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落第冒険者“薬草殺し”は人の縁で成り上がる  作者: 杜野秋人
【第三章】イリュリア事変
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3-14.事の顛末

 翌日、昼食のあと、サロンのように使われている談話室に主だった関係者が集められ、それ以外の人払いをされた上で、王の口から顛末の全てが語られた。


 全ては第三王子ティグランを担ごうと形成されつつあった“第三王子派”の画策したことであったという。それも大別して三派あるのだそうだ。


 まず最初に動いたのは王太子の一派だ。これは厳密には第三王子派ではないものの、第三王子を自派に取り込もうとして行動を起こした。あの夜、王太子はティグランと内密に話し合おうと配下の白騎士たちを派遣し、ティグランはそれに応じて自分の護衛の白騎士たちと、自分の住まいである南宮から王太子の住まう東宮に移動を開始した。

 そこへ襲撃をかけたのが第三王子を利用しようとする急進派勢力。これは王子たちの思惑など無視して自分たちの利権を得るためだけに暗躍していた者たちで、あの夜にティグランを追ってアルベルトに撒かれた雇われ者たちはこの一派に雇われた冒険者たちだった。それも地元のではなく流れの者たちを使っていて、足が付かないように巧妙に仕組まれていた。

 だが彼らは、王太子と第三王子の護衛の白騎士たちを数の力で退けたものの、肝心の第三王子を蒼薔薇騎士団に押さえられてしまう。そこにチャンスとばかり出てきたのが最後の一派だ。これは盗賊(シーフ)ギルドが中心になった地下組織の集団で、自分たちの将来の栄華のために第三王子を傀儡にしようと目論んでいたらしい。今のうちに第三王子と繋がりを得て、王子が次期国王になれれば自分たちも利権にあずかれると、そう目論んだわけだ。


 だがそこへ絡んだのが貴族たちである。急進派の筆頭が宰相アルツール・アドイアンで、彼は表向きは王太子派だったが王太子のやり方を手緩いと感じていて、積極的に第三王子を“排除”する機会を窺っていたのだ。

 王太子が動いたタイミングに急進派が合わせたのは、そのタイミングでなら王太子がそう動いた(・・・・・)のだと誤解させることができるからだ。そうなれば王太子も、自らの関与を疑われることを避けるために口を噤むしかなくなる。そうして王太子に秘密を共有させ、ゆくゆくはそれを脅しのネタに傀儡にする目算もあったらしい。


 そしてもうひとつ、軍務大臣エフゲニー・カスパロフの革命派である。彼らはもともと盗賊ギルドと癒着していて、自分たちの保身と利権確保のため第三王子を傀儡に仕立てて国を乗っ取ろうと画策していたのだという。彼らはまず騎士団長アルティン・エルバサンを抱き込み機を窺っていたが、混乱に乗じて盗賊ギルドの手練たちを動かし、封魔の鈴鐘までも起動することで蒼薔薇騎士団さえも一度は出し抜くことに成功する。

 だがここで致命的なミス、すなわち第三王子ティグランとクレアの取り違えが発生する。しかし実行犯のリーダーを務めた騎士団長の独断で、盗賊ギルドの一員であるエンヴィルが提案した催眠暗示をクレアに施したのだ。

 結果、霊力が涸渇した状態のクレアはあっさりと術に落ち、それ以降エンヴィルを“おとうさん”だと思い込んでその指示に従うようになる。そして“おとうさん”を守るため、拠点を襲撃してきた“敵”であるレギーナたちと戦うことになってしまったわけだ。


 なお騎士団長は騎士団内で急進派に連なる副団長の一派に押されていて、その地位が危うくなりつつあったらしい。軍務大臣の誘いに乗ったのは、その自分の地位を確固たるものにしたいという思惑もあってのことだったようだ。

 ちなみに彼は霊力が2しかなく、それで襲撃グループを自ら率いても実害はさほど受けなかったし、あの時ひとりだけ生き残ったのも唯一魔術防御を展開できたからである。ただ霊力の少なさが立場の弱さに直結していたことも事実で、結局のところ、運命に振り回されたひとりではあるのだろう。まあだからといって、それで彼の罪と責任が消えてなくなるわけではないが。


