表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/25

1章 誕生  3話 救出



遠くに見える野次馬たちの様子が少しおかしい。全員が奇声を発している。

途中で机に乗り更に飛び上がって天井の細い配管にぶら下がり上から様子を見ると、20人近くいた赤目オヤジ共が悶え苦しんでいる。裸の女性が3人丸まってうずくまっているのが見える。その周りを3匹の白い蛇がとぐろを巻いて警戒している。

なるほど、20人の畜生共を、どうやってか蹂躙したようだな、俺のサーペントたちは。


俺はぶら下がっていた細い配管を接手の部分から取り外し、手に取って降り立つ。

小走りでマドンナ3人組に近づく。小走りと言っても100m9秒切る速さなのでチーター並みなのだが。


2mのパイプを肩に担ぎ、肌を真っ赤に腫らして悶えているオヤジ達に近づき、次から次に頭をカチ割っていく。悶え苦しむ元同じ会社の社員たちを介錯してあげていると思えば、少しばかりか気持ちが楽だ。

全部で18人の介錯を終えたとき、例のファンファーレが2回鳴る。レベルアップ!の人工音声も2回鳴る。


◆ ◆ ◆

いつもの書斎。

慣れた手つきでモニターをタッチする。

------------------------------------

名   前:寺沢文也てらさわふみや

種   族:人間

レ ベ ル:4

性   別:男性

職   業:エンジニア

基礎能力 :心 23

      技 10

      体 6

アビリティ:スキルデザイン ランク2|(ユニーク、アクティブ)

      リセット|(SSR、パッシブ)

      マネージメント ランク3|(SR、パッシブ)

ス キ ル:棒術2

      物理1

      化学1

      生物5

      水魔法3

      土魔法2

      日魔法2

      ユニーク2

      残ポイント7pt

パーティ :パーティA

      パーティB

------------------------------------

さて、スキルの残ポイントが5→7ptに増えた。一気にレベルが2つも上がったな。新スキルも二つ作れるってことだ。

今の状況を振り返ってみると、ゲイザーサーペントを見る限り、俺の創り出す幻想生物たちは相当の戦闘力が期待できるってことだ。

ん?あれパーティって組んだ覚えがないのにパーティAってあるぞ?

指先で軽く触れると、


・パーティA

 ゲイザーサーペント001、ゲイザーサーペント002、ゲイザーサーペント003


と出た。


ナンテコッタ。俺の創成した生物は命令に忠実だと思ったら、俺の部下だったってことか。

これはトンデモナイことになったな。俺は【マネージャー3】だから、64体の部下を持てる。

これから生き残った社員たちを回収していくとして、20体くらいは部隊として組み上げても問題なさそうだ。ん?待てよ。もし溢れてしまったらパーティから脱退させないといけなくなる。そうすると捨てられたペットみたいに野生化して、そのうち人を襲ったりするのかな。命令を聞かなくなりそうだし。うーん、外すときは確実に殺処分か。それでレベル上がったりしたら、無限強化可能だが、禁忌中の禁忌っぽくて、とてもやる気にならなんけど。いずれにしても命は命なんだし、殺さなくていいような運用をしたいな。それが最低限守るべき親の責任だと思う。

更にゲイザーサーペント001をタッチ。

------------------------------------

名   前:ゲイザーサーペント001

種   族:水魔法属性生物

レ ベ ル:1

性   別:オス

職   業:一般

基礎能力 :心 3

      技 2

      体 2

アビリティ:ジェットブレス(C、アクティブ)

ス キ ル:格闘1

      水魔法3

------------------------------------

基礎能力はあまり高くないね。でも力2ってことは人間と同じくらいの力はあるってことだもんな。

ヘビなのに心3もあるのは、魔法合成の結果かな。この辺りは試していかないとルールがよく分からないな。


パーティ名を編集してウィンドウを閉じる。


・サーペント1班

 ゲイザーサーペント001、ゲイザーサーペント002、ゲイザーサーペント003

・サーペント2班

 ゲイザーサーペント004、ゲイザーサーペント005、ゲイザーサーペント006


俺のヘビちゃんたちの防衛力とパーティ可能という観点から、しばらくは組織構築のため、様々なタイプの生物を創っていくのが良さそうだな。ゲイザーサーペントは100°の熱湯を口から噴射する中距離タイプ。前回創ったスワローテイルは思いっきり回復タイプだな。絶対に偵察タイプが欲しいなぁ。あと、できれば殲滅力の高い前衛がいるとこのフロアの制圧が効率的になる。多分俺一人でも赤目のオヤジ共は狩れるだろうけど、時間がかかってしまうと、正常な人たちを救えないかもしれない。

