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 先ほど覚えた魔力。

 それを私は探る。

 私は誰かの魔力を感じることも、その魔力を探すことも結構得意だ。

 圧倒的な攻撃力とかは私にはないけれども、そういうのを探ったり、細かい作業が私は得意だ。意識を集中させて、その魔力を探る。なんとなく、見つけた。

「見つけた!」

 と、声をあげたら「え?」とか「本当に?」とか言われたけど、本当なので案内することにした。私の事を疑ってくる方も結構いたけれど、私の班をみてくれてた先輩が庇ってくれて探しに出来ることになった。良かった。

 というかさ、動揺して新人の子一人止められなかった先輩も同じような事いっていて、凄い嫌だった。そんな人もいるのだなぁって本当に微妙な気分だよ! でも仕方ないよね、世の中には色々な人が居るんだからそういう人もいるのは理解出来る、けどさ。でもまぁ、こういう微妙な気持ちは他で発散しないとね。ひとまず微妙な気持ちよりも大事なのはいなくなった子を見つけることなんだから。

 というわけで、一生懸命私は魔力を探って案内する。それにしても、ヴァルと仲良い先輩がいてくれて本当良かったよ。誰も信じてくれなかったらどうしようもなかったからね。そうなったら私はどうするべきだったんだろう。一人で探しに行く? っていうのも無謀だし。うん、本当に仕事先での信頼関係って築いてなければ大変なことになるよねっていうのを改めて実感した。まだ少しずつしか改善できていない職場環境を私はこれから自分のためにも改善していく。

 それがやっぱり目標だよねと思いながら私はさっさと足を進めていく。足の速さも他の人よりも遅くてどんどん足を進めているつもりだけどおいていかれそうになるのが悲しい所。

 まだいなくなった子の姿は見えない。だから本当にこっちであっているのか? っていう疑問を持たれても仕方ないけど、もうちょっと信じてほしい……。

 まぁ、でもポジティブに考えればこれで私の能力を知ってもらって私の事をコネ入団ではないってわかってもらえるようになれるって思っておこう。

 そうこう考えながら進んでいるうちに、ようやくその子を発見した。

 一人で森の中に残されることになってよっぽど心細かったのだろう。その女の子は声をかければ抱きついてきた。……美少女に抱きつかれるとなんかおおって気分になるよね。でも私じゃなくて、男の人に抱きついてラブロマンスに発展するとかの方が私は好きかな――なんて思いながら泣いている女の子をよしよしとしたいところだけど背が足りない。この女の子の身長、ルビ先輩ぐらいあるね。私、150も相変わらずないからね。しばらく泣いたその女の子は落ち着いてから私を離してくれた。

 それからその女の子を連れて戻ることになった。その女の子はホノーエちゃんというそうだ。何だか私がホノーエちゃんを見つけた事を知ってとても私に感謝してくれているようだ。

「ヴィーちゃんありがとう!!」

 と言われて、嬉しいけど、でもさ、可愛い子を助けるのって美少年とか美青年の役目じゃないの? そっちの方が断然私のわくわくする展開が繰り広げられた気がするのだけれども……と残念だったりする。それに美少女の事は遠目に見るとか、覗く方が好きなんだよねー。いや、もちろん、笑顔を向けられるのもありなんだけど……っ。この美少女を助けるという美味しい役目を先輩などに譲ればよかった! と思ってならない。でもまぁ、ホノーエちゃんが無事で良かったよね。これで魔物に襲われて大変な目に合ってたら私絶対に後悔していたから。

 

 それから魔法師団の本部に戻って、ヴァルに報告しに行った。


 ヴァルは「ヴィーが居てくれてよかった」と笑っていた。私がいたからすぐに見つけられたって。正直、魔力を探るとか頑張れば誰にでも出来ると思うのだけど。

 でもヴァルが言うには魔法師団に入る人って、結構はっきりと攻撃魔法が得意とか、目に見えて性能がわかるような魔法が得意な人の方が多いらしい。特に新人だとそういう人が多いんだって。だから入ったばかりで補助系の魔法とか、そういうのが得意な私は珍しいらしい。

「……というか、ヴィーの隠密魔法は自覚ないようだがとびぬけているから」

 ヴァルにはそう言われてしまった。物についた魔力を感じ取ってそれで人を探し当てるのは変態的だとまで言われてちょっとショックだった。

 ……私は乙女ゲームの世界を思いっきり観察するために極めた魔法なんだけど、結構凄いレベルらしい。うん、まぁ、魔法がいい感じに使えるのは良いことだからいいか。

「まぁ、いいや、ヴァル、私コネ入団ではないって少しずつ認めてもらっているつもりだから、どんどん頑張る」

「ああ」

「それでね、ヴァルと仲良い先輩が—―」

 で、ヴァルが男が関わる事はなぜか報告するように言っていたので、先輩が私の事を支持してくれたため動きやすかった事とかを告げた。

 その報告をした数日後にその先輩が「ヴァルガンは君が絡むと面白いな」と謎な事を言っていた。ヴァルなんかいったの?




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