此の世にいらない職業
ナメクジナメちゃん人間カタログ !
紅葉は神宝館の書斎で執筆活動をしていた。ナメちゃんは人物を考えている時の紅葉の思慮深い横顔が好きだった。………物語は書き始められていた。
第一章 竿出一郎物語
(孤独のセンズリスト)
唐辛市内から2時間ほど坂を登った丘陵地に、竿出家の嫡男として誕生した一郎は、幼少期から恵まれた家庭環境で育ち、母の影響で日本舞踊、父の影響で学者的探究心を培われた。
スキップを踏み通う園路では野に咲く草花を観察しそこに集まる昆虫や蝶の名前も覚え、夕方父に連れられて歩く道では夜空を見上げ天体観測にも興味を持ち望遠鏡をねだったりもした。
園児の間でも並外れた好奇心で身体検査の時医者の聴診器を握り所有欲を露骨に表し!保母さんを手こずらせたり、家に帰っても近所の子を相手に診断ごっこをしたりして遊んだ。
父は我が子が医者に成るための資質を備えて産まれたのではと思う程、身体の器官働き等を質問される度に、人体模型を購入して誕生日に贈るなどの教育を施した。
小学校に入ると興味の対象は自分自身の身体、特に排泄器官へと移っていった。母親と添寝している最中に、下半身に手を入れて動かす癖をよく注意されたりもした。
ちんこを弄ると頭に電気が走り、足の先が痙攣するのが快感であり、何度注意されても、やめられなかった。母親の目を盗んではちんこを弄っては一人で快感に浸った。だがパンツに黄色いシミが付くようになると、洗濯の時母親によく叱られた。パンツを汚さずに気持ち良くなる為に、ランニングシャツをパンツまで引き込む事を覚えた。
陽光の陽射しが眩しい通学路からの帰り道、一郎は家に帰りまた楽しみごとを行おうと思索していた。途中の裏林の茂みに動く影を発見し探究心に逆らい切れず藪の中を彼は進んだ。そこには同学年のエリヤが何やらそわそわした格好で動いていた。
暫らく観察すると彼女は木陰にしゃがみ込みスカートを捲り上げるとおしっこをし始めた。なんの気無しに覗いたその現場が脳裏から離れず、エリヤがパンツをあげてお尻を隠すまで心臓の脈拍を速めた。
息を潜め蹲っていると下半身がむくむくと動きあそこが大きくなっていった。
エリヤが帰る姿を見送り、薮の中に走りパンツを下ろすと自分もおしっこをしようと思った。大きくなったあそこを弄ると気持ち良くなり、先からおしっことは違う色の液体が流れた。快感が身体に走り思わずしゃがみ込んで暫らく蹲っていた。
自宅であのお尻を想像すると居ても立っても居られなかった。自室や納屋の中、母親の居ない時にあそこを弄った。人には言えない秘密の楽しみごとは日課となり学校から早く帰り母親の目を盗んではエリヤのおしっこ姿を想像した。だが洗濯の時いつも母親にパンツが黄色いよと注意された。ティッシュも使うと注意されるので汚いシャツや古いパンツをその時、あそこの先を拭くのに使用し始めた。母親からは最近パンツが汚れないねと褒められた。
だがたまに寝ている最中にパンツが汚れる事もあった。その時はパンツを自分で洗い湿ったパンツをはいて登校した事もある。
学校でエリヤに会うとおしっこを見たことを言えず俯いて逃げ出してはトイレに駆け込んだ。一人で弄ると便器に黄色い液体が出た。中学になり自分がしていた行為は手淫であると分かった。
家庭が崩壊し始めたのは父が出張で東京に行く様になり、愛人を作ってからである。また母の姉に著名人がおり一時は養子縁組の話も持ち上がっていたが、母の反対により断念。母の父はその地方の名主で、田畑や山林など所有財産がかなりあったが、山林火災で檜材をみな燃やしてしまい、その担保で借りていた借金を返済の為土地を手放す。
残されたものは郊外の一軒の古屋と、材木店だけであった。材木店を処分して当座の食い扶持にあてていたが、それも十年のうちに使い果たしてしまった。
一郎が12歳の時残ったのは一軒の古屋だけてあった。その古屋に引っ越した日に一郎は引っ越し祝いに手淫を一日し続けた。
父の家系は役人の出だが戦犯として処刑された忌まわしい過去が災いしていた。
自分には腹違いの妹が一人いるらしいが父母が離婚してからは叔父の葬式で一度見かけただけである。
自分より2歳下と言う事は、自分が生まれてから2年目に父には愛人との間に子供が居たと言う計算になり、母とも余り上手く行ってなかったのは、推測される。
愛人は実直な生活が適合するらしく、父の大学で税理士の勉強をしていた教え子らしい。
父とは二十歳程歳が違うのに男女の関係というのは不可思議なものである。
♫芸能界スタアト篇
