Sixteen
「志紀....暑い」
「.....。」
「もう...」
ほら、陸都が泣きそう。
「志紀さんっ...授業聞いてくださいぃぃ」
朝からずーっと引っ付いてくる。
別に嫌じゃないけど暑い。
「うぅ...体育祭の種目決めするので、
自分で決めてくださいよ?」
無視され続けた陸都はシュンとしながら
黒板に種目を書きはじめた。
面倒だな....サボろうか。
「志紀どれやるの?」
「面倒...」
言うと思った。
「瑠羽さん!!サボっちゃ駄目ですよ!!」
「....嫌」
「退学になりますよ!?」
「...いんじゃない?」
「.......決めるだけ決めてください」
それは出なくてもいいって事だよね。
「まず、騎馬戦やる人〜」
「「「「はいっ!!!!」」」」
クラスのほとんどが挙げてる.....
そんなに騎馬戦好きなの?
「瑠羽ちゃーん勘違いしちゃ駄目だよ?
騎馬戦って言っても殴り合いみたいな
ものだから」
って説明してる山岸歩夢もキラキラした
顔で手挙げてるけど。
臥龍達も佐竹稜と加島昴以外挙げてる。
「騎馬戦の奴ら他の競技にも出ろよ?
次、500mリレー」
こんな感じで決めていったんだけど、
私は500mだけのつもりが借り物競争も。
志紀は800mと陸都に無理矢理騎馬戦。
「絶対サボる...」
てゆうか志紀が殴り合いに出たら
重傷者大量にでると思う。
強いからね。
「ふぁ〜...眠い」
昨日はお昼よく寝ちゃったから夜寝れなくて
寝不足になってしまった...
「...俺も」
もちろん昨日一緒に寝てた志紀も同様。
「...お前ら昨夜何やってたんだよ」
椎名千年の質問は無視して立ち上がる。
ここじゃ寝れないから理事長室行こう。
「志紀さんっ瑠羽さんっ!?
どこいくんですかぁぁ〜!!」
教室をでるとき叫び声が聞こえたけど
聞こえないフリ。
アレに関わると面倒だし。