男と男が考察する不毛な女のあれやこれや
なんというか こういうどうでもいいような話を書いてみたかったんです。
許してください。
「これは男二人が未知の生物、女性というものに対して何も解決されないふと疑問に思ったことや愚痴を話す物語である」
「誰に話してる、誰に」
「第一回、チキチキ男二人の悲しい鍋」
「やめろ馬鹿、余計に切なくなるだろ」
「もうすぐクリスマスも近いのよね」
「そうだな」
「彼女出来た?」
「何を言っているんだい?彼女とは都市伝説だろ?」
「聞いた僕が悪かったよ」
12月も近づいているのになぜか男の友人と一緒に鍋をつついてる僕がエーレン。
その友人こと二次元大好きな魔法使いへの道まっしぐらのビリー。
名前があれなのはアメリカ生まれアメリカ育ちの日本人(日本アニメ、ゲームオタク)。
学生時代、境遇と趣味が似ているぼっち二人が意気投合し仲良くなったのはいいんだが。
お互い環境と趣味の問題で他に友達がいない、つまり、女を紹介してくれる人もいない、かといって女の人に声掛ける勇気も気力もない、ということで男二人寂しく鍋をしているのであーる。
「そもそも何でそんな悲しい話題を話そうと思ったんだい」
「よくぞ。聞いてくれたビリー君! これにはとっても深ーいわけがあるのさ」
「また女性に振られたか」
「先に言うなよ…まだ立ち直れてないんだから 貴重な女性の知り合いがぁ~」
「現実を求めるからそうなる、2次元はいいぞ、決して裏切らない」
「それは現実に戻れない片道切符だよね? まぁ 女に振られたんだけどさ」
「またな」
「そうだよ まただよ。おかしいと思わないかい?『あなたは優しい人だと思うけど・・・』 だったら付き合えよ!!」
「お前が女だったとして自分と付き合いたいと思うか?」
「思わない」
「それが答えだ」
「確かに・・・って違う!そういうことが言いたいんじゃなくて女性が何を求めているのか分からないって言ってるのさ」
「顔、経済力、後は都合のいい性格」
「夢も希望も無いじゃないのさ」
「現実に夢も希望も無いだろう、2次元はいいぞ」
「ちょいちょいそっちに引っ張るなよ。よく言うじゃん女性は優しい男が好きとかさ、あれって何なの?」
「確かにすごく曖昧に感じる部分ではあるな」
「でしょー!しかも優しい男よりは男の俺らから見れば浮気性だわ、怒りっぽいだわの男の方がモテてる気がするんだわ」
「そうだね。『ビリー君っていい人だよね』と言われた瞬間、あ、もうこの人と付き合うこと出来ないと悟るようになったのはいつからだろう?」
「あの無意味な優しさほど残酷なものは無いよね」
「そして俺はこれも悟ったさ。優しい男=都合のいい男だと」
「別に全部の女性がそう思ってるわけじゃないんじゃね?」
「いいや、はっきり分かるね。あれは俺を使用人としか見てない目だった」
「経験談ですかい」
「そして考えたんだ、2次元女性は自分を足に使わない、奢れだの、プレゼントだのを要求しない、けれどわずか数分から数時間で自分のことを好きになってくれる。だから最終的には2次元にっ」
ビリー君がトリップしだしたので 無視して先に話しを進める。
「で 優しい男って聞いて俺思ったわけよ。あれでしょ? 普段悪いことしているやつがちょっと優しいことすると急にそいつが良い人になり、普段からずーっと優しい人は見向きもされないという」
「最近見た日本ドラマであったな」
「そして普段他の人には冷たいのに自分にだけは時々優しくするという」
「王道だな」
「つまり自分にだけ『特別』優しい男がいいんだとつまり下心を出せと!」
「出した結果は?」
「振られました」
「一つ言っていいかい?」
「なんだい?」
「ただしイケメンに限るというジャパニーズ コトワザというものがあってだな」
「そうっすね」
「鍋そろそろうどん入れるか」
「うん...」
結論:鍋が美味しかった