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ありがとう  作者: 檸檬
11/19

Eleven

千年sida



「みゅぅ...♪」



この状況...何!?



「んーっ稜きゅーん」



「ッ...////」



瑠羽が稜に抱きついて猫みたいになってる。

いつものツンツンしてるのとちがって

もの凄い甘えてるから稜が...可哀想。



「瑠羽...酔ってるだろ」


「えー??酔ってないよぉ?」



稜...羨ましいけど、俺は理性持たない。

絶対。見てるだけでやべぇし...



「なんで今にかぎってアイツいねぇんだよ」



アイツ...海藤志紀。今日は休みらしい。

んでここは...俺ら臥龍の倉庫。



「志紀はねぇ〜今日風邪なんだよぉー

お家でねんねしてりゅのぉ」



馬鹿に看病任せてりゅのぉって言ってる

瑠羽の馬鹿って誰だよ?



「志紀がぁ寂しがるといけないから

早く帰んなきゃ駄目らのぉ」



あんなやつほっとけばいいのに....



「海藤が好きなのか?」



稜の眼が少し曇った。



「うん!!だぁーいしゅき!!!!」



そんな事に気付かない瑠羽は答える。

言葉は明るくても笑顔は全部作り笑いだけど。



「でもねぇ好きなの...に

志紀の大切なひ、と...ちゃ..った」



.....あれ?様子が、可笑しい...



「ごめ、なさ..ハァ..い..はっ.ゆ、き..」



「...瑠羽?」



「さつ、き...り、く...と..みつ..ひろ...と」



なんて言ってるかわからない。

過呼吸....おこしてる



「おい...アイツ呼べ!!早く!!!!」



怒鳴ってる稜をあまりみた事なくて

固まった。



「海藤?瑠羽ちゃんが....臥龍の....」



でも昴だけは瑠羽の携帯で海藤にかけた。

耳に携帯をあててないこっちにも

海藤の怒鳴り声が聞こえた。



「し、き....ッハァ、志紀...」



10分もしないうちに下がうるさくなって

海藤が来た事がわかる。

その間瑠羽はずっと海藤を呼び続けてた...



「ルー!!」



荒々しく扉が開いて海藤が入ってきた。



「ってめぇら...!!」



瑠羽を抱きしめて俺らを睨む海藤の

殺気が半端なくて思わず震えた。



「紙袋持ってこい!!!」



稜が言って昴が持ってきたけど

それを瑠羽が突き返した。



「志紀が...いれば、いらない...」



海藤に抱きついている瑠羽の呼吸が

もとに戻ってきた。


それを見て胸が苦しくなった。


同時に瑠羽にこんなにも必要とされてる

海藤が羨ましくなった。



「ルー...落ち着いた?」



さっきとはうって変わって、

優しい声、優しい表情で話す海藤。



「うん...あれ、志紀熱は...?」



「あー...それは「志紀ー?」



気まずそうに話す海藤を遮って、

知らない声が聞こえた。


........ーーーーーーー

瑠羽sida



「うん...あれ、志紀熱は...?」



「あー...それは「志紀ー?」



過呼吸おこしちゃって気付かなかったけど

志紀って熱あるんじゃないの?

そんな疑問を抱いて聞いたら

ココにいるはずのない声が聞こえた...



「あ、みーっけ。ここってどっかの族の

溜まり場?なんでこんなトコにお前が

ってソレ...誰?」



大翔.......



「顔見せてーっ」



蜜..........



「おい、駄目だって...やめっ」



ぐいっと肩を引かれて顔をみられた...



「ルーちゃん...?」


「え?こんなトコに姫がいるわ..け...ない」



扉の近くで溜め息が聞こえて目をやると

皐月と陸都。



「ルー...ちゃ、ん」


「姫....?」



ルーちゃんって呼ぶのが蜜で

姫って呼ぶのが大翔。



「ふぇ...ルーちゃんッ」



ぽろぽろ泣きだしちゃったし...

どうしよう...



「蜜?泣かないで。あ、どうしよ...

アメ持ってない...」



「ルーちゃッ...」



あぁ...もう仕方ない....



ちゅっ



「泣き止んだ?」



蜜の頬にキスするとピタリと泣き止んだ。

そのかわり真っ赤になったけど...



「ッルーちゃん////」



抱きついてきたけど私は今志紀の膝に

いるわけでして...



「ルーに触るな蜜」



志紀にハエの如く叩き落とされる。



「....痛い」



「ルーも蜜なんかにキスしちゃ駄目」



拗ねたようにいう志紀はやっぱ可愛い。



「頬っぺだか..ッんぅ...ふ..ぁ」



ありえないと思います。

普通人がいっぱい見てる前キスする...?



「ルーの全部俺のモノ」



有輝の馬鹿なとこ除いて性格似てきたよ。



「だぁぁ!!!!イチャつくなっつってんだろ!!

志紀お前俺らの前でキスするなんざ

いい度胸してんじゃねぇか!!!」



....有輝の馬鹿な部分は皐月が似たんだよ。



「煩い。今日が初めてじゃないし」



ほんとにうざそうだけど、

嬉しそうな顔の志紀。



「それと!!いつ言おうか迷ってたけど、

瑠羽の首筋のキスマーク!!!!

あれお前が付けただろ!!」



コレ付けられてからまだ今日で2日だし

消えるわけない。



「男除け。と俺のモノって印」



そういいながらまた首筋に舌を這わす。



「んんっ...ちょ、志紀...」



私が首とか耳とか弱い事わかっててやるから

志紀も相当なSだよ。



バシャッ



「ぅみゅぅ...」



冷たい...てゆうかクラクラする...



「おい...それ.....酒...」



白崎陽を除く臥龍、皐月達が思った。

((((理性に負けそう...))))



「志紀だぁ...♪」



しかもさっきより質が悪い。

制服に酒を被ったから透けて下着が見える。



「んッ...ゃあ....し、きぃ...」



チクリと同じトコに痛みが走る。



「流石にヤバイ....」



さらに濃くなったその印を撫でながら

志紀が呟いた。



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