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お酒がなければ作ればいいじゃない!

「………お酒がない?」

「???はい、まずそのようなものは聞いたことがないですね」


宿の食事の時間に発された一言。



時間は少し前に遡る。

私は宿の食事が出た時楽しみで仕方がなかった。


なぜならメニューは

ジャーキーと呼ばれる硬い肉。スルメみたいに噛めば噛むほど味が出る!

これがビールに合うと私は知っている。美味しかった。


そして黒パンにバター、カマンベールチーズ。単体でも美味しいが酒に合わせることでさらに旨みが増す……ってどこかの異世界アニメで言ってた。


野菜は普通かと思ったらまさかの漬物。……………料理ジャンルが絞られていないのは気になるが仕方ない。異世界だから元の世界の常識は通じないのだろう。

まぁ味が濃くてお酒に合うからOK!!!



………と思ってた矢先が「お酒ってなんすか」発言。



いやおかしいでしょ!!!

こんなにお酒を美味しく飲める料理つまみたちに酒がないとかもうお酒と結婚してる私にとってはDVでしかないよ!!!!



「あの………お客様??」


「……あ、すみません…少し寝ぼけてるみたいです……お気になさらずに…」


やば…泊まらない人も寄れる酒場だからなお注目浴びちゃった………恥ずかし

早く退散してベッドに転がり込もう

___________________________

「お酒ないのか〜………この先生きていける気がしない…」


いつも会社帰りにスーパー寄って買うか買い溜めしてるビールを飲むかで毎日飲んでたからな……




「……お酒買えないのか………あれ?」


お酒……自分で作ればよくね??




「そうだ!!自分で買えばお酒なんていくらでも飲めるじゃん!!!」


今持ってる所持金は………八万!金貨8枚分。


……勝ったな。



「よし!明日飲むお酒を決めよう!!」


うーん………ビールとか飲みたいけど麦とか手に入るのか…?ってか時間かかるよな…そう言う系……ってか今更気づいたけど一から酒作るとなったら1ヶ月くらいは余裕で必要じゃん………!



……アルコールはあるのか?お酒じゃなくて…肉に塗る用とかの……



……いや!!もしかしたらお酒っていう単語の飲み物を知らないだけでそれに含まれるアルコールならあるかもしれない…!!!!!

そうすれば一番すぐ作れる果実酒ができるかも!

この世界にあるのを賭けよう…!ってかあってくれ!!!


よし!!そうとなったら今日は張り切って寝よう!!!!!







「……ぅ〜ん…」


………張り切りすぎて目ギンギンだ……


_________________________

「………寝不足」

遠足行く日の前の子供かっての………


…ま、まぁとりあえず!!今日はお酒を作るんだから!!

とりあえず受付にアルコールのこと聞くか!ついでにご飯〜


「アルコールですか?……食堂にあると思いますよ。売ってるかは専門外なのでわかりませんが…」

やばい昨日のこともあって辺な目で見られている…

そんな目で見ないで。私これでもメンタル弱いんだよ



「あ!そうですか。ありがとうございます!」

いや、そんなことより食堂にあることがわかった。この世界にアルコール自体はある。


「偉大な一歩すぎて泣く……」


「なにあの人………昨日も変だったよね?」

「うんなんか…おやき?おさき?…みたいなのがないかとかなんとか…」

「絶対変な人じゃん、一週間も宿代払っちゃったよ」


全部筒抜けですよ。あとおやきは和菓子、おさきはどういうおさきかは知らん。お酒ね。



「憎いな……なんでこんなうまい料理出すんだよ…」


今日の朝食!!

サンドイッチの盛り合わせ(ハムサンド、卵サンド、カツサンド)

冷奴


……本当に料理のジャンルどうにかしてほしい。

サンドイッチってワインに合うんだよな……冷奴は焼酎とか日本酒みたいな和な酒に合う…


あれ考えてみれば全て酒に合う料理なのでは????


……お酒…恐ろしい子

(※子じゃないです)


「………ごちそうさまでした…」

さて、ご飯も食べ終わったことだし、店員さんにアルコールがあるか聞かなきゃね



「すいませーん、少し聞きたいことがあるんですけどー」


「はい!ぁ………なんでしょうか?」

今“ぁ…”って言ったの気づいたからね???

そしてすごく営業スマイル……

私お酒ないかって言っただけでそんな変人扱いされなきゃいけないの何なの??


「アルコールってありますでしょうか?」


「アルコールですか?……でしたらここではなく、向かいでご自分でお買いになってください。ここは商品を売る場ではないので」


「あ、はい。ありがとうございます」


なんか……すごく棘のある言い方なのは気のせいかな?

…まぁいいや。とりあえず向かいの店でアルコールをゲットしなきゃ。

_______________________

「おや?いらっしゃい。初めて見る顔だねぇ」

向かいの店の店主は気前の良さそうなお婆さんだった。


「はい、最近この街に来ました。あの……アルコールを買いに来たんですけど…」


「あらそうかい。じゃあ銀貨4枚ね。……あ、身分証を持っていれば銀貨2枚になるけど…」

身分証………そんなのあるのか。……ってか私って戸籍にいるのかな…いやいないな。

理由なく転移してしまった一般人。よく見る世界のために召喚された人なら違うんだろうけど……そのような素晴らしいことは私にはなかったからな。


「身分証はないです。銀貨4枚……これで足りるでしょうか?」

ってか銀貨4枚って4000円……そんなに高いのか


「はいどうも。ちょっと待っててね」

そういうと椅子を立ち、店の裏に行ってしまった。



「おまたせ、重いから気をつけてね」


いやなんだよその量。多すぎないですかね???


なにこれ、樽一つ???そりゃ銀貨4枚とかになるわ。

ってかお婆ちゃんすごいな。担いできたぞ



……いや、でもこの樽の分アルコール。つまりお酒が作れるってことだ。



「ありがとうございます!!…持って帰れるかな…」


「あら、それなら銅貨5枚で運搬するわよ」

本当にすごいなこの婆さん。ってか安いな


「じゃあお願いします!」


「はい、銀貨一枚でお釣り銅貨5枚ね。どこに運ぶの?」


「向かいのホテルの部屋です」


「あら、近くて助かるわ。じゃあ行きましょ」


________________________

「この部屋です!!ありがとうございます!」


「いいのよ。またいらして!……それより、このアルコールどうするの?うちは業務用の店だからこんなにいらないと思うけれど……」

業務用かい。

いや、そりゃそうか。………だったら普通の店を教えて欲しかったなあの店員…

お婆ちゃん気前いい人で良かったけどさ…


「はい!これ飲み物にしようかと……あ!このままじゃないですよ!色々味付けとか薄めたりして美味しい飲み物にしようって魂胆で……故郷でよく飲んでて!」


「あらそう。もしよかったら飲ませてもらうことってできる?ちょっと気になっちゃって」


「もちろんです!!じゃあ完成まで3日はかかるのでそこまでお待ちいただけますか…?」


「もちろんよ!気長に待ってるわ!無理しない程度に作ってちょうだい!」

やっぱこのお婆ちゃんいい人………


そうなれば、張り切って作らなきゃ……!

よし、残りの材料も買いに行きますか!

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