しばらくモニタを眺めて、「よし!」と小さく言うと、編集を始める。


まずはベーススキルを伸ばす。

・【金魔法1】:コーティング

これは物体や生物個体に金属のコーティングを施すもの。


・【水魔法4】:アイスメイキング

これはその名の通り氷を作り出す魔法。俺の心ステータスなら5m四方程度の氷を作り出せる。

どうやら前に使ったクリアウォーターも大浴場満タン分くらいは出せるようだ。体を拭くときだったので、無意識で必要量をイメージしたのだろう。



さて、新たに入手したスキルをベースに2種類の生物を創り出す。

まずは偵察型。生物学3の昆虫からオオスズメバチをチョイス。正直俺は虫があまり好きではない。スズメバチなんて怖すぎる。でも今は状況が違う。このスズメバチは絶対に俺を襲わない。っていうかそんなに複雑な命令でなければ、言う通りに動く。アリだ。完全にアリだ。こいつを耐熱高強度コーティングで強化して最強昆虫類の完成だ。飛行タイプが当面は便利だろう。攪乱にも使える。


|(生物学3+金魔法1)x4÷ランク2=8

・【金生物魔法8】:ブラックホーネット


うん黒いスズメバチってネーミングセンス。ってゆうかあんまり英単語知らねぇんだよ。純和風の名前も付けていこう。うん、命名の法則なんてクソくらえだ。



次に殲滅前衛型。

スピードが欲しいが、昆虫じゃ弱い。消費MPは上がるが、ここはビルドアップするしかないかな。

爬虫類最強種!と俺が信じるイリエワニ!遅いと思ってる人もいるかと思うが100mを9秒台で走る。

その能力を更にブーストするため技+1、心+1を付与。基礎能力+1するたびにMPx2が痛いが殲滅速度が欲しい。あと知能が低すぎて襲われたら、俺確実に死ぬ。水陸両用なのもすばらしい。これをさらに氷の属性を付与していく。背中のうろこが氷の刃になってて、全方位に放射可能。怖ぇえ。全長4mで俊敏に動く氷のモンスター。いいのか、本当にこんなもん創って。本当に言うこと聞くんだろうな。。まぁ餌は豊富に転がってるし、暴れることはないだろう。ないに違いない。ないはずだ。


|(生物学4+水魔法4)x2x2÷ランク2=16

・【水生物魔法16】:スノーカイマン


あぁ、完全にマッドサイエンティストだな、俺。



------------------------------------

名   前:寺沢文也てらさわふみや

種   族:人間

レ ベ ル:4

性   別:男性

職   業:エンジニア

基礎能力 :心 23、技 10、体 6

アビリティ:スキルデザイン ランク2|(ユニーク、アクティブ)

      リセット|(SSR、パッシブ)

      マネージメント ランク3|(SR、パッシブ)

ス キ ル:棒術2、物理1、化学1、生物5、水魔法4、土魔法2、日魔法2、金魔法1、ユニーク4

      残ポイント2pt

パーティ :サーペント1班、サーペント2班

------------------------------------


◆ ◆ ◆

さて時間との勝負だな。

このフロアは生産技術本部、材料技術部、部品加工技術部、検査技術部、生産管理部、品質保証部の6つの部署からなる。各部署50名くらいの陣容で、昼休みの終わりくらいの時間なこともあって、他の部署の人間はほとんどいない。他の製作所やお客さんのところへ出張している者を除き、大体7割程がいた。約200人だ。そのうち何人が狂っていて、何人が正常なのかは分からない。正常な人間は、襲われているからドンドン数を減らしていく。5分だな。5分で決着をつけないと救えない命が加速する。

意を決して、魔法生物たちを創成していく。


「ブラックホーネット!ブラックホーネット!」


またしても空間が揺らめき、8匹の大きなスズメバチが現れる。黒光りしたコーティングに包まれていて何だかカッコいい。ブィーーンという羽音が意外と大きい。ちょっと偵察型としては失敗だったか。将来的には威力偵察気味に使うことになるかな。