東京に出てきた一郎は持前の特技を活かす。自分の目指す音楽製作に向けライブハウスでアルバイトして音響係を演る。ある時マイクを股に挟み擦る真似をして自分の竿に日の丸を付け二本竿出しいじろうと従業員を笑わせた。音楽の仕事はライブのある土日に集中していたので、平日の昼間は学校に通いサークル活動等も盛んに行なった。
東京の街がこんなに広いとは想わなかった。家賃二万円で借りたアパートの物干し台で一郎はギターを弾くと、はめた正午を歌った。友人のヨタコーは気前が良くカネがない時は自分の食物を分けてくれる奴だった。
差し入れに菓子パンを袋一杯買ってはよく訪ねてくれた、
だがそれも一郎の物干し台から女子高の生徒が通るのを見るためであった。ヨタコー!俺はヒット曲をどんどん作って世の中の人に感動を与える音楽に一生を捧げるつもりだ。
お前も一緒に良い曲をいっぱい世に出していこうな!
あ〜売れっ子を育てればやり放題だしな!ヨタコーは物干し台で自分のペニスを弄り一人気持ち良くなっていた。
一郎!見ろよ!俺の自家製乳液を窓の下を通る女学生にかけるからな!
ヨタコーは通学途中の女学生が通る時決まってマスをかいていた。
ぶっかかれ!ほら!気合を入れて飛ばし女学生の髪や肩に、つくとヨタコーはそれはもう嬉しそうに喜んだ。
声に気づいた女学生が物干し台を見上げると「やあ」と愛想良く手を降るヨタコーが下半身出しっ放しでいるとは女学生達は気づかず、一郎がギターを弾く音が聴こえフォークデュオだとヨタコーが言えば信じていた。
一郎は見えない部分を誤魔化し自分をミュージシャンと偽るヨタコーが羨ましかった。性慾が並外れて強いヨタコーの様な奴が芸能界で成功するのかもしれないと思った。
ヨタコーはある意味で運が良かったのだろう!音楽雑誌の編集者の仕事をもらいライブハウス巡りを始めた。
一郎はライブハウスのブッキングマネージャーとしてバンドの世話係をした。身内がライブからメジャーデビューが決まればバンドはより大きなライブハウスに出演するようになる。最終的にはホールな移行する。
一郎が最初に気に入ったバンドに鼻垂小僧と舌切雀がいた。ラブドールレコードからデビューした舌切雀とはそれ以来友人関係となる。また学校の音楽サークルにフュージョンバンドの(菓子折屋)がいた。リーダーの露出魔とヨタコーは仲が良かった。
一郎はライブブッキングを数度した以外大きなビジネスには発展しなかった。菓子折屋も舌切雀もホール中心のバンドに活動拠点を移しブロの道を躍進していった。
一郎はいつか自分が発掘したバンドがホールへ巣立つという願望を秘めライブハウスで新人の発掘に余念がなかった。だが遊びに来ていたヨタコーは事ある毎に、彼等は僕がホールへの道を作ったと吹聴していた。
一度でも係れば恩人だというのがいつか口癖になっていた。
ヨタコーは音楽情報誌を辞めると、テレビで下町ヘアーバンドの亜流として登場したロックンロールバンド「便所銀蠅」の音楽事務所にマネージャーとして就職した。辣腕を吹聴した口の上手さは絶妙であった。
汚穢小百合というアイドルの担当はその数日後である。自分が担当すれば必ずスーパーアイドルにすると言い続けるヨタコーに事務所の社長もこの男なら何とかすると確信したのだろう。
だがヨタコーの頭の中にはナニ以外介在しなかった。最初小百合を見た時ヨタコーは先ずどうして良いものか迷った。まだ13の小娘を犯す訳にもいかない。だがこの娘の母親なら熟した女だと母親同伴という形式を取った。
これがヨタコーの手口であったのだ。
母親を性処理の相手としてキープしておき、娘が発育したら食べる腹づもりであった。
一郎はライブハウスを卒業後辞めると故郷で宝石屋の外交をして母親と共に暮し始めた。一年は瞬く間に過ぎ自分が音楽業界でやり残した仕事の未練が募るばかりであった。一年後退職金と蓄えを持つと再び東京に向かった。ライブハウスで知り合ったコネで分福茶釜放送のADとして無給で一年間働き、貯金は殆ど使い果たしたが小間使いや弁当調達係、原稿渡しで名前を売りそれを足掛かりにRVレコードに宣伝マンとして就職すると、海パンズの広報に専念した。暫くすると念願だった今を時めくアイドル早盛ゆうの宣伝を担当すると一郎は自分の天職は音楽製作だと確信した、それは若い頃から願い続けていた芸能界で自分の能力を試せるという思い込みでもあった。
孤軍奮闘篇
おい芸能界で生き残る為には糞で顔を洗う位の覚悟が必要だ。
ヨタコーは一郎に言い放った。
お前はそれが出来ないだろう!
