表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/107

59話 48層、水の惑星エイス

次話は13時10分投稿予定です

 48層へのゲートを発見し、僕たちはその中を潜っていく。ゲートを抜けた先には小島ほどの氷の陸地があり、周りは全て海だった。


「登録が終わった、ここは水の惑星エイスっていう星みたいだ」


「名前のとおり……全部、海なんダネ……」


 イルミは周りを見渡しながら呟く。


「ここは、極点……北極に位置する場所で、ゲートの反応は南極にあるみたいだよ、シーちゃん」


「惑星の反対側かー、でも、飛んでいけば問題はなさそうだ。モンスターの大半は海の中にいるようだし」


「あらら、こんかいは、わたしのかつやくをみせられないかぁ〜」


 ローザは少しガッカリしながら羽根を広げて飛び上がり、僕たちもそれに続いた。


 空は晴れ渡り、白い雲が点在し青空が広がっている。この星の太陽は一つで地球のより少し大きく見えた。


 酸素もちゃんとあるようだけど、見渡す限り海ばかりで植物が全く見当たらない、酸素はどこから出てるんだろうか?


 そう考えながら僕たちはゲートを目指し、惑星の反対側へと飛翔を続ける。


「アレ……ナニカナ……?」


 イルミの指差した海面には、巨大な大渦潮が発生していた。渦の中心には巨大なタコのようなモンスターが口を開けて待ち構えており、その様相はかなり不気味だった。


「大きなタコのモンスターみたいだ。襲ってこれないなら、今は無理に戦わなくても良いかもな」


「そうだね、シーちゃん、まずはどこまで進めるか確認したいしね〜」


 ダンジョンに潜っておいて矛盾するかもだが、今は先へと進みたかった。


 実は何回かモナド結晶を使おうとしたが、ジーベン・ゲバウトを持っているからか通常のモナドの追加が不可能だった。だが、イルミはダンジョンでモナドが入手出来ると言っていた。


 なら、誰から入るか……確証はないが、最下層のボスから入るんじゃあないかと僕は思っている。


 幸い、これだけの力を有し、ローザという裏ボスまで仲間になってるんだから、勝つことは出来るはずなんだ。


 僕たちは巨大タコを素通りしようとした、その時……。


 何かが海から浮上する音が聞こえ、振り向くとそこには、さっきのタコのモンスターが空中を飛んでおり、無数の触手を揺らめかせていた。


「この巨大タコ……浮くのか!?」


「似てる……ボク、覚えがあるよ……沖縄の海底神殿で眠ってた……」


「ラクシィ?」


「う、ううん、何でもないよ」


 僕とラクシィは巨大タコを見ながらつぶやいた。沖縄の海底神殿ってのが気になるが、まずはコイツを何とかしないと……。


「おお〜、このタコちゃん、やるきみたいだよ、よ〜し、まずはわたしがいちばんのり〜!」


 ローザはスターゲイザーを構え、全長30メートルはある巨大タコに突撃する。タコは無数の触手からレーザーを放ち、ローザに全弾命中させ大爆発を引き起こすが……。


「ローザ! 大丈夫か!?」


 僕はとっさに叫び、エクスオール・レイキャリバーを構えローザの前へと出る。


「むだだよ〜、わたしの肉体は惑星破壊クラスのビームだってへいきなんだ〜、ざんねんだけど、こんなのはきかないよ〜」


 ローザは平気な顔をしながら巨大タコにスターゲイザーを突きつけている。良かった、平気そうだ。


 ステータス的に僕たちよりもローザは頑丈で、ユルジスでのロボットの攻撃にもビクともしていなかったけど、大きな攻撃が直撃したのを見たことがない以上、どうしても心配だった。


「いっけぇ〜、スターライト・レイ!」


 ローザは無数の光球を創生し、全方位から光線を巨大タコに撃ち放ち、タコ本体を蜂の巣にし、触手をみるみるふっ飛ばしていく。だが……。


「コノタコも……凄い再生力を持ってるんダネ……」


 ふっ飛ばされた触手と穴だらけになった本体は数秒ほどで完全に再生してしまっていた。やはり、この星のモンスターもとんでもない再生力だ。ならば!


「ギャラクシオン・バスタァァァッ!」


 僕は20メートルほどの巨大光剣を創り出すと、思いっきり振り下ろし巨大タコの本体を深く斬り裂いた。切断面からは蒼い血液が噴き出し、タコの再生力を大きく弱らせることが出来た。


「やっぱり、シーちゃんの技は相手の再生能力を弱めてくれるみたいだね〜」


「ああ、間違いないみたいだ、これは助かる……っ!?」


 タコは大きくよろめきながらも、口から紫色のエネルギー波を僕に向かって発射してきた。

ここまで読んでくれて、ありがとうございます!

少しでも、面白そうだったり、先が気になると思っていただけましたら、

ブクマと★★★★★を入れていただけますと、モチベーションアップして励みになりますし、とても嬉しいです!


広告下から入れられますので、よろしければお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