「ホーネット、八方に散って正常な人間を見つけたらその場で八の字旋回!」


黒いスズメバチたちは少し迷ったように間をあけたが、ブィンという音とともにフロアに散る。


「スノーカイマン!スノーカイマン!スノーカイマン!スノーカイマン!」



一気に4体の氷のモンスターを創成。床から氷柱が立ち上がり、ワニの形を形成する。と同時に激しい立ちくらみが俺を襲う。視界の左上が黄色く点滅している。

これは確か、マネージャー能力の生体の健康状態を3段階で管理できるというやつだ。つまり今俺の生命力は2/3を下回ったということか。おそらく一気にMPを消費したことが原因か。ブラックホーネット2発とスノーカイマン4発で80を消費した。それで1/3以上失ったということは、おれの今の最大MPは160~240の間ということか。

脂汗を拭きながら、片膝をついたままワニちゃんたちに指示を出す。


「各自ホーネットの八の字旋回箇所へ急行し、襲っている赤目の人型を殲滅しろ!」


ワニたちは顎を上げて理解したことを俺に伝えてくる。賢くしておいて良かったと改めて思う。


俺は、よろよろと立ち上がり、椅子に掛かっている手頃な作業着をいくつか手に取り、すぐ隣で裸で蹲っているマドンナ3人組に向かって投げる。ちらっと見て、大中小それぞれの形のいい丘を頭に叩き込み、あえて見ていない振りをする。


「あぁ、お前ら、もう大丈夫だから。それ羽織ってそこの会議室に入れ。ちょっと異常な状況なんで、俺がが戻ってくるまで絶対に扉を開けるな。いいな?」


「あ、あ。」


マドンナAこと中型保有の高坂えりが何か言いたそうにしているが、俺は


「後で説明する。お前らの周りのヘビは俺のペットだ。お前たちに危害は加えないから安心しろ。」


「サーペント!俺についてこい!」


オフィスの入り口に向かって、また走って戻る。


「あ、あ、ありがとうごます!寺沢さん!」

泣きながら裸のマドンナ3人組が叫ぶのが聞こえて、何か気恥ずかしい気持ちになる。


これからやるのは、まずは遮断。西側にあるエレベータホールに続くメイン入り口の防火シャッターを下ろしてしまえば、向うから次々に人が来ることはなくなる。後は東側にある大型設備搬入搬出用の大エレベータとその近くにある非常用階段が外部との経路。大エレベータは特殊なセキュリティがされており、使うときは、生産技術本部の課長以上の承認のもと、キーを受け取り作動させる必要がある。もちろん、おれはキーの保管場所もわかる。ここ一本に限定することで制圧後の防衛が非常にやりやすくなる。


まずは非常ベルを叩き、防火シャッターのインターロックを解除し、シャッターを下ろす。

けたたましいサイレンが鳴る。


「おばえ、何をしてる!うるさいぞぁ!」


3人の赤目が近づいてくるが、

「サーペント近寄らせるな!」


サーペントたちは、キルヒャーも真っ青な威力の熱湯のウォータージェットを次々に赤目の顔に浴びせかける。赤目が顔を押さえてジタバタと転がる。その頭を俺がパイプで叩き割る。


いつものファンファーレ。



◆ ◆ ◆


からの、いつもの書斎。

慣れた手つきでモニターをタッチする。

------------------------------------

名   前:寺沢文也てらさわふみや

種   族:人間

レ ベ ル:5

性   別:男性

職   業:エンジニア

基礎能力 :心 23、技 10、体 6

アビリティ:スキルデザイン ランク2|(ユニーク、アクティブ)

      リセット|(SSR、パッシブ)

      マネージメント ランク3|(SR、パッシブ)

ス キ ル:棒術2、物理1、化学1、生物5、水魔法4、土魔法2、日魔法2、金魔法1、ユニーク4

      残ポイント3pt

パーティ :サーペント1班、サーペント2班

      パーティA

      パーティB

      パーティC

------------------------------------

多分レベルアップでMP満タンになってるので、後詰めを創成できる。となると、とりあえずこのフロアの制圧は時間の問題だから、今回のスキルポイントは貯金。

あとはスキル設計だが、スズメ蜂の羽音の大きさは予定外だったので、隠密偵察型を作っておこう。


|(生物学3+日魔法1)x4÷ランク2=8

・【日生物魔法8】:ドラゴンフライ


昆虫界の飛行王。スズメ蜂すらもその飛行能力で捕食することがあるというオニヤンマをベースに日魔法サンライトを付与。光量を自在にコントロール可能で、非戦闘期間は照明にもなるし、偵察時、味方への光による合図にも使える。戦闘時は最大光量で放てば目くらましにも使える。結構使い勝手のいい偵察員ができた。


