もう一人の主人公登場!?どうも、最近義妹ができたけど接し方がわからない水谷桂也です
「俺の名前は水谷 桂也17歳。
現在高校二年生になり三ヶ月が過ぎている。
そんな俺の家族構成は父、義母、俺、そして義妹となる。
俺が高校一年の冬休みに父親、水谷 康介が現在の義母である白川 優さんと再婚した。
そしてそれを機会に家を引っ越した。新築の少しお高めの家だ。
家具なんかもちょちょく新しいものになっていた。
優さんも働いているため共働きということで俺の小遣いも少しながら増えた。
さらにいつも俺がしていた家事も優さんの娘である小雪ちゃんがやってくれているので非常に楽である。
そんな俺だが一つ悩みがある。
小雪ちゃんとの接し方がわからないのである。
俺は世間的にオタクでオタクからはにわかオタクと呼ばれる位置に君臨している。
よって俺はどの萌えシチュも好きだった。
勿論義妹とかいうシチュも大好物である。
しかし、実際に義妹ができてみるとなんというか…接し方が全くわからないのだ。
かなり勇気をだして小雪ちゃんが料理を作ってくれたときに頭を撫でたのだが物凄い冷たい目で俺を見つつ然り気無く俺の手を払ったのだ。
泣きかけた。
泣きかけたがなんとか持ちこたえた。
良くやった俺。
それ以来というかそれ以前から本当に全くと言っていいほど接し方がわからない。
どうすれば良いのかと友達に聞こうとしたのだがそもそも友達がいないことに気がついた。
中学までは友達も沢山いたのだが優さんの実家の近くに引っ越したので友達がゼロであり、冬休みあけの自己紹介で「みんな、ダーリンって呼んでくれよな!」と著作権に引っ掛からない程度でどこかの召喚するバカごとく元気ハツラツと決めポーズまでして笑顔でニカッとしたのだが生憎元ネタを知るやつどころかオタクが一人もいなくて生徒は愚か教師にまで危険人物扱いされているのである。
因みに二年生になったあとも変わりなく危険人物扱いである。
全くもって悲しい限りである。
水谷桂也17歳高校二年生、彼女いない歴=年齢、家族との仲は義妹を除き良好、現在友達はいない。
……目から流れているのはきっと汗だ、そうに違いない。
改めて自分のプロフィールをみてみるとなんとも虚しいものである。
ハァ…
そして現在俺は小雪ちゃんと二人で絶賛買い物中である。
今日は色々買わなくてはならず俺が荷物持ちとして派遣されたのだ。
物凄く気まずい
家を出てから無言である。
俺が「学校どう?」とか「友達とうまくやってる?」的なことを吃りながら時間をかけ質問したのだが答えが返ってくることはなかった。
…嫌われてるのかな
しばらく歩いていると中学生らしい少女が二人駆け寄ってきた。
一瞬逆ナンか?などと思ってみたりしてみたが普通に考えて小雪ちゃんの友達だろう。
「小雪ー!」
「小雪ちゃーん!」
「あ、花梨!美幸!」
と、小雪ちゃんは駆け寄っていった。
小雪ちゃんてあんなに元気な子だったんだね…
花梨と呼ばれた少女はツインテールでピンクのパーカーでショートパンツを履いている。
美幸と呼ばれた少女は大和撫子のような髪で白いワンピースに黒いベストを着ていた。
小雪ちゃんを含めた三人は抱き合い跳び跳ねていた。
なんというか…帰っても良いですか?
そして三人は俺を放置して二言三言、いや、それ以上の会話を終えると小雪ちゃんが俺の元へとやって来て「買い物よろしくお願いします」と俺の意見も聞かずに友達二人と夜の街に消えていった。
いや、まぁ別に夜でもなければ消えていくことなく数十m先のカラオケ店に入っていっただけなのだが。
仕方あるまい買い物は俺がすましておこう。
なんて優しいお兄さんなんだろう、さすが俺
水谷桂也17歳♂
高校二年生にして義理の妹に買い物を押し付けられ一人寂しく放置されるのであった。
別にこれは涙ではない塩分を含んだただの水である。
さて、こうしてても仕方がないので買い物リストを広げてみた。
『牛二頭』
「買えるかぁーーー!そもそも売ってねーよ!売ってたとして、買えたとして、二頭もいらねーーよ!」
所謂買い物リストを地面に叩き付け踏みつけてツッコミを入れた。
俺のストレスが少し解消された瞬間であった。
同時に町のみなさんの危険人物リストに俺の名前が刻まれた瞬間でもあった。
買い物リストを拾い上げ裏を見ると『フライパン』と書かれていた。
いや、それ俺必要なのだろうか
小雪ちゃん一人でも買えるだろう。
なんというか虚しい。
俺はフライパンを求めてホームセンターへ向かった。
「最悪だ…」
ホームセンターで無事フライパンを手に入れた俺は家に帰宅すべく近道である裏路地を歩いていたのだがそこにいたヤンキーさんに絡まれボコボコにされた。
本当ついていない。
しかしフライパンは死守した、良くやった俺。
と、まぁそんなこともありつつやっと家に到着した。
「ただいまーって誰もいねー」
まぁチャイム鳴らして出なかったあたりから予想はしてましたけどね。
フライパンをリビングの机の上において二階にある自室に行った。
そしてドアを開けた瞬間口の中に異物が突っ込まれた。
「ガッ」
「動くな」
「ぐっ」
「喋るな、動くな、手をあげろ…射つぞ」
う、射つ?