「すでに宰相、軍務大臣、騎士団長の三名は捕らえてある。これからさらに背後関係を精査し、他国の干渉がないかなど詳しく調べることになるじゃろう」


 苦渋に満ちた表情で、ジェルジュ王はレギーナたちにそう告げた。今回の騒動はイリシャ国内でも厳しく追及されるはずで、おそらく王は譲位させられることになるだろう。


 まあもっとも、騎士団長は自分の独断がまさか蒼薔薇騎士団のメンバー同士の殺し合いにまで発展してしまうことになるとは思っていなかったようだ。勇者パーティの魔術師と法術師が争い、しかも片方が殺されてしまった(ように見えた)のだから、事はイリュリア国内の問題のみならず世界の平和を揺るがす重大事だ。結果、そこまでの事態に陥ってしまったことで彼は心身の平衡を崩してしまった。

 王室親衛隊が下水通路の奥のアジトに突入してきた時にはもう彼は廃人のようになってしまっていて、以後の取り調べもろくにできない状態なのだという。



 ちなみに、あの時クレアが放った[業炎]に灼かれた盗賊ギルドの面々は、エンヴィルをはじめ全員が死亡した。もともとが封魔の鈴鐘を襲撃するに当たって選抜された霊力なしのメンバーで、クレアの魔術を防ぐ手段など誰も持っていなかったのだ。それでもあの場でミカエラが[治癒]を施していれば何人かは救えたかも知れないが、暗示をかけて味方にしたはずのクレアがそれを阻止したのだから、ある意味で自業自得であった。

 そういう意味では、ミカエラがあれほど執心した『クレアに人を殺させない』は残念ながら叶わなかったことになるのだが、ミカエラが目指したのはクレアにそれを自覚させないことだったので、まあグレーゾーンだろうか。


 アルベルトと王室親衛隊の漆黒騎士たちが撃退した二度目の鐘楼襲撃もまた盗賊ギルドであった。こちらは全員が捕縛され、その取り調べで軍務大臣の関与が明らかになったわけだ。どうも軍務大臣は蒼薔薇騎士団が王城から姿を消したことでアジトを襲撃され証拠を掴まれると恐れたようで、鈴鐘を再び起動させて勇者を亡きものにすることさえ覚悟していたらしい。そんなことになればイリュリア王国そのものが破滅するのだが、そこまでは思い至らなかったようだ。

 その他、騎士団長に従っていた騎士団員などの内通者も順次調べられ検挙されつつあるという。盗賊ギルドの方は構成員が何名いるかは分からないが、王家の威信をかけて全員を探し当てることになるだろう。

 ちなみにアルベルトが高鐘楼で倒した、職員に成りすましていたあの男は盗賊ギルドのサブマスターで“凄腕(アデプト)”相当の強者だったそうだ。「あなた、よくひとりで捕縛できたわね」とレギーナが訝しんでいたが、アルベルトは後ろから不意をついたのだとしか言わなかった。


 ついでに、切れ者と噂の第二王子だが、頭が切れすぎて頭の中でシミュレーションしすぎたのか、状況をよく見定めようと静観するうちに王太子に動かれ、蒼薔薇騎士団が絡んだことで自身が動くチャンスとタイミングを失った。そのため今回はずっと舞台袖から見ているだけだったようだ。



「今回のことで王太子(わたし)は後ろ盾を失い、ティグランは傀儡にされかねない懸念を露呈しました。どちらが王位を継いでも不安が囁かれることでしょう」

「かと言って私が次期国王になれば、それはそれで血の正当性を問題視されることになります。イリシャ本国がザナに婿を送り込んで次期国王に仕立てる可能性も高くなりました」


 現在まだ王太子であるダビットと、今回唯一失点のなかった第二王子(ペトロス)が、これもやはり苦渋の表情で言葉を続ける。ペトロスの母は正妃であったダビットの母の侍女だった女性で、ダビットの母の死後、ティグランの母を正妃に迎えるまでの間にジェルジュ王と関係を持ったのだそうで、身分が低かったために認知しても正妃には上げられなかったという。

 ティグランも含めてとても仲の良い兄弟だが、この先にはいずれも茨の道が待っていそうだ。ある意味で王子たちも巻き込まれた被害者ではあるのだが、国内や自身の派閥を統率できなかったという意味で彼らも責任を逃れられはしないだろう。


 だが、レギーナたちやアルベルトにとってはそこから先は関与できない問題だ。蒼薔薇騎士団はあくまでも「通りすがり」なのだから。

 どう転ぶにせよそれはイリュリア国内の問題で、それは蒼薔薇騎士団がこの国を発って行った後の話になるだろう。


「ただまあそれはそれとして、ミカエラちゃんは体調が戻るまで静養ね。治るまでは旅の再開は許しません」


 それまで黙って話を聞いていたマリアが、安楽椅子に身を沈めるミカエラにピシャリと言い放った。


「静養て言われても……。ウチら東方までの旅の途中なんっちゃけど」

「そんなの急を要する旅でもないんだし、3、4日ぐらいへーきへーき。不安を抱えたままでまたピンチに陥りたいんなら構わないけど、教団としてはこれ以上のトラブルは勘弁して欲しいところね」


