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『別れの挨拶はすんだか??まあ、すぐにあやつらも雪と氷の一部となるのだがな』


透き通った声で、雪妖が笑う。


ロジ・マジは、それが聞こえないのか、はたまた応える気力もないのか、ブツブツと何かを唱えている。


『今さら何をしようと無駄じゃ』


三百年前、丸5日もかけて戦った相手であるだけに、手の内は全て知っていると言いたげな口ぶりだ。


しかし、ロジ・マジからのいらえはない。


『ええい、いたぶり甲斐のない。ならば早々に死の門をくぐらせてやろう』


そう言うと、ヴィシュメイガの目の前に冷気が集まり始め、たちまち、神殿の柱程の巨大なつららが出来上がった。


「ああ!!アリッサさん、ロジ・マジさん危ないんじゃないんですか??結界とか張ってあげた方が…」


「死に損ないに張る結界はないよ。あたしらは奴に頼まれたことを実行するまでさ」


言葉は悪かったが、その中にロジ・マジへの信頼を感じとったブランは、おとなしく口をつぐんだ。


『くらうがよい』


巨大なつららが、ロジ・マジめがけて落下していく!!



ジュッ……



『!?』


「ああっ!!」


雪妖の放った氷の塊は、ロジ・マジにたどり着く前に、一瞬にして蒸発してしまった。


そして今や、温泉魔導師の周囲には、おびただしい熱気が発生していた。


周囲の雪は次々と溶け地面をむき出しにし、彼を中心とした茶色い円はどんどん広がっていった。そしてー


「今じゃ!!魔力を!!」


ロジ・マジの声に応えてアリッサとブン・ラッハは、自分の持ちうる全ての魔力を温泉魔導師に向けて飛ばした!!


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