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暦の空色  作者: 有馬悠人
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黎明の空 第一話

1:黎明の空


明日から学校だと言うのに、全く寝ることができない。緊張からか、不安からか。転校なんて経験がないから、緊張するのは当たり前。こんな時、私は仕方ないからこの世界から離れて、別の世界に入る。


『眠れない夜は誰にでもある。僕はその時間で、あなたに想いを寄せよう。それだけで、眠れない辛いはずの夜が、少しだけマシになるから。』


まだ、片付け終えてない段ボールの中に入っている小説を適当に手に取った。その冒頭で、主人公の男の子が寝ることができなくて、好きな子のことを、思いながら少しはにかんでいる様子が描かれていた。恋愛経験のない私には知るよしもない世界。人を好きになる経験も、年頃の女の子がイケメンにキャアキャアする意味もいまいちわからない。寄って、集って、気持ちわr・・・。これ以上言うと殺されそうだからやめよう。私は集団が苦手なんだと思う。1人で物思いに更けていた方が性に合っている。いじめも集団から生まれるものだしね。1人の方が楽でいい。傷つくことも、気を使うこともない。


そんなこと考えていると、だんだん眠くなってきた。時刻はもう4時になっていた。徹夜で学校初日を迎えることは、自殺行為だと思ったので、スマホの目覚ましをセットして、ため息をひとつ。ゆっくりとベッドに入った。ふと、カーテンの隙間から見える空は、どこか幻想的だった。


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― 新着の感想 ―
[一言] 続きが気になります・・・<(_ _)>(*^-^*)
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