『パキッとく?』
【6月1日(金)】
––––帰宅中
雅「ジャンケンに負けた方がアイスを買うというのは、どうでしょう?」
麗華「わたし、抹茶アイスね」
雅「まだジャンケンをしてませんわよ!」
麗華「だってあなた、ジャンケン弱いじゃない」
雅「むっ……」
麗華「はい、じゃーんけーん……」
雅「あっ、待ってくだ––––」
麗華「ぽんっ………………はい、抹茶アイスね」
雅「むぅ〜っ!」
真緒「何してるのっ?」
京子「今日みたいな日に、こないな場所で立ち止まってはると、日焼けしてまうよ〜」
麗華「この『ですわ』が、アイスを奢ってくれるから大丈夫よ」
雅「わたくしの名前は『ですわ』では、ありませんわ!」
真緒「…………あーしらもパキッとく?」
京子「かまへんよ〜」
雅「パキッとくって何ですの?」
真緒「現代っ子はパピコを知らんのかねー?」
京子「知らへんのやろなぁ〜」
麗華「ちなみに、わたしは知ってるわよ」
雅「わたくしも知ってますわよ!」
真緒「これなら、2人でも食べられる〜みたいなっ」
京子「量も小食のうちには丁度えぇんよ〜」
雅「………………」
麗華「何見てるのよ」
雅「あの……」
麗華「別にいいわよ」
雅「麗華ちゃん大好きっ」
麗華「はいはい、ありがとー」
雅(これでアイスを一つしか買わずに済みますわ!)
麗華(…………とか、考えてるのはお見通しよ)
おわり! ですわ!