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その145

 次は調薬ギルドか……。ふう……

 ついに会えるぞと意気揚々として乗り込んだだけに、不発に終わった時の不完全燃焼感が凄いね、私たち三人ともがっかりだよ!


 とりあえず訳も分からずに謝るミランさんを宥め、トリシアさんから貰ったクッキーを半分渡し、冒険者ギルドを後にした。ミランさんは訳も分からず喜んでいたよ。

 しまった、ガトーさん情報を仕入れるのを忘れていた。気にはなるけど態々戻って聞く事も無いか、どうせ調薬ギルドに着けば本人に会えるんだし、楽しみにしておこう。

 次に入れ違いになったら、ロレーナさんとケーキでも食べながらのお話に予定を変更しよう。兄様かクレアさんに換気をお願いして……


 そんな事を考えつつ、ちょっと不機嫌になってきた兄様と、まださっきの事でやや落ち込んでるクレアさんと会話も少なめに歩く。


 二人は大丈夫だと思うけど、私はちょっと疲れてきてしまったね。それに、お腹も空いてきたし……、今度こそいてくれるといいんだけどね。





 クレアさんに手を引かれ、調薬ギルド近くへ到着。考え事をしていてまた道順を覚えるのを忘れていた。でも一人で来る事なんてある筈も無いからいいやとこの前と同じ事を考えつつ前方を向くと……


「う? あれ……? ライナーさん? ライナーさんだ!! ライナーさーん!!!」


 ギルド前の掲示板を眺めているあの巨大な後姿、間違いなくライナーさんその人だ。大きな声で名前を呼びつつ空いている右手をブンブンと振る。おっといけない、はしたないわ。


「ん? ああ? お? おお! 姫さんじゃねえか!!」


「へ? シラユキ様とクレア? ルーディン様も!!」


 ライナーさんは、なんだようるさいなコノヤロウ、と言わんばかりのちょっと怖い顔で振り返り、私を確認すると笑顔でこちらに駆け寄って来る。


 キャロルさんもいたのね……。ごめんなさい、ライナーさんの存在感が大きすぎて気付きませんでした……


「久しぶりだな! 相変わらずちっこいままで……、殺気飛ばすなよメイドの、あー、誰だったか……。もう泣かせたりしねえって」


「ああ、分かっているさ、すまんな……。だが……、それ以上姫様に近付くな。姫様に手を触れようものならその腕……、切り落とす」


「また脅し!? もう、大丈夫だよクレアさん。ライナーさんはいい人だよ……、多分」


「多分!? ま、まあいい。やっぱこの国のメイドは怖えな。ちょっと持ち上げるくらいいいじゃねえか……、ん? ああ、姫さんは姫だったな、当然か」


「シラユキ様の仰る通り、だいじょぶだってクレア。コイツ子供には結構優しいやつよ? っと、それはどうでもいいとして、お二人はどうしてこんな所に? あ、ロレーナに会いに見えたんですか?」


 ライナーさんのフォローを適当にしつつ、私たちがここへ来た理由を聞いてくるキャロルさん。


「あー、そういう訳じゃなくてだな。まあ、なんだ……、腹が減ったから、か?」


「なんだそりゃ? おっと悪い、そっちは初顔だな。姫さんの兄ちゃんか? 俺はライナーだ、よろしくな。それと、前は姫さんを泣かせちまって悪かった、この通りだ」


「ん、ああ、気にするな。お前が原因なのは確かだが、直接泣かせた訳じゃないだろ? まあ、思うところが無かったとは言えないんだけど、な。シラユキの言う通りいい奴そうだしな、謝罪は受け入れる、本当に気にするな。っと、俺はルーディン、こっちこそよろしく。ふむ……、その見た目なら、酒は……、いける口か?」


