2/2
エピローグ
「続いてのコーナーです。世界中を騒がせているウルトラハイパーアルティメットインフレについて、経済学者の経理野走先生にお越しいただきました。よろしくお願いします」
「よろしくお願いします」
「先生、このインフレによって世界中の貨幣価値が次々と下落しているというところなのですが、日本ではおにぎり一つで約2恒河沙円。これは当時の価値でいくらくらいのものでしょうか?」
「そうですね、こちらはまあテレビをご覧の皆さまの記憶にもあるかと思いますが、まあ、10年前の相場で120円程度。当時の2恒河沙円なんてねえ、今で言えば“5000不可説不可説転円”くらいのものになるかと思いますよ、はい」
「不可説不可説転とは中々聞くことのない単位ですが、将来的におにぎり一つがそれくらいの値段になることは考えられるのでしょうか?」
「まあ……絶対にないとは言えませんね。本当にこんなとにかくえげつない恐ろしい世の中ですから、貨幣経済がもう成り立たなくなっているわけです。そのせいで犯罪件数は上がり、各国は戦争の緊張にも晒されて――」