ゲロで歯を磨けるか!
俺は大きな仕事が取れるなら両方やるぜ、お前には所詮出来ないよな!
会社を興し潰れかけた一郎はヨタコーに借金を申し込んで断られると一人で池尻の自宅に帰った。
バカ野郎 あいつにだって口だけで出来るわけないんだ、せいぜい西北のペニス咥えて尻の穴貸すぐらいだろう!だが俺にはそれも出来ない。仕事になるからってホモの相手はゴメンだ!あいつは家族持ちだ、そこの所は俺なんかの常識では計り知れない。
やるかも知れないあいつなら糞で顔を洗ったりゲロで歯を磨くなんて朝飯前だ!だがああいうタイプは性に合わない。好きくない、小便学園の音楽講師をしながら一郎はつくづく思った。
俺はこの仕事が向かないのか!
やはり故郷で就職した宝石屋の外交が合っていたのかも知れない。
竿出一郎という名は俺の代で終わるのか!竿出家は竹竿を幕府に献上してきた佐保橋家の末裔であり、室町幕府から続いた由緒ある家柄だ。
一郎は電話のベルに振り向き受話器を取った。幼馴染みの、ナメチンからの同窓会の連絡であった。
ヨタコーはその頃仕事を取るのになりふり構わず西北社長の自室へ訪ねていた。西北社長は作曲家の萬古槍絵の見ている前でヨタコーに仕事の話をしていた。
ヨタコー!2億の仕事お前に出来るか!
ヨタコーは槍絵が口内炎で嗽をしてる時、社長の話を聞かされた。
どういう内容ですか?
シリアスだよ、槍絵が出演するんだが、お前も脇役に抜擢してやるぞ、
だが審査があるから今槍絵と二人でオーディションやろうと話していたんだ。
ヨタコーは2億の話に飛びついた。
どんな役でも良いです。槍絵さんと出来るんですね!
それで私の出演料は……?
2億だって言っただろう!
綜合プロデューサーで主演だ!
芸能界の2億とは実質2億入る訳では無い。2億動かしてアガリを貰うのがプロデューサーの仕事だ。実際2億でも腕が良ければ1億手元に残るが悪ければ赤字である。
ヨタコーは自分の仕事に自信を持っていたので最低でも二千万は手に入る仕事と確信した。
社長の審査は始まった。薄暗い室内に槍絵と乳繰り合い社長は大股を開く槍絵の秘部を舐めながらヨタコーに命令した。
ヨタコー!俺が何をして欲しいか分かるな!俺と槍絵の身体で余っている箇所は何処だ!
ヨタコーは凝視した。西北のペニスと肛門、槍絵の乳と肛門が余っている。
槍絵の乳を吸い始めたヨタコーに社長は怒鳴った。そこじゃないだろう!槍絵の乳は俺の両手で埋まるんだ。あと、何処が余っている。
はい…!ヨタコーは考えた!
槍絵の肛門が余っているので、自分のペニスを挿入しようとした。
バカ!あんたには社長の言う意味が解んないの。
良く見ろよ!社長の一物が淋しそうにしているだろう?
