新たな旅
小説書くの難しい
あれから5年が経過して俺はしっかり歩くことができます
なんて言ってるけど絶賛母さんに抱きつかれてます
「ねぇ母さん遊びに行きたいんだけど...」
「だめよ~お外は危険がいっぱいなんだから~」
なぁこの近くに魔獣とかいるの?
『いいえ、周囲50m圏内に敵対行為を示す個体は確認されません
スキル「生物探知」を発動しますか?』
あぁ頼むよ...
今ゲストが話してくれたように、俺は少しだけスキルが増えた
「自然治癒力強化.Lv99」
・自身の肉体の治癒力を強化する
「生物探知.Lv3」
・範囲内の生物がどこにいるか探知できる
「範囲拡大.Lv5」
・スキルの範囲を拡大できる
「鑑定.Lv1」
・自身の知らないものを知ることができる
「周りに魔獣とかいないよだから遊びに行かせてよ...」
「だめですよ~あぶないところはいっぱいあるんだから~」
「スキル習得の練習をさせてよ」
「わかりましたよ~遅くなる前には帰ってきてね~」
「は~い...」
母さんを引きはがして家の裏の森に入った
「さてと、ゲスト!今習得可能なスキルは?」
『現在獲得可能なスキルは、「身体強化.Lv1」「逆鱗.Lv1」「未来予知.Lv1」』
「ん?未来予知?最強か?]
『「未来予知」は、数秒先の未来で起きる事象を確認することが可能です
Lv.1の場合、1秒見れたら合格です』
「取ります!」
『「未来予知.Lv1」を獲得します
成功しました
他のスキル習得スロットをリセットしました』
スキル習得にもルールがあることが分かってきた
1.Lv.1のスキルなら一日にひとつ手に入る
2.習得したスキルを成長させるには使うしかない
3.一日に一度習得するとほかの選択肢は帳消しされて、次の日に手に入るスキルはランダムになる
問題としては、2・3だ
スキルレベルをあげるためにも使うことがいいのだが戦闘系スキルは手に入れてない
パッシブに近いスキルばかりだから使用し続けるのがつらい
3だと、気になるスキルが2つ出てくるとひとつお蔵入りするのがつらい
結論!手に入ろうとチートにはなれねぇ!!!
『スキル「生物探知」に反応あり
距離約200mです』
「魔獣か?」
『はい、おそらく「ライネオス」だと判定
推定Fランク魔獣です』
「よし、向かうぞ」
魔獣にはランクが存在する
S → A → B → C → D → E → F → G → Hランクまで存在する
今倒そうとしている「ライオネス」はFランクだから下から二番目
5歳の子供が相手するやつじゃない
けど、「自然治癒力強化.Lv99」を持つ俺には関係ない
初めて魔獣と戦うんだ楽しみで仕方ないな
『距離約100m、対象はまだ気づいていない模様』
しめた!このまま気づかないうちに!
ガササ!!
右側から音が聞こえた。だがもう遅かった
「やっと見つけたわ~」
「なっ?!母さん?!?!」
ぎゅ~「はぁ~本当によかったわ~あなたが魔獣に殺されるなんて嫌だもの~」
気づいたら母さんに抱きしめられて苦しい
おいゲスト今の状況を分かりやすく教えてくれ
『エレナ・バイオレットがスキルに干渉せずあなたに近づき拘束
この先のライオネスも討伐されています』
は?!嘘だろ?!?!
「はぁだめよ~魔獣に近づこうとしちゃ~ジョブも解禁してないんだから~」
ん?ジョブ?なにそれ
『ジョブとはそのものに合う職業・役職のことです
人間年齢 6歳の時に神から授かるといわれています
逆にジョブとは違う役職を務めようとすると恩恵なしで努力する必要があります』
「ねぇ母さん」
「なぁに?」
「母さんのジョブってなに?」
「お母さんのジョブは「剣士」ですよ~」
(ただの「剣士」でこれ?うそでしょ?)
