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がんばれ田中くん  作者: えびまよ太郎
2/2

第一話:上から読んでも

…と、こんな感じか。


俺は田中奏多(たなかかなた)。上から読んだらもちろん田中だが、下から読んでもなんと田中だ。


酔っ払った親の悪ふざけのおかげで、俺の子供時代は散々だった。想像に易いだろう。

人生早々に人と関わるのが嫌になった俺は、

お陰様で成人した今も彼女いない歴=年齢、バキバキの童○だ。


趣味は読書と、生物観察、それから…まぁ…なんだ…文章を少し…というか…ネットに小説…みたいな物を投稿したり…しなかったりだ。

テンプレ陰キャって感じでいいだろ?よくねーよ。


まぁ…さっきまで新作の小説の導入部分を書いてた所だ。今回は新しいスタイル…

こういう類のは下手すると理解されないからどうだかな…まぁいいか。そろそろ家を出る時間だ。


「ねーーーおにーちゃんシャワー水にしないでって言ったじゃん!!!!」


…うるせぇ…

ウチは母子家庭で妹と3人暮らし、男は俺一人だから肩身が狭い。

親父は俺が小さい頃に死んだ。というか、「死んだ事になった」…まあこの話は今じゃなくても良い。

て言うか、そもそもシャワー出す前に温度設定見るだろ、普通。


「ちょっとかなた!!!ジャムの瓶の蓋あかないから開けてちょーだい!!!かなたーー!!」


…うるせぇぇ……

母親がジャムの蓋を必死に時計回りに回そうとする姿を朝から見せられる気持ち、わかるか?

お袋はちょっとポンコツだけど根っからの善人だ。

ほとんど女手一つで俺と妹を育ててくれた。

それには感謝してるが…


「母さん、これで何回目かもう数えてないけど、回して開けるタイプの蓋は反時計回りに回して開けるんだよ」


「あら!そうだったかしr開いたわー!かなたありがとねぇ!」


あぁ、お喜び頂けて幸いでございますよ。えぇ。


…とにかく出かけよう。

話はそれからだ。

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