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『第2章 ①』

【仕事を終えて、俺は山間部へと車を走らせた。

山に近づけば、近づくほど、降っていた雪は、粒が大きくなり、それでも俺は粗方、除雪の、してある道路を難なく進んで行った。

だが、安全運転に徹するあまり、その予約した民宿に着いたのは、あらかじめ電話で伝えておいた到着時刻を当に過ぎた22時で、あった。


フロントに行くと、

「雪で大変でしたね…お待ちしておりました。」と、民宿のフロントで、その館の説明を受ける。

フロントマンは流暢に話し、俺は部屋に案内された。

部屋に通された俺は彼に言われた。

「あらかじめ、ネットでも御案内していますが再度、申し上げます。

当館は、真夜中、0時を回ったら決して、部屋外に出てはいけません。朝の五時までは必ず部屋に、いてくださいませ…。」


それに対して「分かりましたよ…。」と、

確かに述べた俺は多少、怪訝な顔をしていたのだろうか…彼は、

「決まりを守らなかったため、当館を二度と御利用できなくなった御客様は確かに、おられましてですね……あなたには、そうなってほしくないのですね…では、失礼致します…。」と彼は去って行った…。

それを見届けた俺は、マイトランクから、買い込んだ缶ビールやチューハイ、スナック類をバーっと出すと、スマホでYouTubeを見ながら一人宴会を始めた…。】

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