ヨタコーは納得した。社長のペニスがだらりんと下がり愛撫を待っている。
はい!社長!ヨタコーは社長の黒光りする亀頭に唇を近づけた。
しゃぶらせていただきます。
お仕事お願いします!
ヨタコー!
お前もようやく物分りが良くなったな!
舌先で上手く転がせよ。
西北社長はヨタコーの口の中で勃起すると槍絵の秘部を舐め続ける。
槍絵は乳房を西北社長に揉まれ恍惚とすると足でヨタコーを蹴飛ばす。
ヨタコーは足蹴にされながら社長のペニスをしゃぶり続ける。西北社長はヨタコーの口の中で勢い余り射精する。ヨタコー!良いぞ!満点だ!お前この道も、旨いじゃないか。
よ〜!旨いか!俺のカルピスは!
ヨタコーは口の周りに乳液をつけて社長の顔を見上げる。
はい!社長!おかわり下さい!
よしよしもう一度しゃぶって勃起したら尻の穴賀せや!
はい!社長!どうぞお使い下さい。
私はあなたの男です!
ヨタコーは尻の穴を剥くと社長のペニスを肛門に突っ込まれ歓喜の喘ぎ声を上げる。
槍絵はヨタコーのペニスをしごき小便をヨタコーの顔にかけ始めた。
ヨタコー!お飲み。
ヨタコーは口を開け槍絵の小便を飲み秘部に舌を入れて愛撫し始める。
バカヤロウ!小便飲むだけだ!吸うんじゃないよボケ!
糞ぶっかけるぞ!槍絵の罵倒にヨタコーはえへらえへら笑いすみませんと連呼する。
社長!2億の仕事は私に回して下さい。お願いします。
あ〜!西北社長は肛門に入ったペニスを抜くとこれをしゃぶれとヨタコーに向ける。
はい!味噌付きペニスは私の大好物です。ありがとうございます!お仕事お願いします。
槍絵は下僕と成り下がったヨタコーを見下しては立上りビデオで一部始終を撮影する。
ヨタコー君!これは裏で売るからね?
上利は10%でいいね!
槍絵さんと絡めるのなら上利はいりません。社長のあとで槍絵さんのもう一度飲ませて下さい。
槍絵は肛門を向けて糞なら喰わせるぞとヨタコーに向ける。
この男は芸能界に向いていると槍絵は思いながら、空恐ろしさも感じていた。
ヨタコーは芸能界の仕組みを理解すると文字通り身体を張って仕事を取り続けた。
槍絵のマンカスをふりかけにして、ご飯を美味しくいただこう。ヨタコーは生唾を飲み2億の仕事に希望を抱いていた。妄想は遮られた。
西北社長の大きな声が鼓膜に届いた!
ヨタコー!
タイトルは「堕ち婿さん」だ!
資本金百億の大会社の婿養子に入った男が派閥闘いに敗れ失墜するストリーだ!そしてその男は堕ち婿さんと呼ばれる。これはお前の名刺にもなるぞ!
この映画がヒットすればお前はこれから与田公一という名ではなく堕ち婿さんと皆様に呼ばれバカにされ続けるんだ。その覚悟は出来ているな!
浣腸を打たれてヨタコーは喜び何度も頷いた。
分かりました!仕事がなければ私はヤクザに簀巻きにされ東京湾に沈むんです。何でもやります。生き残るためならどんなことでもやります。
糞を室内に撒き散らかし仕事を貰う為必死に懇願した。
社長!私に2億の仕事をやらせて下さい。
台本にある通り糞で顔を洗います、自家製乳液をパンに塗って食べます!
ゲロで歯も磨きます。
堕ち婿さんと呼ばれて子供達に石をぶつけられてもにっこり微笑みます。
私は堕ち婿さんです!うんこを食べます!お茶碗についで下さい!
そうだな!どうせ誰が作ったって金は出るんだからな!俺は普通に仕事が出来る奴なら誰でも良いんだ。
芸能界の仕事なんか誰だって出来る!
要は才能のある奴を安く使えばいいだけだ!
