3話 ノブチン、魔獣を狩る
ノボルが新たに作製した剣は柄をトール鉱(熱に強く変形しにくい鉱石)剣先をキール鉱(剣の素材として一般的な鉱石。硬度は普通)で形成した物であった。本人は武器作成の素人なのでイメージだけで作製した物だが、その切れ味や、剣としての性能は超一流品といっても過言ではない。スキルの能力以上にノボルのイメージ力が並の人間から遥かに外れているためだ。
ノボルはボードの道案内に従い洞窟へ到達していた。その入り口は予想以上に禍々しく見えた。
「うわー。やだなぁ…ぶっちゃけ怖い…これ防具とかも作った方がいいのか??」
魔力残量
100/100
問題ないし、作るか。
ノボルは軽いエア鉱を使って急所を覆えるようにプレートを作製した。
これでいいのかー?分からないけど、全身を覆うように作ると俺の筋力じゃ動けないかもしれないしなー。
魔力残量
95/100
うん。エア鉱はそんなにコスト高くないし、硬度もしっかりあるしすごく使える。本当はカラーリングもしたいけどまた後でだな。あああとはプレートにルクス鉱(光る鉱石)つけとくか、暗いかもしれないし、
魔力残量
92/100
ルクス鉱を付けたプレートを装備して剣を構えノボルは洞窟へと入る。
うわーじめじめしてるし陰気臭いなー。
剣を構えながら進む。5分くらい歩くと目の前に大きな蜘蛛のような生命体が現れた。
「うえ!?気持ち悪!!」
生理的な嫌悪感が襲った。蜘蛛みたいな生命体はノボルにとびかかる。
「うわ!!」
ノボルは咄嗟に剣を振る。その剣先は蜘蛛の足に命中し見事に切り裂いた。
「おお!!これ、俺もいい感じに戦えるのか?」
ダメージを与えたという事実がノボルに自信を与える。目の前で動きずらそうに這いずる蜘蛛を剣で一閃した。
蜘蛛が死んだ瞬間説明書が光る
レベルアップ
1→3
ステータス向上
フリーポイント 3P
おお、なんかRPGの世界に来たみたいで興奮するな。でもこのフリーポイントってやつはなんだ?
再び説明書が光る。
フリーポイント
召喚者のみに与えられる任意の力を上げることが出来る特別なポイント。一つの力に99までポイントを付与できる。
おお!!いいね。早速CoAに全振り!!
CoAスキルアップ
・生産効率up(小)
物を作り上げる際に消費する魔力が減少する。(現在3%減少)
こ…これは!?やばいな、モノづくりが捗るぞ!!やばい、レベル上げたい。
そこからノボルは1日かけ、蜘蛛を系38体、でかいトカゲみたいなやつ26体、小型の羽が生えた爬虫類を22体。サイみたいな魔獣を45体倒していた。
そして現状レベルは以下の通り激しく成長していた。
レベル 34
体力:高上
魔力:超上
身体能力:高上
精神力:上
付与スキル
CoA (+34)
生産効率up(上):減少率50%
イメージ具現化力up(小)
これぞ憧れを前にする少年が生み出す謎の集中力。蜘蛛2体目からはノボルも感じる恐怖が減少し、レベルが上がるごとに自信もついていた。途中何回か吹っ飛ばされているが、飲んだら怪我や悪い箇所が治る薬をイメージし、作り上げたノボルには問題がなかった。ノボルの考えはただ一つ。クオンタムに乗ることだった。
遅くなりましてごめんなさい!!
次回からはようやくモノづくりが本領を発揮し始めます!!
ゆっくり更新になっちゃいますが応援お願いしますーーー byメガネ・メガネ・メガネ