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データベースなら、華麗に逃げてみせます  作者: なつやさい
データベース出会いに戸惑う
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33話


それでも彼に合わないといけない。

そう、レイナは直感的におもってしまっていたのだ。


目の前のサイトの情報が一気に流れ込んできて、レイナは一瞬頭痛が起きる。

感じるのは「シャーロットなら良いけど」「警戒している」とかそういう事。


もしかしたら、シャーロットに合わせようとする働きかもしれない。

でもレイナはそれを無視して、唇をかみしめながら真剣に話した。


「シャーロットじゃなく、私に合わせて下さい」


ピクッと彼が反応したのと同時に、聞きなれた声が聞こえてきた。


「サイトいいじゃないか。眠り姫はこの物語を書き替えようとしているんだ。」


「殿下……」


「ジョシュア王子……」


いつの間にか二人の前に、腕組をしてジョシュアが立っていた。

なぜここに?


そんな能天気な事を思っていると、サイトが肩をすくめる。


「わかりましたよ、ジョシュアも俺を睨まないでくださいよ。眠り姫を取って食おうとか思ってませんって。」


いつもの飄々とした雰囲気で流すサイトに、ジョシュアが「サイト」とはっきり告げた。

鶴の一声というのだろうか、サイトは少し肩をすくめると両手を広げて降参のポーズをとる。


「わかりました……ライ。」


「はい」


ぽつりと呟いた名前に、反応するようにスズの音のような声がレイナの耳に届いた。

いつの間にか、サイトとレイナの前に白銀の少年が立っていたのである。


身長的にレイナと同じくらいで、見た目は少年に近い姿をしていた。

しかし服装は魔法学園の制服でここの生徒だというのがわかる。

そして何より……。


「ライ……4番目の攻略対象……」


彼を見た瞬間、レイナの頭にそんな文字を浮かび上がったのである。

紛れもなく、ライが4番目のシャーロットの相手という事なのだろう。


……いや、どんだけイケメンを集めているのよ!神様!


スレッドは勿論だが、レイナにとってライも整った顔立ちをしているのである。

これじゃあシャーロットに甘い神様に、お叱りをしたいくらいだ。


レイナは内心会ってもいない神に怒鳴りながら、こほんと咳払いをするとポーカーフェイスをした。


「はじめまして、ライ様。

レイナ・コントレイスです。」


手を差し出すと、彼はその手を握ろうとはしなかった。

それ処か無表情のまま「何かようですか?」と聞いてきたのである。


「えっと…」


「ライは暗殺者の出だ。普段学園ではレオンと名乗っている。

あと、基本人には触れる事を極端に嫌っているからな。」


サイトがふふんと得意げに言うので、余計に悔しい。

いや仲良くしたいわけではないが。


「で、僕に何の用ですか?」


「シャーロット様の事です、レオン様はお会いになりましたか?」


この二人に接点などあるのだろうか?

不思議に思い聞くと、彼は無表情のまま「学園であれば、生徒として」とだけ返してきた。


「シャーロット様から僕に話しかける事もありませんし、エディ様となら話しますが。」


「つまり、シャーロットはレオン様と交流をしていないのね。」


どおりでデータベースの情報が、欲しい物とかそれ位なわけだ。

頷きつつ、レイナは「シャーロットが聖女にならない為」にどうするか考えるしかない。


実際、ライが何度も出会っていたら少し矛先が変更できたかもと、思っていたが。

神様はそんなに優しくないらしい。


「シャーロット様は、エディ様を好いているのにどうして聖女になるのか、僕には理解しかねます。」

「国の為って言っているけど。国の為じゃないしな。」


傍から見たらバカなのである。

それはレイナが一番気になっていた事であった。


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