Farcemythos俯瞰史
【始祖竜と泡沫の邂逅】
始祖竜が泡沫を呑み込み渾沌を内と外に分かつ外殻となる。渾沌に揺蕩っていた世界の概念の残滓も同時に呑み込まれた。
【世界樹の発生】
呑み込まれた概念を起点として世界樹が生まれる。世界樹は内なる渾沌を糧とし、世界を創造する。
天と地と海、竜、神、古エルフなどが始源に近いものとされる。時が進むと共に世界は雑多に広がってゆく。
【泡沫の消失】
世界の中心には常に泡沫があり、泡沫を奉戴する場として神の座が置かれた。そこは開かれた場として大陸中から巡礼の徒が列をなしていた。
だが、ある時。
泡沫が消失した。
世界樹の創造の力の結晶たるヴォーフダルは砕け散った。
その場にいたのは一人の人間の少女、シャジン=マートラフス。
何が起きたか分からぬまま、幼い少女は神に囚われ、人は罪に問われた。
【世界樹の崩壊】
不死の呪いを受けたシャジンへの尋問。
一方、人の長たるトーネイ家は砕けたヴォーフダルの断片を数代にわたり収集した。
その集めた断片を用い、今代の祭祀エイシャスティは世界の破壊を引き起こす。
世界樹はその破壊を一身に引き受け、世界の身代わりとして崩壊する。
世界樹の消えた場所は一なる大陸を四片に引き裂き、空隙を埋める海流の中心に降り積もった幹の残骸は、一つの島を形作った。
地脈は破断し、マナは正しい循環を喪う。
世界の運行の守護者たる四柱の神は、神の座を離れそれぞれに大陸の安定を図る。
竜、幻獣、妖精種など、濃密なマナを糧とする存在の多くは異界を築き、この世界から離れた。
世界は、その様相を変えた。
【災厄直後】
ハトゥルイーズ大陸
神の怒りは大地を焼き、生存圏を砂礫へと変えた。
バルスフォード大陸
循環するべきマナが滞留し、異常な環境が無軌道に構築されていく。弱肉強食。それが唯一にして絶対の法。
レニファドス大陸
神の秩序が安定をもたらし、その庇護の下、人の国が繁栄する。
フォーサイス大陸
神が役割を放棄し、マナの枯れかけた世界で人は手探りで復興を目指す。
【屠竜王大征】
フォーサイス大陸。
前王国の破綻による混迷の中、暴竜クルヴォレクが討伐される。
竜殺しの英雄ヴァスガルトはスウォンジュナ王国を打ち立て、一代にして大陸を統一する。
【魔女戦争】
フォーサイス大陸。
教主サルディエのマティラン至上主義宣言により、大陸に災厄と同等以上の混乱が引き起こされる。
三代王ラティアルトの処刑を以て竜殺しの系譜が断絶する。
【神の座邂逅】
有り得べからざる邂逅。
世界は静かに、様相を変えてゆく。
【暴竜】
卵が孵る。
暴竜クルヴォレクが、産声を上げる。




