Twelve
「ッ....たぁ」
.....ここ、どこ?
頭ズキズキするし...体怠いし...
「ルー...」
耳元から聞こえた声の方を向くと、
眠そうな志紀。
「志紀ここどこ...?」
周りが見えないからわからない。
「俺の部屋...」
あぁ、なるほどね。
私が全く知らない部屋で寝れるわけない。
ここは自分の家だし志紀の部屋か...
「昨日蜜達と会ったあたりから記憶飛んだ...」
過呼吸起こして、志紀がきて、蜜達と会って
その後....どうやって家に?
「俺らでここに帰った」
まぁ、そうだよね...
「皐月達は?」
「皐月と陸都は学校。あとは...」
バンッ!!
「ルーちゃん見っけ!!」
蜜と大翔がきた。
「姫ー...おはよ」
蜜、重いよ。蜜も男なんだから私よりも
大きいんだよ?
「あーっ!!志紀ズルいっ」
蜜、朝からテンション高い....
頭に響く....
「俺もルーちゃんと寝たかった!!」
今度寝てあげるから静かにして....
「蜜あんまり騒ぐと姫が怒るよ。
姫、二日酔いだろうし」
相変わらず笑顔が黒いね。
「大翔....蜜重い」
「はいはい」
「いーやーだぁぁ!!」
一生の別れじゃないんだから、
そんな叫ばなくても...
「ルー大丈夫?」
「ん、大丈夫」
人が一人いないだけでこんなに静かになるの?
「大翔、ご飯作ってた」
そういえばいい匂いする。
少しお腹空いたしそろそろ起きよ...
「行こう。蜜も騒いでるし」
さっきからぎゃーぎゃー聞こえる。
ガチャ
「蜜....騒がないで」
頭痛い。
「ルーちゃんっおはよー!!」
駄目だ、無駄だった。
飛びつかれるのもキツイ。
「姫、水飲んで」
「ありがと」
蜜が怯えてるんだけど....何したの?
「で?いくつか聞きたい事あるんだけど」
...そこはやっぱ見逃してくれないね。
「まず、志紀。いつから姫の居場所知ってた?」
ここから、質問の攻撃が始まった。