだろう」


そう思い、時計を見ると

深夜3時


「……悩み過ぎた」


次に起きれるかが心配になった。

取り敢えず布団にくるまるが


「ねっ眠れねえ、どうしようか……」


と思い羊を数えた。

逆に集中しすぎて眠れなかった。


「……まあいいか」


そう思い深く考えず目を瞑っていた。


すると


午前9時


「!! 待ち合わせって10時何だけど! ええ!! どうしよう!」


普通に遅刻しそうだった。


「ざまあ」


お母さんは嘲笑いながら言った。

そして


「朝ご飯はパンにしておいたからこれ咥えながら走れば? 定番じゃない」


と言って朝ご飯をくれた。


優は走った。


「はあははははははあhfjdslfjkldfkdlfjdsか!!」


変な声を上げながら汗だくになりながら走った。


「優君! どうしたの! その汗だくになって!」

「ちょ……とはあはあ、眠れなくて……はあはあ、遅刻しそうになった……」


とぜえぜえ言いながら優は言い訳した。

だが咲菜を見ると同じく汗だくだった。


「……気が合いますね、実は私も同じで……」

「そっそうだな」


取り敢えずゲームショップに向かった。


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