 困惑するミカエラに、マリアが重ねて言い放つ。

 蛇王封印の旅を「そんなの」と言い切ってしまうあたり、さすがは元勇者パーティの一員と言うべきか。それとも単なるいい加減な放言と見るべきか。

 アルベルトに聞けばきっと後者だと言うに違いなかったので、誰もその点は確認しなかった。


「ん、まあ、3日ぐらいなら。ミカエラが本調子でないと私も心配だし」

「そうそう。将来の主祭司徒さんにはもっと自分の身を大事に扱って欲しいわ〜」

「えっ、主祭司徒?そうなのかい?」

「いやいやウチはそげな柄やないですけん!」


 柄じゃないといくら本人が否定したところで、ミカエラが元主祭司徒の孫娘なのは厳然たる事実である。しかも彼女自身、教団内では侍祭司徒の位階を得ていて、すでに幹部候補の一角を占めていたりする。女性初の主祭司徒就任への期待感は確かにあるのだ。

 ちなみにイェルゲイル神教の教団最高位が主祭司徒、各宗派のトップが大司徒、主祭司徒と大司徒を補佐するのが侍祭司徒であり、ミカエラはランク的には上から三番目、実質教団ナンバー2である巫女を含めても上から四番目の高位にある。とはいえ彼女自身は教団全体で50名いる侍祭司徒の中では末端の無役で、今は勇者パーティでの職務を優先させることが許されている。


「何言ってるのよ。教団史上最年少侍祭司徒のくせに」


 ミカエラの次に若い現役の侍祭司徒は30代だったりする。就位年齢で見ればミカエラが17歳、彼女以前の史上最年少が28歳だったから、彼女の出世スピードはあり得ないくらい早い。

 ちなみにマリアは侍祭司徒の下の高司徒の時に後継指名されて巫女になったので、侍祭司徒は経験していない。


「ということでね、私が巫女神殿を抜け出したのも『ミカエラちゃんの危機を神託で受けたから』ってことで通したから。よろしくぅ♪」

「いやいや待ってマリア様!?それ絶対ウチが後でツッコまれるやつ!」

「あと、ミカエラちゃんの体調回復にメドが立つまでは戻らないとも言ってあるから☆」

なんばしよんしゃっと(何をしてらっしゃるの)こん人!?」


 神教唯一の巫女がそう何日も巫女神殿を留守にするなど前代未聞である。ただでさえミカエラはマリアの請願で癒やされてから3日も昏睡を続けていて、今日で4日目なのだ。この上さらに3日かそれ以上巫女神殿から巫女が不在になるなどあってはならないことだ。


「平気よ、巫女なんて神託がなければヒマでヒマで仕方ないんだから」

「やけん!巫女が神殿に居らな神託が降ったかどうかすら分からんめーもん!」

「大丈夫だって。重要な神託なんてしばらくない予定だから♪」

「それば決めるとはアンタやない!神様や!」


 もはや上位者への敬意も勇者パーティの先達に対する敬愛も、命の恩人に対する恩義も何もかもかなぐり捨てて叫ぶミカエラ。だがその剣幕にもマリアはいささかも動じた風はない。


「はいはい、怪我人は大人しく術師の言うことを聞きましょーね」

「ウチのことなんかより巫女の……ゲホッ、ゲホ!」


 巫女の職務を蔑ろにする方が問題だ、と言いかけたミカエラは、だが胸の痛みに咳き込んでしまう。損傷したのが肺なので、過呼吸気味になるとまだどうしても呼吸が難しくなる。


「ほらほら、頭に血を上らせたっていいことないんだから。大人しくしときなさい?」


 それをさせた張本人が何を言ってるのかという感じだが、マリアの言葉そのものは正しいので誰も何も言えない。

 マリアはそのまま身を折って咳き込むミカエラの背中を優しく擦りながら、ちゃっかり白属性の[平静]をかけている。精神に作用して気を静め、心の平穏を取り戻させる術式だ。


「まあマリア様のことはともかく、ミカエラの療養は私は賛成。クレアもその方が安心すると思うし」

「そうね、確かにこんな様子じゃこの先の旅が不安だわ」


 レギーナとヴィオレがマリアの味方に回ってしまって、ミカエラは悔しそうに、そして申し訳なさそうに黙り込む。クレアまで全身から“ちゃんと治して”オーラを出して訴えかけてくるので、彼女としてもこれ以上抵抗できない。