今回はパーティ名を編集して終わりだな。

------------------------------------

名   前:寺沢文也てらさわふみや

種   族:人間

レ ベ ル:5

性   別:男性

職   業:エンジニア

基礎能力 :心 23、技 10、体 6

アビリティ:スキルデザイン ランク2|(ユニーク、アクティブ)

      リセット|(SSR、パッシブ)

      マネージメント ランク3|(SR、パッシブ)

ス キ ル:棒術2、物理1、化学1、生物5、水魔法4、土魔法2、日魔法2、金魔法1、ユニーク5

      残ポイント3pt

パーティ :サーペント1班、サーペント2班

      ホーネット1班、ホーネット2班

      カイマン1班

------------------------------------



◆ ◆ ◆


視界の右上に小さな四角い影が見える。そこに意識を集中してみると、半透明の緑のインデックスが視界にプロットされる。車載VR映像のようだ。自分の見ているリアルな景色に、VRの映像が重ねあわされている。プロットはパーティのペット達だろう。


俺はこちらの西側から殲滅していけば、すぐに西側に向けて進軍中のカイマン2体のラインと合流できる。

よし、動くぞ。


「サーペント!援護しろ!」


フロアの一番西側には、アシスタントがたくさんいたはずのエリアがある。6部署のエンジニア達全員のサポートをする生産技術本部付きの企画室の一角だ。机の島の裏をのぞき込むと5つほどの人の塊があり、そのすべての塊のオヤジは下半身をさらけ出して腰を振っている。くそっ!

この島の一番手前は、友里の同級生で結婚式にも来てくれた植田由香がいるはずだった。副業で会社に内緒でレースクイーンをやっている。スタイルのいい子で見た目に見合わずハスキーボイスがいい味を出している。そんなゆかちんが苦しそうにうめき声を上げながら3人のオヤジ?いや俺より少し若いくらいの奴らに覆いかぶさられている。即座に頭をカチ割っていく。無防備な畜生共など何の恐怖もない。

その奥の塊も、またその奥の塊も、次々に頭をカチ割る。そのうちうめき声も聞こえなくなった。

下半身だけ生まれたままの姿の女性が4人、返り血を浴びて全身真っ赤になったまま呆然と座り込んでいる。


「みんな、もう大丈夫だ。ここに4人で固まって待ってろ。このヘビが守ってくれる。」


女性たちは皆心ここにあらずといった風だ。虚ろな目をしていたり、すすり泣く子もいる。聞こえているのかどうか、分からない。

サーペント1体に彼女たちを守るように言い、辺りを見渡す。

左手の方でホーネットが八の字旋回している。俺と同じようにパイプを持って赤目と熾烈な戦いを繰り広げている者たちがいるようだ。

確認できるのは2人の若い男女のカップルに赤目の男が5人。女が必死に傷を負った男を守るようにパイプを振り回している。彼女たちはもうすぐ結婚する予定のカップルだ。高田正人と日高沙織。日高さんはその明るい性格でみんなに愛されており、高田君もそんな日高さんを射止めたとあり、よくからかわれている。


その時、傷を負った高田君が日高さんを抱きしめてキスをした。パイプを落とす日高さん。


「ちょっとマサ君、大丈夫?」


「ぐががぁあ、さおりぃ、ヤラせろぁぉお。」


「えっ!?ちょっと!」


服を乱暴に脱がそうとする高田君だったもの。周りの赤目も押し寄せている。


「サーペント、追い払え!」


サーペントの熱湯ブレスが押し寄せる赤目のオヤジたちに降りかかる。悲鳴を上げて地面に倒れこむ赤目たち。さらに服を脱いで全裸になった元高田君の背中にもブレスを放射。背中を押さえて転げまわる元高田君。


そこへ俺が駆け寄り、元高田君以外の頭を割る。最後に元高田君を仰向けに寝かせ、両手の骨を砕く。


「きゃぁぁ!寺沢さん!!何でそんなことするんですかぁ!!」


ちっ、まだ現実を理解できていない日高さんに苛立ちを覚えつつも、至って冷静に返す。


「そこに転がっているのは、さっきまで高田君だった何か、だ。今彼は自分が何者なのかもわかっていないはずだ。支配欲?のようなもので頭はいっぱいのようだ。簡単に言うと狂ってしまったんだ。」


「どういうことですか!?」


そう言って膝枕しようとする日高さんの足を広げ、なおも事を成そうとする元高田君の目からは血が流れている。


「ひぃぃ!」


その異常さに顔を引きつらせる日高さん。


「わかったか?これはもう高田君ではないんだ。」


何度も頷く日高さんは俺の背中にしがみつく。

俺はそっとパイプを振り下ろす。ぐしゃりという音が聞こえた後、ファンファーレの音が2度続いた。



◆ ◆ ◆


書斎にて。

なぜ2回レベルアップなんだ?

