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データベースなら、華麗に逃げてみせます  作者: なつやさい
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2/41

2話



「ん……」


眩しい光で目が覚める。

何か長い夢を見ていた気がする、覚えてるのが断面的にしかなく、体がめちゃくちゃダルい。


「お嬢様……?」


聞きなれた声がして視線を向けると、自分の専属メイドでもあるポプリが心配そうな顔をしていた。


「ポプ…リ」


「お嬢様!よかった、目が覚めたんですね!」


今にも泣きそうな顔のポプリが、直ぐに駆け寄ってきた。

目には涙が溜まっており、大袈裟だなぁ、なんて考えてしまう。


でも体がダルいのと、声が掠れてるのに気づいた。


「私は……」


「待っていてください、今果物水をお持ちしますので!」


バタバタと走っていくポプリを見ながら、またメイド長に叱られるよ。と声を掛けたかったが、出たのは小さなため息だった。


一体私の体に何があったの?


体はダルいし、足は痛いし、オマケに綺麗に整えていた髪は、少し痛みがある。


自分のアッシュ色の髪を触りながら、いつの間にこんなに伸びたのだろう。と不思議におもってしまう。


そういえば、専属メイドのポプリも少し大人びていた。

彼女は、自分より3つ上だから大人らしいが、記憶のポプリより少し落ち着きがあったような雰囲気がある。


ますます不安になって、体を起こそうとした時にドアがノックした。


「入りますね」


返答も待たず入るポプリの後ろには、白衣を纏った老人が後に続く。

彼は見覚えがあった。


私の家である、コストレイス家の専属医師である方だ。

昔大きな病院の医者だったようで、父が腕に惚れ雇ったと聞いている。


優しいお爺さんだが、腕は確かでしょっちゅう怪我をすると怒られたものだ。


「では、レイナお嬢様ちょっと診察しましょうかね」


ポプリに支えらながら起き上がると、ベット横にお医者様は座りふむふむと何がメモり始めた。


「あの、私何があったんですか?」


「まず、そこから話そうかね」


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