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 「聞いて聞いて!! ヴァル、ラーちゃんは、超天使なんだよ!!」

 「……良かったな」

 ラーちゃんと仲良しになれて、私は誰かに言いたくて仕方がなかった。でも寮生活の身としては、一番友達出来たよーっと教えたいルビ先輩とかには会いにいきにくいし、とりあえず近場にいるヴァルに報告しに来た。もちろん、こっそりと周りにばれないようにしてここまできたわけだけど。

 「なに、その呆れたような目はー!」

 「いや、相変わらず元気だなと思って」

 「むー、私はそんな元気じゃないよ! 中々なじめない事が苦痛すぎるよ!」

 「大丈夫だろう。ヴィーなら」

 「その自信はなんなの」

 「ヴィーならそのうち誤解も解けるだろう」

 なぜかヴァルは自信満々にそういう。なんなんだ、私はこんなに大変だというのに。と思わず思ってしまう。悠々と魔法師団でエリート街道を進んでいるヴァルには、この気持ちはわかるまい! というか、やっぱあれかな、見た目の問題もあるよね。これで私が美少女とかならもうちょっと違う感じになってた気がするよ。同僚から距離をおかれている美少女が一生懸命頑張るとか物語にありそうな感じ。実際にいたら私は超観察する。

 でも私はそういうのじゃないしねー。というか、地味だからこそ、観察が捗るから、私としてみたらいい事なんだけどね。

 「解けてくれることを私は望んでいるよ! それより聞いてよ、ラーちゃんの天使さを!!」

 「良かったな。俺も安心した」

 「うんうん。本当に私はお話出来る友達が出来て嬉しいよ!」

 本当によかったよ。ラーちゃんの誤解が解けて。このまま誤解が解けなかったら、私のぼっち生活が永久的に続いてしまうんじゃないかって思ったもの。喋る人が居ない生活って中々辛いからね。今までぼっち生活なんてしていなかったのに急にしゃべる人が居ないとか、本当に悲しい気持ちになるからね。

 「まぁ、実践が増えたらヴィーの実力も表に出てくるだろう。そうしたら誤解なんて解けるだろうからしばらく我慢すればいい」

 「……ヴァルのせいもあるのに、他人事だー!」

 他人事のように言われると、なんだかむっとしてしまう。まぁ、結局ヴァルに入るように言われたけど、入るの決めたの私だからごちゃごちゃいっても仕方ないんだけどね。

 「そのラーニャ・ポットは、どういう子なんだ?」

 「天使だよー。だって誤解だったってちゃんと謝ってくれて、私と仲良くしたいっていってくれたんだよ。超いい子じゃない? 可愛くない?」

 私のテンションは高かった。というか、ラーちゃんについて凄く語りたいんだもの。だって友達が出来たんだよーって自慢する友達もいないんだよ! だから私はヴァルに話しているんだけどね。それにヴァルは私が話したいと思っている気持ちをちゃんと理解してくれているからこそ、話しやすい。流石幼馴染。

 「それにラーちゃん絶対隠れ美人さんか、隠れ可愛い子だよ? そんな感じの雰囲気凄いあるもん。眼鏡を外して思いっきり着飾ってみたい」

 そうそう、ラーちゃんって眼鏡外したら! みたいなキャラになりそうな感じだと思うんだよね。そもそも着飾ったら皆それなりに綺麗になるんだろうけどね。でもでも、眼鏡っ子って、素顔見るの楽しみにならない? 私だけかもしれないけれども、見るのわくわくする。いつか眼鏡とったラーちゃんを見たいなぁ。どんな美女かな、美少女かなと勝手に楽しみにしている。でもそんな雰囲気あるんだもの。

 乙女ゲームはさ、学園時代で終わっちゃったけど、それでもこの世界って前世の乙女ゲームの世界ってだけあって本当に綺麗な人率高いのだよね。だからこそ私は本当にわくわくしちゃって、沢山の綺麗な人を見てまわれてこの世界大好きなんだけどね。

 「良かったな。本当に綺麗な人が好きだな」

 「そりゃそうだよー。美男美少年、美女美少女は、目の保養だよ? 幾らでも見ていて飽きないんだよ? 本当に幸せな気持ちになるからね!」

 見ていて本当にニヤニヤしてしまう。目の保養だし、観察しているとある人の前だけ見せる表情とかをさ、こっそりと見れるのがいいんだよね。ある人の前だけで見せる優しい表情とかをこっそり見るのがいいんだよ。本当タチークさんが誰かと恋をしてとかを見てみたいと勝手に願望を持っている。ラーちゃんと恋愛するとかでもいいと思う。

 「そうか……」

 「うん! あ、でもヴァルは別だよ。見慣れすぎていて、全然そんな感じはしない」

 「あ、そうか……」

 「ん? どうしたの」

 「いや……気にしなくていい」

 どうしてか少し落ち込んでいるように思えたので問いかけたらそういわれた。全くヴァルはどうしたんだろうね?

 まぁいいや、それはともかく!!

 「私これからがんばってもっと話せる人つくるから! できたら報告しに来るかもだから!」

 「そうか、頑張れ」

 「うん!!」

 私はほかに友達出来たと報告できる人もいないし、そう宣言した。その後、ヴァルの仕事部屋から出ていったのだった。



 よし、もっと誤解を解いていけるように頑張るぞー!!




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