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「すまんすまん。年をとるとどうにも術が大ざっぱになってしまうわい」


ロジ・マジがブランに詫びを入れる。


「いえ、そんな!!」


そもそも、この老人がいなければ、この場の全員が喰い殺されていたかもしれないのだ。


ブランに不平を言うつもりは全くなかったのだが…


「はっ、とんだ詰めの甘さだねぇ」


彼の側にいた老女の方から不平が出てしまった。


「いかにも。このような狭い所ではわしの術もうまいことはたらかん。どれ…」


そういってロジ・マジが杖を一振りすると、アリッサとブランの体が宙に浮かび上がった。


「……………」


「わわっ!!おろしてくださいよ!!」


「アリッサ、そしてドクロの呪術師よ。お主達には力を貸してもらうぞ」


『気づいておられたか。もちろん、力、貸す』


ブン・ラッハも大魔導師を相手にいつもより幾分うやうやしげだ。


ロジ・マジは二人の助力者を見回すと、自らもフワリと宙に浮かび上がった。


「あの、それなら僕は関係ないようなぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」


ブランの言葉が終わらぬうちに、三人としゃれこうべは、ものすごい勢いで湯〜ゲルンの外へと飛び出して行った!!


「くぉらぁ〜!!何でわしを置いていくんじゃぁぁっ!!!」


ガンダルガの絶叫が、ロビーに響き渡った。


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