6話
感想クレメンス
六歳
俺はこの世界に来て六歳の誕生日を迎えた、子供の中身が違うことに気づかず祝ってくれている両親には申し訳ないと思うがこの体の持ち主の代わりにしっかり生きよう。
誕生日ということで俺は両親に魔法の本をねだってみることにした、ただ魔法の本は全て高価なものらしくかなり渋っていたが一冊買ってもらうことに成功した。
この一年で俺は魔法の初級本を全て読みかなりの数を習得できかなりの成果が出すことができた、魔力量は6から20まで達し新たに『水魔法』level1.『風魔法』level1.『光魔法』level1そして『思考加速』level1を取得することに成功したのだ。
『思考加速』は『思考』がlevel10を超えた辺りで獲得することができた。
他にも『空間魔法』はまだlevel1のままだが『マイホーム』が使っている内に強化され食料を魔力で作成できるようになったのだ。
魔力で作られた食品なんて大丈夫かと思うがごく一般的な物と全く同じで味も美味しかったのだ。
ただ唯一火に関するものは習得することができず、火には適性がなかったらしい。
そして六歳を迎えたことで俺は小学生に通うことになったのだった。
小学校でも家族とはもう区別されているらしく、貴族は専用の小学校に行くか家庭教師なんかを雇って勉強させるらしい。
小学校で学ぶことは前世で学んだ事とほとんど変わらずそれに加えて魔法の授業があるのだ。
どうやら魔法を使うには本来呪文の詠唱が必要らしい慣れてきてイメージが確立したら必要なくなるらしい。
俺は良く漫画やアニメを見るせいでイメージがほぼ確立していたが他の子供はちゃんとした六歳の子供なのでイメージするのが難しく、とても難航していた。
といった感じで学校生活も順風満帆と思っていたのだが、この体あまり運動が得意ではないようだ。
他の子より追いかけっこして一番最初にバテ一番遅いのである。何となくショックだった。
そんなこともあり俺は今図書館で情報収集をしている小学生用の図書館ということもあり難しい本は置いていないが、簡単な歴史の本なんかはあるのでそれを使って元の日本との違いを確認しているのだ。
決して早く走れなくて悔しくなって逃げた訳ではない。
どうやら日本という国ではあるものの元の日本とは大きく違っており、魔法の存在もあり歴史の進み方がかなり早いらしい。
そして神も多く信仰されているらしくシバルバー教というのが最も多く信仰されているらしく、教会で祈ることで神の加護がつくこともあるらしい。
また教会は治療を行う場所とされており病院も存在するがまず怪我や病気にかかったら行くのは教会らしく、魔力の測定も教会で行うのでかなり重要な場所とされているようだ。
そしてなんとダンジョンも存在しているらしいのだ。
ダンジョンでは魔物なんかも出るらしくダンジョン内の魔物は一般の魔物より強化されておりその代わりにダンジョン内にはお宝や特殊なスキルを獲得できるスキルブックなんかもあり、そこでしか得られないものもあるとか。
ダンジョン探索一度は行ってみたいと思うがやはり一人は怖いので行くにしても人を雇っていくことにしよう。
他にも土地が変わっていたり魔物が生息している未開拓の土地なんかもあり、かなり変わっていた。
それでも数学や科学なんかの教科は大学までしっかりと勉強していたので地理や歴史は覚え直さなければいけないが、勉強は楽することができるだろう。
しばらくは新しい本を使って魔法を勉強することに集中しよう。
ついでにだが毎日運動するようにしよう。
もう一度言うが 決して悔しかった訳ではない