音楽監督は知能が低い音楽なら竿出一郎にやらせろ!才能は無いし努力もしないが周りに人の良い人間が集まってくる。ボーカルはナメチンが良い。サセボッキ(佐世保月)挿せ挿せ勃起佐世保月!のタイトル詞は神宝紅葉だったな!あいつの詩には裏が在るから面白い。私は紅葉で楓じゃない!コウヨウするのはどっちが先!俺はあのキャッチ気に入ってるぜ、ブッキングは女癖は悪いがパワーのあるえろQが適任だ!
……社長 私は何をすれば!
あ〜!忘れていた!
お前はナシだ!今回はご苦労さま!
そんな 私は社長の眼の前で浣腸まで打たれて芸をしたんですよ!
悪い、悪い、だからお前はキャラクター!「堕ち婿さん」で決定だ!
ただステージで突っ立っていればいいんだ!衣装デザインは俺が考えてある。そこの衝立の裏覗いてみろ!
金屏風の衝立の裏には殆ど裸の衣裳が一着吊る下がっていた!
ヨタコーは衣裳合わせをして思わず呟いた。これを着て立つんですね!
これが頭だと社長が放り投げたのはとぐろを巻いた大便の頭部だ!
これかボディになる。棕櫚の毛で作ったんだがゴリラみたいで格好良いだろう!バンツはこれだと手渡された金色の下着は下半身に10センチ大の丸い穴が開いており局部が丸見えだ!
これじゃ誰が被っても変わらない!ただの着ぐるみショーじゃないかとヨタコーは思った。
ヨタコーは社長との打合せの後、汚穢小百合に電話した。小百合は東急ハンズの靴売場でヨタコーの電話を取っていた。
小百合〜!今すぐ逢って飯喰おうぜ!
今何してる!お前の好きなものはなんだ!
フェラガもう大好き!いま食い込んでる!あ〜感触がだめ〜たまらない〜!
ヨタコーは小百合が他の男にフェラチオしている最中だと誤解した。
なに!お前!フェラがもう大好きだと、誰としているんだ!いや〜ん!いま、一人よ、
小百合に店員がフェラガモのパンプスを持ってきた!
良いわ!これ!先に当たるとゾクッとくるわ!
ヨタコーは昂奮した。
おい!小百合!俺にもしてくれ!
ヨタコーは靴売場で小百合が店員と話している会話に電話で欲情すると勃起してしまった。
約束の時間は一時間後、渋谷のハチ公前であった。その最中、ヨタコーはズボンを張ったまま待ち合わせのアベックに笑われ続けた。小百合はその日、何時間待っても来なかった。
堕ち婿さんの端役の仕事で西北社長のアボが優先していたのだ。
終焉篇
俺にとってアイドルの付人時代が今思えば一番楽しかった。彼は病室で語り始めた。腕の血管に通した透析用の管が哀憫をそそり、血の気の失せた顔色の瞳から見つめる病室の白壁は過去の残像が折重なる万華鏡の世界であった。
アイドルのグッズや汗で汚れたステージ衣裳を盗みマニアに売り捌いた時代!早盛ゆうの生理用品は三万で競売にかけられた。食いかけの幕の内弁当が三千円、あの学生は自宅で弁当を食いながら扱いているんだろうな!幕の内弁当の早盛ゆうが口をつけた場所にちんこをつけてイクんだろうな!大学の教授や医者って奴は変態が多かった。変態相手の商売にはヨタコーの様な奴が合っていたな!デパートでワゴンセールしている下着を自分ではいて汚しては、アイドルのものだと言ってブルセラショッブに売り捌いてやがった。あの店長も間抜けだ。彼奴が業界でも鼻摘み者だと知らず、汚穢小百合マネージャーという肩書に騙されやがった!
俺はノーマルすぎた。だが汚い奴らの生き様は好きじゃ無い。病室を行き来する看護婦の体の線を追い、彼は遊女達の事を思った。あの頃は金があった。よくソープへ行って業界名刺でただマンやった!
商品には手は出さなかった。まだ俺のマラも勃ったしプロの女を喜ばす事も出来た。何時からこんな役立たずになったのか!あ〜、なぜ気持ち良くなれないんだ!くそ〜!ヨタコーのバカヤロウ!中島のバカヤロウ!俺がお前等の業界進出を手助けしたのに!逃げやがって!看護婦の背中を見つめシーツの中でマラを握り締めると扱いたが勃起もしなくふにゃふにゃのマラが手の中で所在なく包まれただけであった。
ヨタコーの様に団地の扉を開けてセンズリをこき、隣家の主婦に見られた方が良いのかも知れない。彼奴はマラをだしてエロビデオを見てザーメンのついた手で回覧板の判を押す男だ!