 頭を下げて謝るライナーさんに自己紹介をし、またよからぬ事を考えていそうな兄様。


「酒か? ああ、飲むぜ? お? ルーディンさんも結構飲むのか?」


「おお、これは思わぬ収穫……、ん? ああ、ルーディンでいい。よし! 町にいる間は偶に付き合ってくれ。ああ、命令じゃないぞ? 友人としての頼みだ」


「ああ! 喜んで行くぜ!! ははは! 友人か! 引退後の楽しみがまた増えたな! ちなみにルーディンさ、おっと、ルーディンは何を……」



 むう、男の人同士で仲良くなってお酒談義に入ってしまった。久しぶりに会った友達より今日できた友達が優先だよね、うじうじ。


「ふう、ルーディン様が怒り出さなくてよかったよ……。それで、シラユキ様はどうしてここへ? クレアも、エネフェア様の護衛はいいの?」


「え? あ、うん……。私たちはー、えーっと……」


 シアさんのお友達を見学に来ました! なんて言えないね。そういえば、実際会ってどうするのかまでは考えてなかった。むう、これはどう言い訳をしたものか……


「エネフェア様の事なら心配は要らん、カイナが、それにウルギス様も付いてくださっている。私たちは、まあ、散歩だな。姫様とルーディン様の散歩の護衛だ」


「へえ、珍しい。私はてっきりシラユキ様が寂しくなって、シア姉様を探しに来たんだとばかり……。あ、シラユキ様、シア姉様なら中にいますよ。今は料理中でちょっと手を放せないかもしれませんが、呼んで来ましょうか?」


 半分合ってる!! っとと、動揺を悟られてはいけない、私たちはただ散歩に来ただけなんだ、うんうん。


「ううん、忙しそうならいいよ。キャロルさんとライナーさんはどうして外に?」


「あ、はい、ライナーが調薬ギルド嫌いで……、鼻が馬鹿になるとか煩いんですよ。まったくあの程度で情け無……くないですよね!! はい!! ごめんなさい!!」


 呆れた様な話し方から一転、大慌てで前言を撤回するキャロルさん。


 うん、私もここの匂いは苦手だからね。ごめんね、情けなくて……、いじいじ。


「あ、ああ! そういえば! アレですよ! シア姉様の友人の方、中にいますよ?」


 いじけ始めた私の興味を別なところへ引く為なのか、キャロルさんはわざとらしく話を変えようとしている。

 まあ、それが当初の目的だ。いじけるのはこれくらいにしておこう。


「ガトーさんって言うんだよね? 竜人の女の人で、クレアさんくらいの背の高さで、キリッとした綺麗な人で……、後は甘い物好きって聞いたよ」


「へえ、随分と詳しく……」


「はっ!?」


「ああ、違うぞキャロル、散歩の途中寄った店々で噂を聞いただけだ。決して跡をつけていたり捜し歩いたりしていた訳ではなくてだな……。申し訳ありません姫様」


「諦めないで! ええと、ごめんね? ガトーさんがどういう人なのか気になっちゃって、それでルー兄様とクレアさんにお願いして出て来ちゃったの……。シアさん怒るかな……」


「え、いや! 謝らないでください! すみませんでした!! 私も、勿論シア姉様も怒るなんてありえませんよ? ああ……、意地悪な言い方だったかな……」


 キャロルさんはシュンとしてしまった私にまた大慌てで謝る。


「おいルーディン、キャロルの奴が姫さん苛めてるぞ」


「何? そうか……、ついにキャロルに地獄を見せる日が来てしまったか……」


「違うわ!! はっ!? あ、いえ、今のはそっちのデカブツに……。クレア! 助けて!!」


「姫様を泣かそうとするとはな。武器を持たぬ相手だが……、斬る理由としては充分だ」


「あああ……、み、味方がいない……。だ、誰か……、シア姉様! には本気で殺されそうだし逆に危ないっ……」


 一人アウェー状態のキャロルさんを見ているのは結構面白いけど、さすがにそろそろ助け舟を出さなければいけないね。みんな冗談で言ってるんだからそんなに慌てなくてもいいのに……。冗談だよね? 本気じゃないよね? ……すぐ止めよう!!




 慌ててみんなを宥める私を、冗談だ、と笑いながらキャロルさんに謝る三人。クレアさんの目が笑っていなかったのが気になるが、いつも無表情だし内心は笑ってるんだよね?

 まったくもう! いくらキャロルさんがからかい易くて可愛いからってみんなして! からかうなら私をからかえば……、それは嫌だな、キャロルさんには諦めてもらおう。


 そんな馬鹿な事を考えていたら、誰かがギルドの入り口の扉を開け、中から出て来た気配。シアさんかな? とそちらに目を向けると……


「ライナー、腹減った、ケーキ」


「アンタさっき食ったばっかじゃねえか!! しかもバレンシアの金でたっかそうなのを九個も!! はあ……、後は料理が出来上がるまで大人しく待ってろよ……」


 ケーキを、九個? 9個でいい? 何その謙虚な数字……、じゃなくてさっき九個も食べてもうお腹が空いた? な、なんという燃費の悪さだ……


「むう……、外で待つか。中は食い物の匂いだらけでどうもいかん、腹が減る。……ん?」


 目が、合った。慌ててクレアさんの後ろに隠れて、ちょっと失礼かもだけど覗き込むようにして見させてもらう。



 この人がガトーさん? し、白い! 白い人だ!! はっ!? 失礼……

 腰を過ぎた辺りまで伸びた真っ白な長い髪と、ライナーさんと同じ両側頭部に、目立たないが真っ白な細く尖った角が見える。服装も白系統で統一されてるね、白が好きなんだろうか? 袖の無い服から伸びたほっそりすらっとした腕も凄く綺麗で、白い。まさに白い人だよ!


