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七夕のしじま

作者: 新染 因循

1.

凍える時のあわい、黒水晶(モリオン)

しじまをたゆたふ寂寥の

震へる祷り、なみうつ熱き

河のことほぐ永遠(とこしえ)

比喩のかぎりを越えて。


2.

紙をもやすには至らぬ

われらの願いの熱を、

その身にくべて伸びよ。

静寂(しじま)のうちにうたかた、

あるいは藻草より出で、

笹よ笹、生ひ茂る御遣ひよ。


3.

散瞳はわたしを越え、

天を呑み、静寂(しじま)を覆し、

なにものかを言祝ぐのか。

(ほむら)を球に鎖し籠むる、

それはいかなる不滅の(わざ)か。



七夕の作品。


文語体と口語体の混合文体としました。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 流れと表現が秀逸です。 [気になる点] 言祝ぐ 七夕って、それほど御目出度くは無いような。 むしろ悲しい恋愛の美しさの星空の祈りのように感じています。 [一言] あなたには、もう姿がありま…
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