2010.11.1晴れ心模様曇天
プッチーン…
頭の中で何かがキレた。
何故あんたに叩かれなきゃなんない?
いくら冗談とは言え、何故あんたが私の頭を叩く?
私の心がそう叫んだ。
朝一で咲子さんに頭を叩かれた。
彼女の服装を、横田のおばちゃんが「高校生かと思った。」と言ったら、「そうでしょう!高校生みたいでしょ!」って咲子さんが言った。
その会話の滑稽さに、ちょっと小首を傾げたら、「考えるなよ!」と言いながら私の頭を叩いた。
人を恨まず妬まず憎まず、何事も人のせいにせず、やっとの思いで生きてるのに…。
午前中、工場長にその事を言い付けちょっと憂さを晴らしたつもりだった。
でもお昼ご飯を食べにおうち戻ったらダメだった。
完璧に心壊れてた。
涙が止まらない。
あんな事をされる自分に腹が立って来た。
午後は休んだ。
自腹を切っての細やかな抗議。
咲子さんには「おばちゃんの頭は、人よりほんの少しだけデリケートなので、冗談でも叩かないで下さい。心が、壊れてしまいますから…。」
と言うメールを送った。
そしたら「それはそれは失礼致しやした。以後気をつけやす。」との返事。
ヤクルト爆弾仕掛けてやろうか!
そう思ったけど、咲子さんの為にそんな手間暇掛けるのはもったいない。
だから自腹を切って午後はお休み。
二時間分の1600円は食費を切り詰めよう。
なんとかなるさ!
なんて愚痴ってるうちにちょっと心晴れて来たかも…。
咲子さんは私の事をおばちゃんと呼ぶ。
身体は確かにおばちゃんだけど、心はおばちゃんにもおばあちゃんにもならない。
ただ経験が増えるだけ。
私がら見れば、社長の息子に執着し、今だに復讐まがいの嫌がらせをしている咲子さんの方がおばちゃんだよ。
事務所の咲子さんの机の後ろの棚の上には、お菓子がむき出しで放置してある。
お客様だって来るのに…。
暇な時はネットと携帯。
それでお給料はベテラン事務員さんを差し置き、咲子さんだけ男性社員と同じ固定給。
だから会社傾くんだよ。
こんな勝手許してるんだからさ!