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12/29 三話目

 交渉の場に参戦することになった私だよ!

 ちなみに交渉には、ヴァルも行くらしい。向こうの指定した場所に赴くというのもあって、もしかしたらこちらが捕らえられてしまう可能性もあるということでヴァルが代表者になったらしい。まだミミィさんたちが捕まるよりもヴァルが捕まる方が魔法師団的にはダメージが小さいからね。同様に、メンバーも考えて厳選されているらしい。私が行くことになったのは、ミミィさんやアイドさんが私なら隠密魔法で色々出来るからってのと、ヴァルを心配してらしい。うん、ヴァルを捕えさせなんてしないように私も頑張ろうと思うよ。

 あの捕らえた女性の処遇も交渉で決めるらしい。あの人と交換で攫われた仲間を返してもらえたりするのではないかとそういうことも考えているらしい。

 私も不安は大きいけれど、ヴァルのためにも頑張ろうって思った。

 その交渉に行く前に、ルビ先輩とフィル先輩の所に寄った。ルビ先輩は私が危険なことに巻き込まれているとしって心配そうにしていた。

「ヴィー……、貴方が魔法師団の一員として頑張っている事は知っているから止めはしないけれど、ちゃんと帰ってきてね」

「もちろんです、ルビ先輩!! 私は絶対死んでなんかやらないもん。二度目の人生、まだまだ続くんですよ」

 私がそう言えば、ルビ先輩は一つのお守りをくれた。それは魔法具で、守りの魔法がかけられているらしい。わざわざこうして私を思ってお守りをくれるルビ先輩が好きだなと思う。

 まだまだ私は死ぬわけにはいかない。死ぬかもしれない危険なことが起こったとしても、死んだりなんかしたくない。やりたいことも沢山あるし、折角魔法師団で私の居場所が出来てきたんだもの。私の人生はこれからなんだ。

 そのためにもちゃんと準備もしないといけない。

 フィル先輩にも、私に、

「無理をするなよ。ノーヴィスに何かあったらルビアナが悲しむ」

 と、ルビ先輩が本当に大好きなんだなーってわかることを言われた。

 フィル先輩は私に優しくしてくれるけれど、それはあくまでルビ先輩と私が仲よくしているからだからね。フィル先輩も公爵家の財力を使って手に入れた魔法具とか色々と貸してくれた。本当に助かる。人脈って武器だからね。

 そう考えると学園生活って本当に今の私にとって財産だったんだなと思った。

 リーラちゃんとシエル君と仲良くなれたのも、ルビ先輩とフィル先輩と仲良くなれたのも学園だから。美男美女に関わるつもりもなく過ごしていたけれど、今を思えばあの時、関わることになって良かったかもしれないと思った。

「はい。私は絶対に生きて帰ります」

 私はそう言って、二人に笑いかけた。



 ルビ先輩とフィル先輩に会ってから、魔法師団の本部に戻った。





 それからヴァルの執務室に向かった。もう目立ってしまったけれど、私は注目はされたくないので、こそこそとヴァルの元へ向かった。色々ルビ先輩とフィル先輩の元でもらってきたからその報告もかねてである。

 よし、ヴァル以外には誰もいない。

 そのタイミングでヴァルの所へ行く。

「ヴァル」

「ああ、ヴィーか。会長の所から戻ってきたのか」

「うん。色々もらってきたよ。これで交渉の場でもなんとかなると思う」

「エブレサックの所からももらってきている。本当に助かることだ」

「だよね」

 私はヴァルの言葉にそう言って頷く。

 あ、ちなみにもらったものは魔法師団として受け取った処理をしてもらう予定だ。魔法師団としてもらうものなのだから、色々手続きはいる。それにしても本当に助かる。

 寄贈って形にしてもらってである。

 魔法師団は国にとっても大事な組織だから、貴族たちはこうやって寄贈することも結構ある。そうすることによって、国王陛下からも覚えめでたくなったりもするものである。

「ヴァル……、今度の交渉、大変かもしれない」

「そうだな。こちらと戦争を望まない戦争反対派もいるが……これだけ大きな動きをしているのを見る限り、開戦派も規模が大きいだろうし」

 ヴァルがそういうように、開戦派もきっと規模が大きい。そうじゃなきゃ他国でこれだけ好き勝手出来るわけではない。

 戦争反対派もいるとはいえ……、交渉の場で何が起こるのかが分からない。

 だからこそ、私はヴァルに言う。

「ヴァルのことは絶対に私が守るからね!!」

「いや、それは俺の台詞だろう。ヴィーは戦闘能力があまりないのだから、俺の方が守らなければならないだろ……」

「そうだね。じゃあ、私もヴァルも互いに守ろう。そしたらきっと無事に帰れるはず! 約束だからね、ヴァル。二人でちゃんと、此処に帰ってくるって」

 私が死ぬのも嫌だし、ヴァルが死ぬのも嫌だ。片方がいなくなってしまったら、それは悲しいから。

 そう思って私が言った言葉に、ヴァルは頷くのであった。



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