日常①
僕は、ファミレスで1人、スマホをいじりながらフライドポテトを食べていると、
ほどなく谷川は、やってきた。
彼もメニューを見て色々、注文して、
それを食べながら、
僕らは、近況を互いに話し合った。
谷川からは、こんな話も、あった…。
「俺、毎日、オフィスに出社してるが、同じフロアに、《山田太郎》って、二人いてな…。本当に同姓同名で、二方とも《山田太郎》だから男なのだが血縁もなく何の親戚でもないから、見た目は全く違うんよ…ただ年齢が同じくらいなんだな…毎日、俺は、その奇遇を目の当たりに、する…。」
僕が、
「キセキだね…。」と呟くと、
谷川は、身を乗り出して僕に返してきた。
「そこなんよ!」
「え?」
「俺、今、奇遇って言葉を使っただろ。確かに滅多に、ないことさ…でも、仕事日には、いつも二人の《山田太郎》に会う俺は、そこから、全く恩恵を感じない…ただ、物珍しい現象が確かに、ある…というだけ……《キセキ》って、何か良い意味合いで、使う言葉じゃないのか…?
俺は、この世の中で世界一、世界平和を望んでいる男では、あるが、そんな《キセキ》は、いらない……。」
僕は、谷川をよく知っているので、そう言って大きな溜め息をつく彼を見て苦笑いをした…。
そして、その後、
僕は、
自ら本日、谷川に相談に乗ってほしかった本題を彼に話し始めた。
あらかじめ、LINEで、僕の悩みは谷川に伝えていた。
僕は半年前、マッチングアプリでマッチングした女性がいて名をマリと言った。
マッチングアプリ内で、この半年、メッセージをやりとりしてきた。
アプリ内では、話は盛り上がり、僕は色んな事を話し、彼女も色んなことを話してくれた。