「姫様? どうされました?」


「え? あ、何でもないよ? あの人がガトーさん、だよね?」


「はい、恐らくは。想像とは違い随分と女性らしい見た目の方で……」


 うんうん、巨乳だよね。兄様は既に釘付けになっているね。……そうじゃなくて。

 腕も足もライナーさんみたいに凄い筋肉がある訳じゃ無さそうだね。傷一つ無く真っ白、綺麗で柔らかそう、ちょっと触らせてもらいたいくらいだ。


 でも……、!? また目が合った! こ、怖い!!


 別に睨まれている訳じゃない、怖い表情をしている訳でも無い。トリシアさんが言っていた様に、キリッとした表情の、クレアさんと同じタイプの美人さんだ。

 怖いのは……、目、瞳の色。白? 銀、かな? パッと見全部白目に見えてしまう……。失礼な感想だけど、怖いよ!!



「あー……、誰だ? キャロルの知り合いか? 見たとこエルフか、三人とも」


「うん、知り合いって言うか、ええと……、私が今仕えさせて貰ってる王族の方とそのメイドさん。何か失礼したらシア姉様が本気で殺しに来るから気を付けてよ? ライナー、ほれ、アンタの師匠でしょ、紹介しなさいよ」


「んあ? 俺か。あー、めんどくせえ、師匠、自分でやってくれ」


「ほー、王族。ああ、バレンシアの自慢の姫様か、確かに可愛いな、アイツが骨抜きになるのも頷ける。ふーむ……、あー、畏まった喋りは必要で?」


 何故か私の方を向いて聞いてきたので、首を振って答える。もしかしたらクレアさんに確認をとったのかもしれない。


「ありがとう、では簡単に。私の名はガトーショコラ、見ての通り竜人だ」


 ガトーさんは自分の角を指差しながら自己紹介を始める、が!


「ガトーショコラ?」「ガトーショコラ?」「ガトーショコラ?」


 見事にハモってしまった!! ちょっと恥ずかしい。

 ガトーショコラってチョコレートのケーキのこと? 何その美味しそうな名前。やばい、これだけでこの人のことを好きになってしまいそうだ! 単純だな私は……


「おっと、まずはそこか。師匠は自分の名前を、あー……、覚えて無いんだよ、変な話だがな。旅先で食った美味い物の名前を名乗ってたら本名を忘れちまったらしくてな……」


 大好きだー!! こういう人は大好きだ! もう目の怖さも気にならないね!!

 いけないいけない、興奮してしまった。落ち着いて続きを聞かなきゃね! うーん、わくわくするよ!!


「名前なんて何でもよくね? どうせいつも二つ名で、ああ、二つ名は『閃光』、Sランクの冒険者だ。最強の、なんて呼ばれちゃいるが、バレンシアには」


「わー!! ストップ! シア姉様の事は言っちゃまずいって。ええっと、まあ、今聞いての通り、Sランクで現在最強の冒険者のガトーショコラです。食い意地が張った意地汚い奴、とでも覚えてやってください」


 ええいキャロルさんめ! いい所で止めてくれる!!

 しかし、食い意地が張った意地汚い奴? 見た目綺麗なお姉さんだし、ちょっとぶっきらぼうな話し方だけど、キャロルさんの話し方からするとやっぱり悪い人じゃ無さそうだね。


 今ので自己紹介も終わりらしい、今度は私たちの番だね。


「なんか面白そうな奴だな。俺はルーディン・リーフエンド、そう会う事も無いだろうがよろしくな。シラユキ、隠れてないで出て来い」


 兄様の言葉にトテトテと前へ出る。クレアさんもすぐ後ろに付いてくれている、ありがたい。でも剣に手をかけるのはやめてね。


「あの、シラユキ・リーフエンド、です。ええと、あの……、お友達になってくださ、い……」


 やっぱり目がこわーい!! 言葉が尻すぼみになってしまった。


「おお、耳が垂れて……、可愛いな。ちょっと待ってて、先にそっちのメイドさん」


「は、はい。私はクレーアというただのメイドです、お気になさらずに……。姫様にお応えして差し上げてください」


「ああ、やっぱアンタがクレアか。クレア、でいいか? クレアの料理も楽しみにしてる、今度作ってくれ」


「はい、機会がありましたら……」


 クレアさんの料理の腕も聞いていたのか、本当に楽しみそうにお願いをするガトーさ、今更だけどガトーさんはなんか男の人っぽいな、この綺麗な人のイメージには合わない。ショコラさんでいいか。