いまは逃げて何処かのストリップ劇場ででも働いているのだろう。
おそらく彼奴の事だ!踊子の裸を覗きセンズリを扱いてる最中だと思う。
あいつくらいバカなら良かった。中途半端な教育が俺を今のような生活にしたのだ!借金を一千万作りとうとう生活保護を受ける身の上になり、信頼する仲間達も裏切って逃げていく。
全ては俺の力の無さだが後悔が残る!
……俺は孤独のセンズリストだ!
紅葉は一息つくと深いため息をつき机の下を覗いた。ナメちゃんは靴下のストライプをなぞるように這い上がってきた。
…ナメちゃん!哀しい物語が続くね!
第二章 与田公一物語
(愉快なセンズリスト)
これは生きていてもしょうがない芸能界の人間の物語である。主人公ヨタコーは人を騙す事しか能がない最低の人間であり、最終的に破滅していくのである。その破滅の仕方も自分の垂れた糞に顔を埋め窒息死するという素晴らしい死に方であった。
ヨタコーが死んで喜んだのは周りの人間総てであるが家族、長男長女はほっとするやら悲しいやらの境で気が触れて母親の見ている前でSEXをして通夜を迎えたという。香典は弔問客の数に比例して10人で一万しか集まらなかったという。代わりに借金の取立てが2億あったという。母親はその翌日、自殺したという。子供達はその一万でゴムを買うとSEXを毎日続けたという。ヨタコーが残したものは結局SEXしか興味が無い子供達二人だけであった。
幼少期からの記述!
千葉市中心部から2時間ほど坂を登った肥溜の横に捨てられていたヨタコーは施設に拾われると近所の家に逃げて勝手に両親を決めるなど狡さを見せていたが間もなく両親が見つかった。
両親はキチガイ病院の掃除婦をする夫婦でありSEXをするために子供を置いて藪の中にいたら、勝手に警察が来て施設に子供を連れ去られたと供述する。
子供を置いたままSEXするのかと警察で詰問されたが、したかったから、というだけの、性慾の塊の人種であり、どちらかと言うと少し頭の足りない者であった。
ヨタコーはそんな両親の許、幼少期から貧しい家庭環境で育ち常に両親のSEXを見て育ち母の影響で酒、父の影響ですぐ裸になり人に見せる芸心を養われた。幼稚園に通えない憂晴らしに園路では、野に咲く花を観察し小便をし、そこに集まる昆虫や虫を潰し園児に擦り付けた。夕方父に連れられてゴミ箱を漁る時は女子寮の窓を見上げ覗きの為望遠鏡をねだったりもした。
小学校になると児童の間でも並外れた好奇心で身体検査の時に医者の聴診器を握り所有欲を露骨に表し、担任を手こずらせたり家に帰っても近所の子を裸にし診断ごっこして遊んだ。
父は我が子が医者に成るための資質を備えて産まれたのではと思う程、身体の器官働き等を質問される度、人体模型を病院から盗み出し誕生日に贈るなどの教育をした。
ヨタコーは人体模型の下半身に興味を示しては窪みに指を入れたりして昂奮した。
女子寮に住む大学生の下着を盗み自分ではいたりしては喜んだ。
ちんちんがまだ皮被りの状態であったが、皮を指で剝いては少し触りビクビクする感覚を味わいもした。
中学生になると興味の対象は自分の身体特に排泄器官に移っていった。母親と添寝している最中に下半身に指を入れて動かす癖を良く褒められもした!あそこを弄ると頭に電気が走り足の先が痙攣するのが快感になり、褒められる度に母親の下半身に指を這わせた!
母親の眼の前や父親の前であそこを弄っては快感に浸った。
だがパンツに黄色いシミが着くようになると洗濯の時に母親に良く笑われた!
陽光の日差しが眩しい通学路からの帰り道、ヨタコーは家に帰りまた楽しみ事を行おうと思索していた!
途中の裏林の茂みに動く陰を発見し探究心に逆らい切れず藪の中を彼は進んだ。そこには同学年の満子が何やらそわそわした格好で動いていた!