「でもマリアは今すぐ帰りなさい」

「えー」


 そして憮然としたアルベルトにそう言われてマリアが膨れっ面になる。


「せっかく10年ぶりに逢ったのに、私まだ兄さんとちゃんとお話してないし〜、せっかくだからふたりっきりで街デー」

「帰らないと今後二度と会わないからね?あとユーリにも言いつけ」

「あ、帰りまーす」


 大好きな兄さんと街デートはしたいが、二度と会わないとか言われるのは困る。マリアの判断は迅速だった。傍若無人に見える彼女だが一応これでもアルベルトの不興を買う行いをしているのは自覚しているようで、決定的に怒られる前にさっさと退く、その見極めはしっかりしていた。

 ていうかユーリに告げ口されたら彼からも直々に怒られてしまう。それは流石に立場上も人間関係上もまずい。


「でも帰る前に、兄さんとちゃんとお話したいな〜。積もる話もたくさんあるんだし」

「話ならこの3日でさんざんしたでしょ?これ以上何話すことがあるの?」

「えーだって婚約発表とかぁ、結婚式の日取りとかぁ、あと子供何人欲しいかとかぁ、」

「巫女が結婚とか聞いたことないからね?」


 歴史上、神教の巫女が在任中に結婚したなんて話は聞いたことがない。そして巫女を退いて結婚した者もない。

 巫女は基本的に生涯を通して独身のまま巫女であり続ける。そのことはマリアも就任前に説明されて了承しているはずなのだが。


「前例がないなら作ればいいじゃない♪」

「無茶苦茶言ってるわこの人」

「ていうか、マリア様てなし(なんで)そげん(そんなに)おいちゃんのこと好いとうとですか?」


 ミカエラの正直な疑問である。ぶっちゃけた話、この風采の上がらないおっさん冒険者のどこがいいか分からない。服のセンスは壊滅的だし、身だしなみはなってないし、いつでも気がゆるゆるで緊張感の欠片もないし。確かに料理が上手くて、あと穏やかで優しくて好ましい人柄ではあるが、それだけだ。あと料理も上手い。

 そしてそれはレギーナもヴィオレも、クレアでさえ同じ思いだったりする。


「今はこんな(・・・)ですけど、若い頃はカッコ良かったんですよ〜?」

「いや決してカッコよくはなかったと思うけどね?」


 すかさず惚気て、そして当人に否定されるマリアである。


「まあ君の場合は、俺と出会った時まだ今のクレアちゃんと同じぐらいだったからね」

「兄さんとは3つ違いで、私ひとりっ子だったから本当の兄さんができたみたいで嬉しかったなあ」


 マリアが初めてアルベルトと会ったのは、とある儀式の生贄にされそうになっていたのを“輝ける虹の風”に救出された時である。当時まだ13歳だったマリアにとって、16歳のアルベルトは頼れる優しい“お兄ちゃん”であった。

 その当時から溢れんばかりの法術の才能を見せていたマリアは、その後虹の風に法術師として迎えられたものの、アルベルトとともに冒険したのはわずかに1年ほどである。彼女の中ではその期間が人生でもっとも幸せな日々で、その幸せは甘い初恋となって今でも彼女の心の中を占めているのだ。

 だから彼女の中では、アルベルトはいまだに10代の頃の輝かしい姿を保っている。そして姿こそ大人になったが、彼の優しい笑顔も声も暖かな手の温もりも、あの頃となんら変わっていないのだった。


 そしてついでに言えば、14歳から22歳までの青春の日々をまるっと冒険に費やしたマリアは、彼以外にまともに恋したこともないのであった。アルベルトより5つ歳上のユーリは歳が離れすぎていて、他の男性メンバーはさらに歳上だったのだから。


「だからね、ミカエラちゃんもレギーナちゃんも、私の兄さんを取っちゃダメだよ?」

「「いや取らないし」」


 レギーナとミカエラのツッコミが、久々に綺麗にハモった。





地の文多めですいません。あと長くてごめんなさい。

第三章、残り5話です。



お読みいただきありがとうございます。第三章完結までは毎日更新します。


もしもお気に召しましたら、継続して読みたいと思われましたら、作者のモチベーション維持のためにもぜひ評価・ブックマーク・いいねをお願い致します。頂けましたら作者が泣いて喜びますので、よろしくお願い申し上げます!

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