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ちょっと変わった子どもでした。~小学校の頃の、草むしりの思い出~

作者: いかすみこ

私は自分のことをずっと『ちょっと変わり者』だと考えていました。

カウンセリングを毎月受け、小説家になろうにエッセイを投稿して感想を貰うようになり認識を改めました。

『あれっ!? 私ってちょっとじゃなくて相当レアな変わり者!? 』(^^;)

 私はちょっと変わった発想をする子でした



 例えば、小学生の頃の掃除の時間の思い出です。

 私が所属していた班は、その週は校庭の草むしり担当でした。


 男子は遊具で遊んだり、追いかけっこをしていました。


 女子は数人で固まって、お喋りに興じていました。


 そんな中、友人がいない私は校庭の隅でせっせと草むしりをしていました。


 黙々と手を動かしながら、考えていたこと。


『どうして、みんな草むしりをしないんだろう? 』


 考えて、考えて出した結論。


『もしかして、他のみんなは草が可哀想だと思っているんじゃ!? 』


 草達の悲鳴。


「どうして、僕たちを殺すの! 」「痛いよ~、助けて! 」 「お願いだから、止めて!! 」


 そういった言葉が心に浮かんでしまい、辛くて悲しいのでは!?

 だから、みんな遊んでいるふりをして草むしりを必死に避けているのでは!?


 と言うことは、草の痛みがわからず引っこ抜きまくっている私って酷いな。死んだら地獄行きかな……


 毎日そんなことを考えながら、掃除の時間が終わるまで黙々と草をむしっていました。





 大人になってから、この思い出を周囲に話すと突っ込みの嵐を受けます。


「「考えすぎ!! 」」


「どうしたら、そんな複雑怪奇な発想にいたるの!!」 「さぼっているクラスメイトに、怒るところでしょう!! 」 「なんで真面目に掃除している自分が、地獄行きだと思うの!! 」etc.


 言葉に詰まりながら、答えます。


「……えっと、私って草むしりや掃除が大好きだったんだよ。身体を動かすだけでいい、単純作業だから。子どもの頃って、自分の感覚が普通だと思うでしょう!? だから、『草むしりなんて楽しいことをしないのは、何か事情があるのかな!? 』と考えちゃって……ははは……」



 ……えっと、ちょっと変わった子どもでしたよね……ははは……。





 お客様の中に、同じような思い出を持つ方はいませんか~!?

 ※必死

ネット社会になり他の人の価値観や考えを知るようになって、ようやく自覚しました。

つまり中年になるまで、自分の考えが少数派なことに気が付いていませんでした。m(__)m

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― 新着の感想 ―
自分も外掃除の時はそういうことを考えていた時期もありました。なのでなるべく痛くないようにそっと抜き、根っこもなるべく傷つけないように長ーく取れるように訓練?していました。今考えると大変おかしな子供でし…
他者(人だけでなく物でも)の気持ちを読むことは私もよくやっています。私の勝手な思い込みもあるでしょうけど。 農業/漁業/酪農となんでもやる実家で育ち、自然と触れ合う機会が多くてそういう考え方をするよう…
こどもが持つ、他人に対する解釈って、それまでの親のインプットによるところが多いので、両親が他人のことを悪く考えないという教育を知らぬ間に、すみこさんに植え付けていたと考えるのが自然なラインでしょうか。…
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