暫らく観察すると彼女は木陰にしゃがみ込みスカートを捲り上げるとおしっこをし始めた。
なんの気無しに覗いたその現場が脳裏から離れず満子がパンツを上げてお尻を隠すまで心臓の脈拍を速めた!息を潜め蹲っていると下半身がむくむくと動きあそこが大きくなっていった。
満子の前に姿を現したヨタコーは見ていたぞと脅した!
満子は赤面し誰にも言わないでと懇願した!ヨタコーはおしっこの出た所を見せてくれれば誰にも言わないと脅迫した。満子は渋々パンツを降ろすとここから出るのとヨタコーに見せた!
ヨタコーのあそこが満子のわれ目を見ていると大きくなった!弄ると気持ち良くなり先からおしっことは違う色の液体が流れた!快感が身体に走り思わずしゃがみ込み暫らく蹲っていた!
満子はヨタコーの行為を観て喜んだ!与田君のちんちんって大きくなるしこすれば糊が出るのね!
その日からヨタコーと満子は互いに性器を見せっこしては悪戯して遊ぶ友達になった!ある時ヨタコーは自分の性器を満子に弄らせて見た!
満子の手の中に出た液体を見てカルピス果ては糊だと思った。
自宅であの行為を想像すると居ても立っても居られなかった!自室や納屋の中で母親がいても父親がいてもあそこを弄った。愉しみ事は日課となり学校から早く帰り満子の性器を想像した!
だが洗濯の時に母親からパンツが黄色いと笑われた!ティッシュも使うと注意されるので、ゴワゴワのままはいてあかぎれを起こした。母親からパンツを買って貰えず葉っぱで包んだ!
学校で満子に会うと二人で屋上に行き見せっこをした!
だが先生にみつかるとこっぴどく叱られた!
高校の時も力の強い人間の下で小間使いをして旨い所を持って行く狡い人間であった!また昼飯も持っていけない貧しい環境であったので鼻糞を舐めてお昼にした事もあった!
不良グループの使い走りをし、番長の手下になり女をナンパしては写真係や拭き係をした。この頃番長のSEXを見ては自分でしたり女が調達できない時は番長のモノを手で扱いたり口に含んだり、挙句は自分の尻に挿れたりして機嫌をとりホモとしての自覚も芽生えた!ヨタコーにはプライドはなく自分がおこぼれを貰うのが生き甲斐のハイエナであった!
高校を出ると叔父の紹介で芸能界へ進んだ。叔父も詐欺師の典型であった。ヨタコーは業界で幾つかの事務所を首になり業界出入り禁止になる迄借金取りと女を騙し続けた。
たまたま入会した学会で女を騙すと結婚をして二人の子供をもうけた。妻は常識人であったが性慾の強いヨタコーには閉口した。業界人という憧れが彼女の内部で崩壊すると体重は半分に減りパートをして二人の子供を食わす貧しい毎日が続いた!
ヨタコーには感謝の気もなく借金を拵え女を拵えては遊び続けた。
負債は億を超えるが本人はスカトロとホモとスケコマシの三本柱で世の中を渡り歩く自信に漲っていた。
芸能界最盛期没落篇
ヨタコーは堕ち婿さんの成功によりお笑い界のスターと呼ばれた。入る金は全て女に貢ぎ愛人は最高時5人いた。ファッションモデル、メイクアーティスト、女優、バーのホステス、ブティックの女経営者などヨタコーは性を満喫していた。
だが幸運は永く続かなかった。手を付けた女が総て西北社長の愛人であったからだ。西北社長の圧力で総ての仕事がキャンセルされた。
テレビ出演時に禁句であった社長の愛人を奪ったと言った思慮の浅さと厚かましさが逆鱗を招いたのである。
年間のスケジュールは悉く白紙にされ、残された仕事は裏ビデオの出演であり、堕ち婿さんポルノシリーズでどうにか食つないだが、もう一度プロデュースの仕事に復帰したかった。
ヨタコーはポルノ界の大御所ミロ珍慕の許で仕事を貰い始めた。
ヨタコー!出番だぞ!
ヨタコーはポルノ(堕ち婿さん)出演で
日銭を稼いでいた。
はい!今日はオナニーの振りまでだ!
だしちゃ駄目だぞ!
あくまでお前の巨根が売りだ!
振り回しているだけで良い!絶対に出すなよ!
