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私の弟子になるようです

 さっきからししょーは難しそうな顔をしてなんだか悩んでいるみたい。

難しそうな顔と言っても目にかかるくらいまで伸びた前髪で表情は半分ぐらいしか分からないけど…

いかにも魔法使いって感じの服は少しくたびれていて所々焦げてたりよくわからないシミが出来てたり。

私よりもずっと大きいのに私よりもずっと白くてきれいな肌で何より細い!

押したら倒れちゃいそうなくらい細い!!…って実際に倒しちゃったんだっけ…

思い出したらすっごい恥ずかしくなってきちゃった…

ちょっと暴走しすぎちゃったなぁ。

お母さんに気をつけなさいって言われてたのに…


魔法を使いたい、この人の弟子になりたいって思い続けてやっとその日になったんだもん。

3年間待ったんだもん。

誰だってちょっと暴走しちゃうよね。

お父さんから俺たちのことは心配しないで精一杯頑張ってきなさいって言われたら張り切っちゃうのもしょうがないよね。


でもししょー困ってるかな…困ってるよね。

急に押し掛けてきちゃったし迷惑だったよね…

難しそうな顔してるし断られちゃうのかな…

そう思ったら空気がピリピリしてきた気がする…

アンバーさんは絶対大丈夫、もし断られてもアタシがなんとかしたげる!って言ってたけど…


弟子になれなかったらどうしよう…

お父さんとお母さんになんて言おう…

っていうか八百屋とししょーの家近いからそのうち会ったりするのかな…

そうなったら気まずいなんてもんじゃないよー…

もうどうすればいいの…誰か助けてー…


「えっと…」


「あっ、はい!!」


「さっきも言った通り上手く教えられるかもわからないし、お金に関してはもっとわからない。」


「……はい」


「自信がないんだ。

 教え方のせいでいつまでたっても魔法が使えないってなったら私に責任が取れるとも思えないし。」


「そんなことっ…」


「ただ、それでもいいというのであれば…

 その…私の弟子に…」


「――――っ!!

 よろしくお願いしますっ!!ししょー!!」


お父さん!!お母さん!!私やりましたっ!!

今日から私ししょーの弟子になりますっ!!

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