「「鑑定」で見たけどスキルが増えたね~Lv.1ばっかりだとだめよ~?」
母さんも鑑定持ち?!ということはいろいろなことが聞けるかも
「母さんも鑑定スキル持ってるの?!」
「そうよ~Lv.46で少し低いけどね~」
46?!たっか!どこまででどれだけ知れるんだろう
「どこまで見えてるの?!」
「それはあとでね~そろそろ夜になるから帰りましょ~」
「さてと、レオンは何が聞きたい?」
夕食を食べ終わり母さんも少し真剣そうな顔で尋ねてきた
「母さんの「鑑定」ってどこまで見えるの?」
「あなたの称号以外全部見えてるわよ?レベルがもっと高いと見えるみたいなんだけどね~
つまり俺が転生者であることはバレてないってことか
「じゃあ母さんって本当にただの「剣士」なの?」
「ジョブではただの剣士だけど、称号が少し特殊なのよ~」
「教えt...「教えないわよ?」
「えっ?だめ?」
「だ~め、もしかしたらあなたが欲しいなんて言われたらいやだもの」
「でも、EXスキルは教えてあげるわ~。私のEXスキルは「華剣」っていうものよ~」
「「華剣」...EXスキルってなに?」
「あなたが持ってる「自然治癒力強化」といっしょで生まれ持ったスキルのことよ~」
誰もが持っているスキルか...危険視するべきなのかな?
「難しい顔しないの...今日はもう遅いわお眠りなさい」
「うんありがとう母さん、おやすみ...」
「明日は森へ行きましょう二人で」
「うん!おやすみ」
「ふふ...えぇおやすみ...」
『「エレナ・バイオレット」との会話により、スキル「鑑定.Lv3」へ成長しました』
『「エレナ・バイオレット」との会話により、スキル「直感.Lv1」を獲得しました』
『神の啓示によりジョブが判明「`$@)%」を獲得しました』
『この情報を「レオン・バイオレット」に公開するか検討...否定しました』
『ジョブに関しての情報以外の情報を公開するか検討...成功しました』
「ん~今日もいい天気だ!」
今日は初めて母さんと森に入るんだ。楽しみだ!
「母さん!今すぐ森に行こう!・・・母さん?」
外を眺める母さんの顔は信じられないもの見ているような顔をしていた
「かあs「レオン!!今すぐ耳をふさいで!!」
瞬間母さんに庇うように抱き着かれ両耳を抑えてくれると同時に・・・
「あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あ"あああぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
奇声や絶叫が混ざったような音が辺りに響く
俺も母さんも耳を守るので限界だ
両耳を抑えてかがんで防ぐことしかできなかった
3分程度経ってから音は消えた母さんは急いで窓を覗いた
俺も並んで覗いた先には魔獣とはまた違う化け物がそこにいた
西洋の鎧をまとい、
下半身から七色に輝く魚の尾を生やし、
ロングソードを片手に宙に浮く化け物がそこにいた
「なんで今になって...まだ殺したりないの...」
「母さん...あれってなに...」
俺は震えていた。あの化け物を見るだけで自分の死が垣間見えた。
母さんは震える俺の手をやさしく握ってくれた
「大丈夫よ...大丈夫だからね...」
いつものふわふわとしたしゃべり方がない。それほどに母さんも怯えているんだと理解できた
それでも俺を抱きしめてくれた
「あの化け物の名前は「ソウル」
異能者っていう種族の王が作り出した魔獣を超える化け物よ」
「なんでここに?」
「わからないけど、だれかを探しているようにも見えた。」
「レオンごめんね、少しお母さんの我儘聞いてくれる?」
母さんの我儘は今に始まったことではないが、こんな真剣な顔で頼まれたのは初めてだ。
「なに?母さん?」
「今からこの国の王都に行くことになる。ここが安全かもわからないから...
それでもいい?」
「うん!俺はいいよ!」
「じゃあ身支度して向かいましょう!森を通るから魔獣には気を付けてね」
「うん!」
波乱な感じで始まった母さんとの森探検
王都に行くみたいだけど俺には頼れる相棒もやさしい母さんもいるしがんばれる!
『先ほどの生物を鑑定・・・
一致しました。ネーム「恋慕のソウル」』
『新種の生物の発見と鑑定使用によりスキル「鑑定.6」に成長しました』
『新種の生物の発見によりスキル「生物図鑑.Lv3」を獲得しました』
『新種の生物の発見によりスキル「警戒.Lv2」を獲得しました』
『恋慕のソウルの出現を確認...
リグゼンブルグ・王都「ハルルバルグ」に進路を変更したことを確認』
「恋慕のソウル」
バイオレットたちの自宅前に出現した正体不明の化け物
尾ひれがあるため人魚とも呼ばれている