何をだ?え、というかこの状況は何だ
部屋に入る→口に異物→動くな→良く見ると異物は拳銃→目の前に美少女
よし、状況は把握出来た。
しかしこの少女は運が悪い
俺が一般人であるならここでデッドエンドだろう。
しかし俺は一般人ではない。
俺は世間的にオタクでありオタク的ににわかオタクである。
そして中二病であり厨二病である。
さすがに口の中に拳銃を突っ込まれるような妄想はしたことがないが似たような妄想はしたことがあり、対処法も考えてある。
フフ、見てろ謎の美少女め
俺は貴様などには負けない。
俺は思いっきり後ろにバックステップをして口から拳銃を吐き出すとドアを閉めようとした、が
「目がァアア嗚呼アアアアアあああアアアアアアアアアアア!?」
「動くなと言ったはずだ」
ゴロゴロと廊下を目を押さえながら転がる俺、そしてその近くでコロコロと転がるオレンジ色の小さな玉。
要するに目をエアーガンで射たれたのだ。
「うぉおおおおお!」
もはや痛みで雄叫びしか出ない。
痛い、痛すぎる、ここまで痛いのか
水谷桂也17歳♂海底高校二年生所属クラスは2-3
帰り道でボコボコにされやっとのことで家についたのだが自室付近にて謎の美少女に襲撃され負傷
何度も言うがこれは涙ではない、心の汗である。
けして涙ではない。
そう、信じたい。
ようやく痛みが引き立ち上がったところでまたエアーガンを突き付けられたのだがそこ帰ってきた優さんにより止められ、今は二人でリビングである。
優さんは買い忘れた豆腐を買いに行っている。
「その、すまない従兄殿…不法侵入者かと…」
「あ、いや別に良いよ、うん」
彼女の名前は五十嵐 遊奈。
晴嵐中学校の一年生で優さんの妹の娘、つまり俺の義従妹にあたるわけである。
今日から2週間、遊奈ちゃんのご両親が海外に行くそうなので家で預かることになったらしい。
それで遊奈ちゃんはイヤホンをつけながら何故か俺の部屋でゲームをしていたら、ふいにドアの前に気配を感じたらしく彼女愛用のエアーガンを取りだし撃退にむかったらしい。
気配て……どこの漫画だよ。
「その、本当にすまない従兄殿…何かお詫びをしたいのだが………」
遊奈ちゃんは斜めからの上目使いで俺を見つめた。
遊奈ちゃんはなんというか美少女なわけでして物凄く照れます、はい。
しかしお詫びね……お詫び……
「えっと…遊奈ちゃん……俺のことお兄ちゃんと呼んでみてくれ」
「そんなことで良いのか?お兄ちゃん」
――俺は風になった
いやいやいや!
意味がわかんねーよ!
何だよ風になったって何だよ!
もちつけ!落ち着けぇえええええええええええええええええええ!?俺ぇえええええ!
ふぅ……
つまり、何が言いたいかと言うと
遊奈ちゃん可愛いよ遊奈ちゃん
ということだ。
いや、まて今の俺ただの変態じゃねーか!
落ち着け俺、よし、仕切り直し
つまり、遊奈ちゃん可愛いよ遊奈ちゃん
――ダメだコイツ早くなんとかしないと
と悟ったところでいつの間にか背後にいた遊奈ちゃんに肩を叩かれた
「あの、大丈夫か?お兄ちゃん」
「あ、もう良いよ普通に呼んでくれたら良いから」
本当はもっと言ってほしいのだがなんとなく人としてダメな気がしたのでやめてもらうことにした。
「わかったお兄ちゃん」
「え?いや、だから元の呼び方に戻して良いよ?」
「わかったお兄ちゃん」
「いや、だから元の呼び方に戻して――」
「わかったお兄ちゃん」
「いや、だから元の――」
「わかったお兄ちゃん」
「いや、だから――」
「わかったお兄ちゃん」
「いや――」
「わかったお兄ちゃん」
「もう良いよ俺の敗けで良いよ!」
「それは良かった、お兄ちゃん」
ニコッと笑う遊奈ちゃん……可愛い!
ひゃっふぅうううう!
妹!妹!従妹!
やっふぅうううううう!
俺は反射的に遊奈ちゃんを抱き上げ回転した。
そして勢い誤り俺が遊奈ちゃんを押し倒す形で倒れてしまった。
そして悲劇が
「……。」
「……。」
「あ、小雪ちゃん」
現状況
遊奈ちゃんを押し倒している変態もとい俺。
そして目の前に義妹というか小雪ちゃん。
「……。」
「お、お帰りマイシスター」
「おかえりなさい」
「…………変態」
「ぐはっ」
――この日、俺は散った
――って夢を見たんスけど」
「お前もう死ねよ」
「ナシッチが冷たいッス!?」