だがヨタコーは、我慢できず濃い糊を出してしまった。いや漏れていたのだ!なをかつ女優の服にかけてクリーニング代まで請求される。
ヨタコー!お前たまってんのか!女房にやらせて貰えないのか!仕方ない!自分で出してから出演しろ!
漏れてかけちゃしょうがないだろう!
お前もこの道しか残って居ないんだから!舐めて良いのはあそこで仕事は舐めんなよ!
自分が出しちゃ駄目だ!ポルノっていうのは相手にイカセる仕事だろう!
全くナニやってもプロじゃない!
所詮お笑いキャラの堕ち婿さんか!
ヨタコーは変身の準備に取り掛かった!性器のヒーロー堕ち婿さ〜ん!
ミロ珍慕は噴飯すると笑い転げた。
分かった!分かった!お前は有名人だ!ギャラのことは考えるよ。
一本の出演料が五十万でもシリーズ化で倍になる。百萬〜千〜億迄は届かないがお前の借金も地道に返済出来る。
頑張れ!堕ち婿さん!頑張れ!
ミロ珍慕の嘲りにヨタコーは腹で言い返していた。何言ってやがる。
お前だって!呪縛霊音楽院出たのに音楽の仕事が無くポルノ監督やってるじゃないか!祈祷師のカリキュラムが亀頭とは笑っちゃうぜ!陰穴ギャラくれオーケストラだってもう終わったんだろう!音楽じゃ芸能界渡れないんでポルノ界に進出したくせに!
最終章〜自滅篇
暗い駅の公衆便所にヨタコーは入るとバックの中からエロ本を数冊取り出すと便器の隙間に満遍なく広げた。
糞尿の臭いが滲みている個室でズボンを降ろしシャツ、靴下も取ると全裸になった。弛んだ腹を揺すり準備は整った。小百合〜!汚穢小百合の控室で覗いた着替え、我慢できず商品に手を付けた純白のパンティーを脱がして強姦した日が過ぎった。西北社長の罵倒に我慢し社長のをしゃぶって媚を売った日が過ぎった。
あれから俺は男の味が忘れられず男色家ともなった。俺は両刀遣いのヨタコーだ!ケツの穴も弛んだしあそこも黒光りするほど成長した。業界に憧れた女をみんな食い物にした楽しい日々!
想い出はいつもザーメンの臭いがする。舐めよう包茎早漏〜!どんな悪事をしても御本尊様がいれば許してくれるし仲間も仕事を世話してくれる。学会に入っていて良かった。ヨタコーはつくづくそう思った。
ストリップ劇場の仕事が迫っていたので自慰を中断するとエロ本を束ねた!
今日は山形の桃園劇場だ!これが一ヶ月続くと、あとは10日休みで、札幌のすすき野劇場の仕事が二ヶ月入っている!その後は広島のラブホテルでマネージャーとして採用される手筈だ!
ヨタコーはストリッパーと懇ろになると貯金を奪って逃走していた。一時凌ぎでゲイバーのママの仕事をしていたが辞めて旅をしていた。
田舎街の温泉宿で宴会係の仕事を見つけると仲居を布団部屋に誘い金玉を舐めさせるなど変わらぬ生活を送っていたが、ある日辺鄙な駅の便所で自慰をして絶頂感に達すると過って肥溜に墜落すると溺死したという。
彼らしい最後だった!駅の便所では数ヶ月も死体が放置されてバキュームカーが糞尿を吸い取りに来る期日まで死体は発見されなかったという。
PS……!?
音楽を商売にする者は貪欲で金銭感覚が麻痺している人間であり性慾が異常に強い!
音楽の云うものの種を辿れば貴族の趣味の延長であり、ショービジネスになってからは七光りやコネが系統として引き継ぐという領域であり、それらが業界を創り上げているのだが、突然変異というか自然発生する種類の、音楽も存在する。その多くは意識的に淘汰され音楽性というものはマイナスに向かい動く。
この物語は悲しいことに下劣なプロデューサーやシンパしか登場しないが、本来アーティストは創られる者では無く、生まれ出たる非凡な才能の持主である。物語の彼等にその認識があれば破滅はしなかったであろう!
FIN
紅葉の物語は二度と甦らない死者としてこれで終了です。次はどんな職場に行くのかナメちゃんは愉しみであった。