プロローグ
どうも開拓の騎士です。
二度目の世界で今度こそ俺は
こちらの作品が進んでおらず申し訳ありません。
とりあえず練っていたプロットをまとめて、今回
「少年よダンジョンをススメ!」を書き始めました。
宜しくお願いします。
遥か昔、人族、獣人族、魔族、龍神族、精霊族、さまざまな種族が争った。
争いのきっかけは人族が他種族を支配しようとしたことが始まりと言われている。
種族の人数が絶対的に多く、魔法や知識を各種族から吸収していた人族は、瞬く間に他種族の領地を侵略していった。
そして人族は神々の逆鱗に触れた。
神々は天界から一人の使者を送り、使者は人族の暴挙止める為に戦った。
その魔法は大地を割り、またその剣術はたった一人にもかかわらず戦場の兵を蹴散らした。
人族が滅ぼそうとした他種族と同数ほどに数を減らしたころ、滅びの危機を悟った人族は戦いを止め、神に許しを乞うた。
神々は考えた、どうすれば人族の欲望を止めることができるのかを。
一人の神は言った。元凶になった人類を滅ぼせばいい、そうすればそれまで平和に暮らしていた種族達はうまくやっていくだろうと。
一人の神は言った。そしてまた別の種族が争いを始めたらその種族を滅ぼすのかと。
一人の神は言った。この世界をリセットして、また新たに始めようと。
一人の神は言った。それは諦めではないのか、そしてまた繰り返すだけなのではないのかと。
神々は長く長く話し合った。
どうすれば湯水のように沸く欲望による悲劇を止めることができるのかを。
どうすれば他者から奪おうとする気持ちを止められるかを。
そして一人の神は言った。奪うことが止められないなら、奪う場所を与えればいい、敵が必要なら敵を与えればいいと。
すべての子達が、その場所、その敵に夢中になるような世界にすればいいと。
すべての神々が賛同し、方法を考えた。
そうして神々は世界各地にいくつものダンジョンを作り、秘境を作り、宝を、世界の敵を生み出した。
そこに行けば神々の生み出した宝がある。
そこに行けば富や名声が手に入る。
そこに行けば戦うべき敵がいる。
欲望を秘めた者達は立ち上がり、その場所へ向かう。
名声を、金を、力を、権力を、友を求めて。
こうして冒険の時代が始まった。
神々は手を取り合う世界の子達を見て安堵し、使った力を取り戻すべく、長い眠りについた。
神々は気が付かなかった。
自分達が犯した二つの間違いを。
偶然にも間違いの一つが、後々世界中の人々を救うのだが、今はまだ、誰も知らない。