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碧虚の空
碧虚の空の詩篇です。
『碧く虚構の空に、
私とあなたは思いをはせる。
同じ虚構には言葉が並べられ、
そこには想像でしか描くことのできない
綺麗で済んだ物語が語られていた。
現実の空が、
どんなに曇天でも、
この完結した世界には関係はない。
終わりの迎えている物語に
私はいう。
「世界がこれみたいに綺麗だったらいいのに」
それを聞いて君は、
「綺麗にしていったらいいじゃない」
と返してきた。
所詮、現実も作り物。
作り物なら作り直せばいい。
完結はしないこの物語は、
いくらでも綺麗に作り直せる。
君の言葉は、
私の世界を済んだ碧にしてくれる。
君のくれる空には、
必ず物語があった。』