 ショコラさんはそのまま目線を下に下ろし、私の方を見る。そして、見上げる私が辛そうに見えたのか、目の前にしゃがみ込んでくれた。


「それじゃ、お姫様、私と友達になりたい?」


 無言でコクコクと頷いて答える私。ショコラさんも子供の私に対しては話し方が少し柔らかくなるようだ。


「ふむ、条件が幾つかあるけど、飲めるかな?」


「条件、ですか? ええと、どんな……」


 どどど、どんな無茶な要求が!? わ、私って一応お姫様だし、もしかしたらもの凄い事を頼まれてしまうかもしれない。もの凄い事の例が一つも思い付かないんだけどね。


「まずは一つ、お互い敬語は無しだ、友達だろ?」


「へ? あ、はい! じゃない、うん!!」


 と、友達だもんね!


「よしよし、んじゃ二つめ、名前もお互い呼び捨てだ、できるか?」


「できない!! ううう……、ショコラさん、じゃ駄目?」


「しょ、ショコラさんか……、まあ、よしとするか」


 あれ? ちょっと嬉しそう?


「最後三つ目、これが重要だ、心して聞く様に」


「うん! ふふふ」


 なんだろう、全然不安にならない。それどころかわくわくしてきちゃうよ!


「美味しい物は友達同士分け合う。これを守れなければ他が守れても友達にはなれんな」


 ああ、もう駄目だ……、何この人……、最高すぎる!!

 兄様もクレアさんもいい笑顔だ。クレアさんが笑顔って相当な事だよ? ふふふ。




 能力でしまっておいたクッキーの残り半分とケーキ、オレンジジュースを取り出してショコラさんに見える様に差し出す。ジュースの瓶はさすがに重いが頑張る。ここが一番大事なところだからね!


「えっと、全部貰い物なんだけど、多分、じゃない、絶対美味しいよ。一緒に、食べよ?」


「よし! 今日から、たった今から私たちは友達だ!! って今どこから出した?」


「ふふふ、秘密!」


「くあっ、可愛いな!! おい、ライナー! シラユキの椅子になれ! キャロル、ちょっと中行ってグラス貰って来い!」


「なんだよ椅子って! 俺にそんな趣味は無え!!」


「自分で取って来なさいよ自分で!!」


「おお、面白えな……。二人ともSランク相手にああも言い返せるのか」


「友人だから、でしょうか? 何と言いますか、気持ちのいい方、ですね」


「あ、グラスもここにあるよ。テーブルクロスここに敷いちゃおっか? クレアさん手伝ってー!」


「はい! すぐにご用意致します。ふふ」


「またか! どこからだ? どこから出した? むっ! この匂い……」


「ふふふふふ、シアさん作のクッキーだよ?」


「なななななあ、ししし、シラユキ? 私たちは友達だよな? な?」


「うん!! これも一緒に食べちゃおうか! ふふ、あははは!」


「あはははは!! ああ、いいー友達ができた! よし、この国に住むか!」


「!? うん! そうしちゃおう?」


「ふう……、バレンシア作のクッキーと聞いてはめんどくさがってはいられない……。私もさっきなったばかりだけど、友達だよ、ガトー。それに、実は私もシラユキ様の友達なんだ……」


「ロレーナさん? あ、一緒に食べたいの? いいよいいよー」


「私の取り分が減る!? くう、しかしっ、友達とは分け合わねばならない……!!」


「あ、俺も友達な、ガトー」


「私も友人になろう、ショコラ」


「なっ!? くっ、大切な友達の兄と料理上手の友人、これは無下にはできん!」


「あはは。楽しいな……、嬉しいな!」




「一人でせっせと料理を作っていたら、外では皆さん和気藹々とピクニック気分ですか……。私、泣いてしまいそうです。しくしく……」


「シアさん!?」「シア姉様!?」







お、お待たせしました。新キャラの登場です。

焦らしが過ぎましたね。道中も必要な話でしたので、すみません。


まだ続きます。さらにすみません。


12/7 ちょこちょこ修正しました 本文に変更はありません

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