表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
PR

作者: 紀希
掲載日:2026/07/02



『あなたに何かして欲しかったのかも知れない』



"何かして欲しい"


そんなフワッとしたモノに何をすれば良いのか、、


「ふざけんじゃねえ!」


俺はそう開き直った。



この世界で、『助けを求める者』に対して、


"差し出されていない手"を掴む事は、


そう、簡単な事ではない。


ある意味【才能】なのだろう、



俺のひねくれ話はこの返にして。


本題に入れば、


あの人形のせいで俺の右眼が奪われた。


奪われたと言うか、瞑れた。



あるホテルに泊まった。


皆で集まって、騒ぎたかっただけ。


何の努力もしてない。


苦労や責任から逃げて。


友人の成功と幸せを何処かで妬みながら。


そいつらとつるむ。


控えめに言って屑。


いや。


ゴミ。以下だ。


インターホンが鳴った。


「何か鳴った?」


友人1「鳴ったか?」


友人2「隣の部屋じゃねん?」


気になった俺はドアスコープを覗いた。


真っ赤な紅い服。少しボサッとした長い髪。


ゾワッとした。


俺は戻った。


友人1「誰か居た?」


「あぁ、」


2人が話している会話が入って来ない。


友人2「どした?」


言うか言わないべきか迷ったが。


「外に、気持ち悪い女が居た。」


友人1「え。マジ?どこ?」


友人1はドアスコープを覗きに行った。


友人1「うわ。マヂか。キショくね?」


友人2「やめとけって、」


テーブルに座って話を戻すと、


再びインターホンが鳴った。


「まだやってるよ、」


友人2「放っておけよ」


そう言いながらインターホンを覗く。


友人2「居ねえよ?」


友人1「どっか行ったか?


、うわっ!」


「何?」


替わる様にインターホンを覗くと目の前に女が居た。 


俯いて、頭部が見える。


後退り動じる俺を通り過ぎ、


友人2がインターホンを覗く。


友人2「何。


何も居ねえよ?」


その間。ずっとインターホンは鳴り続けた。


どうやら友人2には"見えない"様だ。



受け付けに電話する。


「あの、、部屋の前に変な人が居て。」


受け付け「はい、、」


ピンポーン。


ガチャ、


友人1「はぃ、」


受け付け「廊下を見て回りましたが、


その様な方はいらっしゃいませんでした。」


外を見ると誰も居なかった。


受け付け「また見掛けましたら、」


友人2「すいません、、」


友人1「お騒がせしました。」


冷めた。


積もる話もお開きになった。



朝になり起きた時。


枕元に【人形】があった。


「何これっ、」


友人1とお揃いの人形。


友人2には無かった。


友人1「普通にキショイ。


要らね、」


人形はゴミ箱に捨てられた。


俺は手放してはイケナイ気がした。


友人2「持って帰るの、?」


「多分、持って行かなきゃ、


お前は。大丈夫か?」


友人1「無理無理。


何で俺らだけ、笑」


友人2「ぅん。」



気まずい空気の中。


楽しかった"ハズ"の外泊は終わった。



暫くして、友人2から電話が掛かって来た。


「もしもし?」


友人2「アイツ。事故ったって。」


「え?大丈夫なのか?!」


友人2「命に別状は無いらしいけど、」


あの日から暫くもしない内に。


友人1が事故に遭った。


友人2「もしかして、あの人形のせいか?」


「、ぅん。」


友人2「お前。大丈夫か?」


「今の所は。」


友人2「お祓い行った方が良いぜ?


とりあえず、先見舞い行って来るわ。


『お前は先やる事やっちゃえよ』」


「あぁ。」



何処に行けば良いかも分からず。


SNSで漁って居た所。


話を聞いてくれると言う人と会える事になった。



『"あなた達、死ぬわよ"』



「はい。?」


自称霊媒師「これは、【強い念】を感じます。」


「何で俺達が。」


自称霊媒師「あなた達に、


気付いて欲しかったんでしょう。


特にあなたに。」


「ふざけんな。


【死ぬ】


って。」


自称霊媒師「ちゃんとお祓いすれば、


何とかなるかも知れません。」


「勝手にてめえで死んでろや!!」


布にくるんだ人形を叩き投げた。



そんな矢先に、右目を潰した。


仕事中の、事故だった。


霊媒師「お力に慣れずにすいません。


あの人は、"あなた"に。


何かして欲しかったのかも知れない、」



死んでる者と生きてる者。


果たしてどちらの【呪い】が強いのか。



友人1は、強い"守護霊"が護ってくれたと。


俺はお祓いしたから、何とかなった。


それでもだ。



「割に合わない」


人形がどうであれ。あの女がどう関係してるのか。


何故俺達で俺だったのか。



あの時から、


あの時のインターホンの音が時折聞こえる。


友人1もそうらしい。



俺達の。俺の。死を望む音は、


もう直ぐそこまで来ているのかも知れない。



ピンポーン、、










































評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