もしかしたら、一度の大規模戦闘が完了したので、パーティメンバーのワニちゃん達が倒した分の経験値がまとめて振り込まれたって感じかな。

仮説としては、パーティメンバーの経験値はプロジェクト完了単位でまとめて入り、個人の経験値はその都度入る。

まぁ、やっぱりまだよく分からないが、まぁいい。書斎を出れば掃討戦が終了したかどうかはわかる。

どうして、男ばっかり赤目になるんだ?女は大丈夫な病気か魔法なのか?

ん?何で鬼頭は平気なんだ?ってゆうか鬼頭もそのうち赤目になるのか?

そうすると友里と花と杏は大丈夫か?サーペント3体も護衛につけているから鬼頭が仮に狂っても近づけすらしないだろうけどな。心配は心配だ。


ここでは時間が止まっているようなもんだから、急ぐ必要もない。

モニターをタッチする。

------------------------------------

名   前:寺沢文也てらさわふみや

種   族:人間

レ ベ ル:7

性   別:男性

職   業:エンジニア

基礎能力 :心 23、技 10、体 6

アビリティ:スキルデザイン ランク2|(ユニーク、アクティブ)

      リセット|(SSR、パッシブ)

      マネージメント ランク3|(SR、パッシブ)

ス キ ル:棒術2、物理1、化学1、生物5、水魔法4、土魔法2、日魔法2、金魔法1、ユニーク5

      残ポイント5pt

パーティ :サーペント1班、サーペント2班

      ホーネット1班、ホーネット2班

      カイマン1班

------------------------------------


この後の展開を考えても、スキルとして何を伸ばせばいいのか、不明だ。少なくとも生存者の治療とメンタルケアを施す。そのあと、フロアの掃除と衣服の調達。最後に落ち着いて、今後の行動を考える。ってとこか。

んじゃ、まずは治療の効率化だな。今のところ、俺のキュアとアゲハ蝶のキュア鱗粉が外的ダメージの回復手段。聖なるサンライトには多少の癒し効果があるそうなので、俺のサンライトとオニヤンマの発光が内的メンタルダメージの回復手段。

中長期的に見たら、安定感に欠けるな。今回はその線で行くか。


まずは常備薬としてストックできるようになるのが望ましい。

ポーションと丸薬を作ろう。


クリアウォーターとキュア、化学の漢方薬とキュア。


|(水魔法1+日魔法2)x10÷ランク2=15

・【日水魔法15】:ポーション


|(化学1+日魔法2)x10÷ランク2=15

・【日化学魔法15】:丸薬


------------------------------------

名   前:寺沢文也てらさわふみや

種   族:人間

レ ベ ル:7

性   別:男性

職   業:エンジニア

基礎能力 :心 23、技 10、体 6

アビリティ:スキルデザイン ランク2|(ユニーク、アクティブ)

      リセット|(SSR、パッシブ)

      マネージメント ランク3|(SR、パッシブ)

ス キ ル:棒術2、物理1、化学1、生物5、水魔法4、土魔法2、日魔法2、金魔法1、ユニーク7

      残ポイント5pt

パーティ :サーペント1班、サーペント2班

      ホーネット1班、ホーネット2班

      カイマン1班

------------------------------------

ついでにホーネットとカイマンの能力でも見ておくか。

トンボとアゲハ蝶はどうやって見るんだ?パーティに入れないと無理なのかもしれないな。


------------------------------------

名   前:ブラックホーネット001

種   族:金魔法属性生物

レ ベ ル:1

性   別:メス

職   業:一般

基礎能力 :心 2

      技 5

      体 1

アビリティ:ニードルショット(C、アクティブ)

ス キ ル:金魔法1

------------------------------------

------------------------------------

名   前:スノーカイマン001

種   族:水魔法属性生物

レ ベ ル:1

性   別:オス

職   業:一般

基礎能力 :心 4

      技 5

      体 6

アビリティ:アイスクラッカー(C、アクティブ)

ス キ ル:格闘2

      水魔法4

------------------------------------

うんスノーカイマン強いは強いんだけど。こんなもんか。俺のステータスの壊れ方、改めて引くわ。


よし、んじゃ友里の様子でも見に行くか。

書斎を出る俺は少し楽しくなってきているのを感じていた。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